国際連携・留学

短期留学体験記 テュービンゲン大学/ドイツ

研修校の特徴

◎テュービンゲン大学夏季ドイツ語講座での4週間の語学研修

◎他国からの学生と混合のレベル別のクラス

◎ディスカッション、文法練習に重点を置いた授業

参加学生からの声

  • 現地研修初日に、筆記試験と対話試験でクラス分けが行われた。クラスはとても国際的で、生徒が積極的に参加し、最終日はチームでプレゼンテーションを行った。授業内容はそれぞれのクラスで内容が異なり、歴史・政治・文法・劇などさまざまなことが扱われ、とても勉強になった。
  • 大学寮では、外国人留学生と話をしたり、料理を作って一緒に食べたりした。休日には、サッカー観戦や博物館見学などにも出かけ、学校以外にもさまざまな人たちと交流することができ充実していた。
  • 「日本の夕べ」では、東京を紹介するプレゼンテーションをしたり、書道やけん玉など日本の文化を実演して紹介した。事前授業のときから準備を頑張ってきたので、現地の方々が喜んでいる姿を見てとてもうれしく、やりがいを感じた。

留学体験記

2024年度

学部・学科 法学部 国際企業関係法学科
氏名 柳川 さくら
留学時の学生 2年生
なぜ短期留学プログラムに参加しようと思ったのですか?
高校時代に2週間程度の留学経験があり、大学入学後は長期まではいかないものの、もう少し長く留学したいと考えていました。大学のプログラムで有ればサポートも十分に受けられると考え、参加を決意しました。
留学先を選んだ理由は何ですか?
高校時代に1年程度ドイツ語を学んでおり、先生から留学やドイツでの生活の話を聞いていくうちにドイツに留学したいという気持ちが芽生え、大学生になったらドイツに留学しようと考えていました。そして中央大学ではちょうど短期留学プログラムとしてテュービンゲン大学の選択肢があったため、選びました。
留学するにあたって、事前に準備したことや心掛けたことは何ですか?
学部での学習以外には主に単語学習に注力し、特に日常で使う表現(挨拶)などを重点的に学びました。通学時間などを使い、ドイツ語の会話などを聞き、渡航までに耳を慣らすように心がけました。
現地研修では、どんな授業が行われましたか?
・授業内容、クラス・授業の雰囲気、現地担当教員について、宿題や課題について等
事前のオンラインテストと現地での口頭試問の後、クラス分けがされ、私たちのクラスは生徒14人で、現地の先生1人、チューター1人で構成されていました。自分のレベルと合わないと感じたら、クラス変更も可能で、実際に変更した生徒もいたそうです。授業は午前と午後に分かれており、午前中は先生と共にテキストベースで文法を学びました。授業が本格的に始まる前にどのような文法事項を学びたいかについてのアンケートも行われました。午後はチューターとアクティビティメインでドイツの文化やテュービンゲンなどについて学びました。先生もチューターもはっきりと発音してくれて、分からなかったり聞き取れなかった部分はゆっくり言い直してくれたり、英語に言い換えたりしてくれて、授業内容の理解にはおおむね問題はありませんでした。研修の中間あたりで、一人で5分程度のミニプレゼンテーションを、研修の最後に2,3人のグループで15分程度のプレゼンテーションを行いました。また、プレゼンの他にも授業で扱った文法のテストがありました。宿題は毎日出るわけではなく、週に一回程度、午前と午後の授業でそれぞれ違う内容のものが課されました。
滞在先はどうでしたか?
・楽しかったこと、大変だったこと、印象に残っていること、心掛けていたこと等
テュービンゲンは小さな町で、大学からでも徒歩で色々な場所に行くことが出来ました。市街地にはレストランやスーパーマーケット、ブティックや書店など、様々なお店があり、生活用品は一通り町の中でそろえることができます。レストランは値段が高いところが多いため、自炊をしない日はケバブ屋やHAOという中華料理店をよく利用していました。寮の部屋にはベッド、棚、机、クローゼット、シャワー、鏡付きの洗面台、トイレがついていましたが、寮によってはシャワーとトイレが部屋になく、共同の場合もあるそうです。Wi-FiはルーターかLANケーブルを持参すれば使用可能でした。しかし、話を聞く限りルーターは接続に手間取り、使えなかった人が多かった印象です。私はLANケーブルにtypeC端子をつけ、直接スマホやパソコンにつなぎました。キッチンは自分用の冷蔵庫と冷凍庫がありましたが、洗剤や食器類、調味料等は自分で用意する必要がありました。また、生ごみのごみ箱からコバエが大量に発生していましたが、そこに目をつぶれば十分自炊もできました。寮の近くにはスーパーもあり、トイレットペーパーなどの日用品や食糧はそこで買うことができます。寮から大学や市街地まではバスで移動するのですが、おおむね時間通りに来る上に本数も多いので便利でした。
現地研修以外の時間(放課後、休日など)はどのように過ごしていましたか?
放課後は大学が主催するレクリエーションなどに参加したり、友人と買い物をしたり食事をしたりしました。授業が15:00過ぎには終わるので電車やバスで隣町へ遊びに行くこともできました。大学主催のレクは自由参加なので、抽選のものもありましたが、自分の好きなプログラムに参加することが出来ました。休日はミュンヘンなどの大都市を観光したりスイスに行ったりしました。テュービンゲンは南ドイツの町なので、ベルリンよりはミュンヘンの方がだいぶアクセスが良かったです。スイスはチューリッヒを訪れたのですが、所要時間はミュンヘンとそこまで変わらず、3時間程度でした。
今回の留学を通して得たこと・学んだことは何ですか?またそれを今後どのように活かしていきたいですか?
リスニング能力が大幅に向上しました。プログラム終盤には、鉄道のアナウンスなどは大雑把には聞き取れるようになりました。また、町での買い物やレストランでの注文等はほとんど支障なくスムーズにできるようになりました。もっとも、自分の語彙力不足のために単語は聞き取れても意味が分からないケースも多く、「自分にもっと語彙力があれば話を広げることができるのに」、といった悔しい思いもしました。またドイツ語の能力の他にもトラブルへの対処能力が向上したと感じます。ドイツは鉄道の遅延は当たり前で運行が直前に取りやめになることもあり、実際に私も何度か遭遇しました。初めて遭遇したときはパニックになりかけたものの、友人らと協力し、無事に寮へ戻ることができ、徐々に一人でも対処できるようになりました。他にも寮での一人暮らしだったので、何かしら問題が起こった時にはある程度自分で対処することもできるようになりました。
短期留学に参加を検討している皆さんへのアドバイスや伝えたいことは何ですか?
積極的に話しましょう!現地では一人で寮での生活となるため、授業以外でドイツ語を話す機会は意識しないと案外少ないです。初めのうちは不安も多いですが、逆にこの環境を楽しもう!ものにしよう!という気持ちで臨めば生活も楽しくなります。先生も、町の人たちもとても優しかったです。自分の話そうという意思を全面に押し出していきましょう。

2019年度

学部・学科 総合政策学部 国際政策文化学科
氏名 本橋 昌枝
留学時の学生 2年生
なぜ短期留学プログラムに参加しようと思ったのですか?
語学クラス(学部)の先生に紹介頂きました。3年秋からのドイツ留学を考えていたため、語学力向上を目的に参加を決めました。 昨年に同プログラムに参加した友人がいたため、彼女に寮や授業の様子を聞くなどして情報収集しました。
テュービンゲンプログラムを選んだ理由は何ですか?
デュッセルドルフでの2週間の語学プログラムも紹介頂きましたが、語学力向上には期間が長い方が良いと考えたこと、単位付与・費用補助があることなど総合的に判断し、テュービンゲンプログラムを選びました。
留学するにあたって、事前に準備したことや心掛けたことは何ですか?
語学クラス(学部)での勉強以外では、ドイツのラジオを聴くようにしました。ドイツ語でドイツ語を習うにあたり、弱いリスニング力がネックになると考えたためです。四六時中ドイツのラジオ(www.deutschland.fm バックグラウンド再生ができて重宝しました)を流し、ドイツ語に耳を慣らすことから始めました。
現地研修では、どんな授業が行われましたか?
クラス構成は、現地担当教員1人、チューター1人、生徒14人でした(クラスのレベルと生徒のドイツ語レベルにミスマッチがあった場合、希望すればクラスを移動できます)。先生はゆっくりかつはっきり発音してくれるため、聞き取りやすかったですし、知らない単語が出てきたときは言い換えて説明してくれました。 学部の語学クラスで使用しているものと同じ出版社・シリーズのテキストをベースに授業は進みます。テキスト内容は簡単でしたが、壊滅的なリスニング力と語彙力のせいで、授業全体の理解度は20%程度でした。3週目あたりから2人組でプレゼンテーション、1人で任意のテーマについて発表があり、これは大変でした。 宿題はドイツ語で日記を書くことと、テキスト数ページでした。日記はテーマが与えられて、それに沿って書きます。毎回先生が添削してくれ、良い勉強になりました。
滞在先はどうでしたか?
コンパクトな街で、出先で先生や友達を見掛けることが多かったです。バスも多く走っていて、利便性が高かったです。授業がある日の昼食は、キャンパスから徒歩圏内にあるケバブ屋か、バスに乗ってネッカー橋近くにある中国料理店で買っていました。この中国料理店は、良心的な価格で美味しいので、しょっちゅう食べに行っていました。 寮は必要最低限の物は揃っていて、外には卓球台やバーもあります。ルーターを持っていけば、Wi-Fiも使えますし、有料ですが洗濯機もあります。シャワーの排水溝が詰まっているのか排水されにくいこと、網戸がないので窓を開けていると虫が入ってくること、キッチンにコバエの大群がいたこと以外は快適に過ごせました。寮近くにはカフェ、スーパー、ディスカウントストアがあり、自炊もしやすかったです。
現地研修以外の時間(放課後、休日など)はどのように過ごしていましたか?
放課後はイベントに参加したり、街を観光したり、ジェラートを買って広場で黄昏たり、電車に乗って大きなアウトレットモールに行ったりしていました。イベントとはテュービンゲン大学が催してくれるワークショップのようなもので、料理教室やサルサダンス、水泳、ヨガ、映画鑑賞など様々あり、参加は任意です。 週末はミュンヘンに住む知り合いにバスで会いに行ったり、友達とシュタイフ博物館に行ったり、主に遠出をしていました。シュタイフ博物館は20歳の私でも楽しめ、童心に帰りたい人にお勧めです。
今回の留学を通して得たこと・学んだことは何ですか?またそれを今後どのように活かしていきたいですか?
語彙力の無さを痛感しました。この短期留学でかなりリスニング力は伸びましたが、聞き取れても意味を知らず、結果として何を言っているのか理解できないことが多かったです。単語を覚えるといったコツコツとした継続的努力が苦手なため、今後はそれを改善していきたいと考えています。
短期留学に参加を検討している皆さんへのアドバイスや伝えたいことは何ですか?
目標を立てることをお勧めします。授業中、先生の話す内容がほとんど理解できず、クラスメイトと先生の中だけで授業が進行しているように感じて、何度も心が折れそうになりました。それでも毎日授業に顔を出したのは、「交換留学に向けて語学力を上げる」という目標があったからです。壁にぶち当たっても、目標があればモチベーション維持に繋がります。

イベント「日本の夕べ(日本文化を体験するイベント、中大生運営)」でお抹茶を体験する先生とチューターの皆様

イベント「日本の夕べ」に参加してくれた留学生たちと運営した中大生

クラスメイトとチューター

ネッカー橋近くにある美味しくて安い中国料理店