大学の取り組み

大気中の空間放射線量の測定結果について

2017年04月19日

大気中の放射線量の測定結果について          
          
  本学は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた東日本大震災に含まれる福島第一原子力発電所事故に伴う空間放射線量の状況を確認するため、「本学各キャンパスにおける空間放射線量」を下記のとおり測定し、当該測定結果に基づき評価した結果、各キャンパスとも国が定める基準(下記「6.評価基準」。)内の結果となっていることを確認しました。

          

                                                           記          

 

【空間放射線量測定の概要】          
          
1.測定日

  2017年3月8日(水)および9日(木)          

 

2.測定機器 

  NaI(Tl)シンチレーションサーベイメータ 日立アロカメディカル(株)製          

 

3.測定地点

   測定地点は、外部で人の通行が多い場所を選定し、文部科学省及び各自治体が測定している方法と同様に、各キャンパスの代表的な地点の空間放射線量を測定しました。          
          
4.測定方法

 1)測定する地点の1mの高さにおいて、測定器の時定数を30秒に設定し一定時間保持する。          

 2)90秒毎に、数値を読み取る。          

 3)5回数値の読み取りを実施し、その平均値を測定結果とする。          

 

5.測定結果          

 一覧表のとおり。          

 

6.評価基準について          

  環境省策定『除染関係ガイドライン』第2編『除染等の措置に係わるガイドライン』より、「測定点における空間線量率を測定し、1mの高さの位置での空間線量率が毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)※1を下回っていればそれ以上の除染は原則として行わない。」との基準に基づき評価を行っています。 

 

※1 国(環境省)が示している毎時0.23μSvの算出根拠について
  環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定や、除染実施計画を策定する地域の要件を、毎時0.23μSv以上の地域であることとしています(測定位置は地上50cm~1m)。
  この数値は、国際放射線防護委員会(ICRP)の考え「長期的な目標として追加被ばく線量が年間1ミリシーベルト(mSv)以下となること」に則り、その数値(1mSv)を一時間あたりの放射線量に換算(0.19μSv)し、自然放射線量分(0.04μSv)を加えて算出されています。なお、詳細については以下の東京都のホームページをご参照ください。

 

 東京都環境局:放射線に関する考え方

         

2017年4月 中央大学