教育力研究開発機構

2021年度第2回教育力研究開発機構講演会(第19回中央大学FD・SD講演会)を実施しました。

2022年03月16日

2021年度第2回教育力研究開発機構講演会(第19回中央大学FD・SD講演会)を2022年3月15日(火)に実施しました。

本講演会は、ウエストロー・ジャパン株式会社による寄付講座として、「学びを深める検索・精査の技法」と題して、3名の講師による話題提供とパネルディスカッションを行いました。

講演会は、リアル会場およびWebexを使用したハイフレックス型講演会として実施し、参加人数は184名と本テーマへの関心の高さが伺える盛況な会となりました。

 

【講演会概要】

佐藤信行機構長(中央大学法科大学院教授)から、「法学学修における商業データベースの価値」として、公的データベースと非行的・非商業的なデータベース、商業的データベースのそれぞれの性質とどのように情報源を組み合わせて情報を利用していくべきかの話題提供があった後、入矢玲子氏(元中央大学図書館レファレンス・情報リテラシー担当副部長、明星大学非常勤講師)からは、「『なんでもGoogleですませる』を改善する」として、「Google依存症」から脱却する手段や図書館の効果的な利用方法などのお話がありました。

上田茂斉氏(ウエストロー・ジャパン株式会社シニアカスタマーコンサルティングマネージャー)からは、「海外法製品の展開にみる法律資料調査ツールの今後」として、製品構築側の視点から法律資料調査ツールの今後などについてお話があり、その後、3人の講師陣と佐々木孝輔先生(国際経営学部特任助教・教育力研究開発機構専任研究員)を加えて、パネルディスカッションを行い、「調べる」とはどういうものか、どのように学生に教えればよいかなどをテーマに意見交換を行いました。

【参加者の方からの感想】

・「調べる」という大きなテーマに即した、興味深い講演会でした。普段、私自身も専攻共同研究室にて学生の情報検索の補助に携わっておりますが、今日のお話を拝聴し、目の前の課題の解決に終始してしまっていたと感じさせられました。新年度を前にして今後の業務に対する姿勢を確認することができました。

・図書館員として頷くことばかりで、特に授業との連携は必要で、実際に学生が必要に迫られていないといくらガイダンスを実施しても効果が少ないと実感しております。 講演会全体で学生に伝える際のよいフレーズをいくつかお聞きしましたので、そちらも活用させていただきます。

・今後課題を出すときに図書館のデータベースを使って調べること、レファレンスに相談することを重視したいと思いました。

・公的DBと商業DBの違いなど大変興味深く拝見いたしました。パネルディスカッションでの「調べる」に関する先生方のご意見も大変参考になりました。学外へも視聴の機会を与えていただき、ありがとうございました。