AI・データサイエンスセンター

【開催報告】社会人向け公開講座『いまさら聞けない?統計学の基礎の基礎』

2025年04月11日

中央大学 理工学部 生田目崇教授

2025年3月27日(木)に後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、中央大学理工学部の酒折文武准教授が「統計学の基礎」をテーマに社会人向けの実践的な講義を行いました。

 

冒頭30分ほど、理工学部の生田目崇教授から、DX(デジタルトランスフォーメーション)とデータサイエンスの関係と、AI時代におけるリテラシー向上の重要性について講演がありました。

経済産業省が公開している「デジタルスキル標準」などを基に、企業内でのデータ利活用の具体的な視点や、データサイエンティストに求められるスキルについて解説。また、自身の専門であるマーケティングを例に、顧客分析や広告効果の検証など、データサイエンスが実務にどのように役立つかを紹介しました。

「データの活用が企業の生産性を高める」という研究結果も示され、参加者に大きな気づきを与える内容となりました。

続いて、酒折文武准教授(都合によりオンラインでの登壇)より、導入として「統計学とは」の説明から始まり、統計グラフの誤用や悪用事例を通して騙されないための要点が示されました。本編では、データの可視化の重要性について丁寧な説明があり、「どうまとめるか」「どう読み取るか」を中心に多くの事例をもとに、分かりやすく解説されました。その後データ可視化や数値による要約から、データの関係性を読み取る方法やその際の注意点などが示されました。

最後には、基礎的な分析で十分に傾向を把握できるケースが多いことに触れ、基礎的な統計学の理解(統計リテラシー)が非常に重要であり、データを正しく分析できる能力を身につける大切さを強調して、講義を締めくくりました。

配布資料は振り返りの学習にも役立つ内容となっており、これまで統計学に触れてこなかった受講者にとっても継続的な学びのきっかけとなる講義となりました。

講義後のネットワーキング(交流会)では、参加者同士の交流はもちろん、運営側も参加者の皆さんから直接意見を聞くことができ、充実した交流の時間となりました。

 

 

■酒折 文武准教授

 中央大学理工学部 准教授、AI・データサイエンスセンター所員

 専攻領域:統計的モデリング、計算機統計学、スポーツ統計科学、統計教育

 中央大学 研究者情報データベース

 

■生田目 崇教授

 中央大学理工学部 教授、AI・データサイエンスセンター副所長

 専攻領域:マネジメント・サイエンス、マーケティング・サイエンス

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