FD・SD活動

第36回・第37回FD・SD講演会を実施しました。

2024年11月06日

11月1日(金)に、第35回・第36回中央大学FD・SD講演会を実施しました。
当日は全キャンパスで白門祭・大学祭が行われており、休講日であることも相まって、多くの教職員が参加しました。

第36回FD・SD講演会「文部科学省からみた私立大学」

 第36回は中央大学部課長懇話会(専任職員の親睦・研鑽等を目的とした任意団体)の主催により、元文部科学省事務次官の柳孝氏を講師として、「VUCAの時代を生き抜く学びの場」を副題に講演をいただきました。講演会は後楽園キャンパス・社会共創フロアを対面会場、さらにはオンライン会議システムも併用したハイフレックス形式で行い、対面・オンライン合わせて92名の教職員が参加しました。

 

 講演は柳様の文部科学省での経験も交えながら、大学進学者数の将来推計、大学数の推移を公立・国立大学と比較した上で、75%以上の学校や学士課程学生数を私立が占めている旨の説明をいただきました。さらには、私立大学の公立大学化、大学の廃止・募集停止の流れや都道府県別大学進学者の収容力・東京圏への転入超過の状況など、大学を取り巻く現況についてもフランクに解説がなされ、教職員は改めて広い視野で「大学」を見つめなおすきっかけを得ることができました。

 

 後半では、文部科学省の政策動向を紹介いただいた上でその背景となる考え方、これからの大学への期待、とりわけ私立大学には学びへの企画力が試されている旨の解説がなされたうえで、今後5年間は私立大学の「集中改革期間」とされていること、その期間に私立大学が取るべき方向性に係る高等教育の各種施策、その結果国にもたらすことが期待される力という流れで、私立大学に何が期待されているのか、大学教育改革で国のどの課題の解決に資するのかなど、広く・深く解説をいただきました。

 教職員は普段から目にする大学を取り巻く情勢を、柳様の終始フランクでユーモアあふれる話術の下で、和やかに、わかりやすく学ぶことができた貴重な機会となりました。

 

事後アンケートにおいては、

・改めて私立大学の使命と強みを意識する貴重な機会となりました。業務の目的を少し広げて考えることで新しい発想を生むことができるようになれればと思います。

・深い洞察に満ちたお話をフランクにお聞かせいただき、大変参考になりました。特に本学において国際化について力を入れるべき分野と考えており、背中を押していただいたように感じております。

・伝統が長く、大規模な学生・教職員を抱えている私立大学の職員のひとりとして、今後の自大学のあるべき姿を考える参考となりました。

といった声が寄せられました。

第37回 FD・SD講演会「我が国におけるグローバル化の潮流と本学の目指す方向性」

 第37回は中央大学国際センターとの共催により「我が国におけるグローバル化の潮流と本学の目指す方向性」のタイトルにて、我が国が推進する国際化に関する政策等の内容・方向性のほか、本学の国際化に向けた将来構想の内容について教職員が理解を深める機会といたしました。Webexを使用したオンラインで実施し、60名以上の教職員が参加しました。

 

第1部:「我が国におけるグローバル化の潮流について」

 第1部では、「未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ(J-MIRAI)」、「せかい×まなびのプラン」、および「Global×Innovation人材育成フォーラム」といった、我が国における国際化を巡る政策の動向や大学教育の国際化を一層推進するための各種施策の方向性について、プレゼンターである本学副学長・国際センター所長の国松麻季国際経営学部教授から簡潔に紹介が行われました。その後、コメンテーター(森光法学部教授、山西博之理工学部教授、村上毅広報室長)よりコメントや質問があり、本学の活動と関連する事項や2023年度に終了したSGU事業との繋がり等について意見を交わし、各種政策と大学の諸活動との結びつきについて理解を深めました。

 

第2部:「本学の目指すべき方向性(Chuo Global-X)」

 第1部で紹介した国の政策や他大学の動向を踏まえ、第2部では、今後のグローバル化戦略を実現するための中期計画として策定した、本学の「国際化の将来構想(Chuo Global-X)」を提示し、インナーブランディングの一環として、本構想に掲げる各施策の狙いや方向性についての認識を一致させることを目的に、国際化を取り巻く環境や本構想の趣旨・内容を教職員と広く共有しました。

 具体的には、海外留学や外国人留学生受入の促進、アントレプレナーシップを持ったグローバル人材育成の推進等について、プレゼンターから紹介がありました。さらに、各組織の強みと組織間の連携を一層強化するために新たに導入する、「伴走型支援」プロジェクトについても解説され、今後の支援体制の方向性が示されました。その後、コメンテーターから質問を受け、教職員や組織の具体的な役割について、意見を交わしながら認識を統一しました。

 

※本学の国際化の将来構想(Chuo Global-X)についてはこちら(教職員限定ページへのリンク)

 

事後アンケートにおいては、

・国際戦略について、質疑応答も交えながら、大変分かりやすくご説明いただきありがとうございました。

・グローバル化において本学の状況と取り組みが、実感を伴って理解できたように思います。

・グローバル化に欠かせないのは、キャンパスの多様性だと感じています。学生がグローバルなキャンパスだと感じて学べるよう尽力したいです。

といった声が寄せられました。

中央大学FD・SD推進委員会では、学内各組織との密接な連携の下で、教職員のFDとSDを推進していきます。