硬式庭球部

硬式庭球部・全日本学生テニス選手権大会

2017年08月21日

8月7日~14日 岐阜メモリアルセンター

ダブルスは大和田・望月組がベスト4 シングルスは3人が16強入りを果たす

 

▲ポイントを取りガッツポーズをとる大和田(右)と望月

 

 学生日本一の座を懸けて戦う本大会。シングルスでは3人がベスト16入りを果たし、ダブルスでは大和田秀俊(法4)・望月勇希(法2)組がベスト4入りを果たした。

 

▲シングルス3回戦での大和田

 

 シングルスでは第3シードだった大和田。春関では準優勝を果たし、上り調子だった大和田は2、3回戦を順調に勝ち進んでいった。迎えた4回戦の相手は田中(早大)。勢いそのままに勝ち上がりたい大和田だったが、足首の負傷というアクシデントに襲われる。本領を発揮できぬまま2-6、1-6で敗退した。

 「長い日数戦うために準備してきた」と、本大会に向け十分な調整をしてきたという大和田。「すごく自信があった」シングルスは、「思いがけない形で終わった」と振り返る。

 

▲得意のバックハンドを放つ田中

 

 田中凛(商3)は3年目で初のインカレ本戦出場。予選からの勝ち上がりで「(体が)ボロボロだった」と話す田中。ケアをしながらの本戦となった。4回戦では千頭(早大)と対戦。序盤は得意のバックハンドで相手のミスを誘うものの、試合が進行していくにつれラリーのペースを千頭に握られてしまう。相手の巧みな配球にも苦戦した田中は2-6、0-6での敗退となった。

 1、2年次は本戦に出られず、「悔しい思いをした」と話す田中。「自分なりに考えて練習してきた成果がベスト16」と、今回の結果に手ごたえを感じた。

 

▲ポイントを取り吠える正林

 

 正林知大(商2)は昨年度のインカレでは予選決勝で惜しくも本戦出場を逃している。3回戦の相手は徳本(青学大)。5月に行われた関東オープンテニス選手権大会では徳本に敗北を喫している正林だったが、「ラリーを長く」続けるプレーが功を奏し、6-0、6-4でのストレート勝ちを収めた。4回戦では島袋(早大)と対戦。島袋とは「中学時代によく対戦していた」という正林。高校3年次以来およそ2年ぶりの対戦は「楽しみだった」と話す。結果は4-6、1-6のストレート負けではあったものの、自分から「プレッシャーをかけていく」スタイルを貫き通した。

 ベスト16という結果について「練習、トレーニングの成果が出た」と話す正林。「夏関、リーグ、全日本選手権で成績を出して」来年のインカレに臨む。

 

▲準決勝終了後、互いの健闘を称え合った

 

 ダブルスでは春関制覇の大和田・望月組がタイトルを狙った。望月は本戦前の練習で背中を負傷し、第1シードだったシングルスも初戦敗退を喫した。不安が残る中でのダブルスだったが、「大和田さんを勝たせて優勝したい」と気持ちを切り替え試合に臨んだ。

 第6シードとして本戦に臨んだ大和田・望月組。準決勝までの試合はすべてフルセットにもつれ、厳しい戦いを強いられた。第3セットは10ポイント先取のスーパータイブレーク。第3セットは「勢いが一番大事」(大和田)と二人はポイントを取るごとに大きな声を出し、気持ちを盛り上げながら戦い抜いた。

 準決勝の相手は前年度インカレ王者の逸崎・畠山組(慶大)。第1セットはタイブレークにもつれる接戦を制するものの、第2セットは「踏ん張れなかった」(望月)と4-6で落としてしまう。迎えた第3セット。一進一退の攻防を繰り広げた両ペアであったが、あと一歩が及ばず10-12のスコアで敗れた。

 大和田にとっては最後のインカレ。自身のシングルス3回戦敗退、ペアである望月の負傷と「不安の中」でのダブルスだった。その中でも「楽しくできた」と大和田は振り返る。「ダブルスが無かったらもっと心が沈んでいた。リーグに向けて前向きに考えられた」。一方望月は「やっぱり優勝したかった」と悔しさをにじませた。

 

▲表彰式終了後の望月(左)と大和田

 

 インカレをもって個人戦には一区切りがつき、9月からは団体戦であるリーグが幕を開ける。王座出場を目指す中大。チーム力を試される秋が始まる。

 

◆大会結果

〈シングルス〉

▼4回戦

●大和田0ー2田中(早大)◯

(2ー6、1ー6)

●田中0ー2千頭(早大)◯

(2ー6、0ー6)

●正林0ー2島袋(早大)◯

(4ー6、1ー6)

▼3回戦

◯大和田2ー0畠山(慶大)●

(7ー6(7)、6ー3)

●斎藤和哉(法3)1ー2坂井(早大)◯

(6-3、4-6、1-6)

◯田中2ー1甲斐(慶大)●

(3-6、6-0、6-3)

◯正林2ー0徳本(青学大)●

(6ー0、6ー4)

▼2回戦

◯大和田2-1日野(駒大)●

(7ー5、3ー6、6ー0)

◯斎藤2-0藪(法大)

(6ー2、6ー3)

◯田中2-1本玉(慶大)●

(6ー2、3ー6、7ー5)

●望月1-2町田(早大)○

(6ー3、2ー6、6ー7(4))

◯正林2-1井上(広島大)

(7ー6(10)、6ー7(3)、6ー4)

▼1回戦

◯田中2-0寒川(法大)●

(6ー1、6ー3)

 

〈ダブルス〉

▼準決勝

●大和田・望月組1ー2逸崎・畠山組(慶大)◯

(7ー6(6)、4ー6、10ー12)

▼準々決勝

◯大和田・望月組2ー1小林・島袋組(早大)●

(6ー0、4ー6、10ー6)

▼3回戦

◯大和田・望月組2ー1鈴木・伊藤組(日体大)●

(4ー6、6ー3、10ー6)

▼2回戦

◯大和田・望月組2ー1川橋・加藤組(筑波大)●

(4ー6、6ー1、10ー8)

●宇佐美皓一(経3)・正林組0-2林・柴野組(関西大)○

(2ー6、1ー6)

▼1回戦

◯宇佐美・正林組2-0橋本・恒松組(亜大)●

(6ー1、6ー2)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部