剣道部

剣道部 全日本学生剣道選手権大会

2014年07月06日

1年生剣士・梅ケ谷翔が日本一 

決勝戦での梅ケ谷翔(法1)

7月6日、剣道学生日本一を決める個人インカレが日本武道館にて行われた。中大は関カレで出場権を手にした宮本浩平(法4)、兵藤裕則(法4)、永井雪新(法2)、村上武(法2)、梅ケ谷翔(法1)の5名が出場した。宮本が2回戦、兵藤が3回戦で敗退するも、下級生が躍進。1年生の梅ケ谷翔が5度の延長戦を制し優勝、日本一に輝いた。また永井は3位、村上はベスト8で敢闘賞を受賞し、実りある大会となった。


 宮本はシードのため、2回戦からの出場となった。2回戦、向井(関学大)から試合序盤で小手を先取するも、後半に面を取られ延長戦にもつれる。延長戦に入るが有効打を繰り出せず、面を取られ初戦敗退となってしまう。

 関カレベスト4の兵藤は、1、2回戦を延長の末勝利する。4回戦もこれまで同様、双方有効打が出ず延長戦となるが、延長5分間際に面を打たれ一本負けを喫した。

準決勝での永井雪新(法2)

 全日本出場決定戦で出場権を獲得した村上は、初戦から4度連続で延長戦を制し、ベスト16に進出する。ベスト8進出がかかる5回戦の相手は高校時代の先輩・大田(国際武道大)。「一番の山場でもあった」と語るこの試合で村上は開始早々面を決める。そしてそのまま時間終了まで攻め一本勝ち、準々決勝に駒を進める。準々決勝の相手は昨年の個人インカレ覇者の村瀬(日体大)。序盤から攻めるもお互いに有効だが出ず。延長戦に突入するかと思われたが、時間終了数秒前に小手を決められ、インカレをベスト8で終える。

 村上と同じく全日本出場決定戦で出場権を獲得した永井は初戦から一本勝ちを積み重ね上位に駒を進めていく。「緊張感はなく、目の前の一戦に集中できた」とベスト8に進出する。準々決勝は関カレ覇者の林田(筑波大)との対戦となった。前半まで膠着した試合展開となったが、後半に面を決めるとそれが一本勝ちとなり準決勝進出を決めた。準決勝は準々決勝で村上を下した村瀬(日体大)。互角の勝負を繰り広げ、一本が出ないまま延長戦に突入する。延長戦も果敢に攻めるが、試合開始から17分に小手を決められ一本負け。最終順位は3位となった。

準々決勝での村上武(法2)

 中大からは唯一の一年生でのエントリーとなった梅ケ谷翔。梅ケ谷翔は初戦の延長戦を制すと、2回戦は小手で二本勝ちを決める。3回戦には20分近くにもわたる延長戦を引き面で勝利する。「関カレではベスト16に終わったため、一つの目標になっていた」ベスト8進出のかかる5回戦。この試合も30分にわたる延長戦となるが、相手の出ばなを突く小手を決めベスト8進出を決める。準々決勝は試合終盤に面を取り一本勝ちを挙げる。準決勝では再び延長戦に突入するも、延長7分に小手を決め勝利。インカレ決勝に駒を進める。決勝の相手は、村上、永井を下した前回王者・村瀬(日体大)。序盤からお互い打突を繰り出すも旗は挙がらず。梅ケ谷翔にとって今大会5度目の延長戦に突入する。そして試合開始から8分、「苦手意識があったが、大学で克服した」飛び込み面を決め勝利。日本一に輝いた。

 試合後、北原監督は一年生・梅ケ谷翔の優勝に「あっぱれ」と最大の賛辞を贈った。中大からの優勝者は10年振りとなった。この優勝を弾みに9月に行われる団体関カレでも好成績を収めたい。
 

◆最終結果

①梅ケ谷翔
③永井
○村上=ベスト8
●兵藤=4回戦敗退
●宮本=2回戦敗退

次戦は関東学生剣道優勝大会(9・14 日本武道館)です
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部