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第42回ランチ&トーク「国際取引法制におけるUNCITRALの役割」開催
2013年06月20日
参加者が昼食をとりながら、タイムリーかつ専門性の高い内容の講演を聞き、講演後に質疑応答を行う法科大 学院の「ランチ&トーク」。第42回となる今回は、UNCITRALアジア・太平洋地域代表のLuca Castellani氏を講師に招き、「UNCITRALの基本的特徴と実務における重要性」をテーマにお話いただきました。
UNCITRAL(United Nations Committee on International TRAde Law)は、国連国際商取引法委員会のことで、国境を越えた取引に関わるルールについて、各国の法制度の違いをそのままに整備する目的で1966年に国連 総会で設立が認められたものです。
近年、企業は統合されたビジネスモデルから、サプライ・チェーンを通じたアウトソーシングに基づくネットワーク・ベースのビジネスモデルへと移行しています。これに伴い、国際的商取引が増加し、各国間における統一法規制の適用が求められるようになりました。
日本においても、1958年に外国仲裁判断の承認および執行に関する条約(ニューヨーク条約)を、1985年にUNCITRAL商事仲裁モデル法(2006年改正)を、1980年に国際物品売買契約に関する国際連合条約を採択しています。
Luca氏は、これらについて具体的にどのような法律であるかを説明。「国際商取引において は仲裁が紛争解決手段の一つとされ、統一法規制の重要性が増しています。UNCITRALでは、これまで24年にわたってさまざまな国際的法規則を制定し ています。詳細についてはUNCITRALのサイトもぜひご覧ください」と締めくくりました。
当日の参加者は、法科大学院の学生、教員合わせて約50名。UNCITRALアジア・太平洋地域代表による貴重な講演とあって、皆、熱心に耳を傾けました。
概要
日時:2013年6月13日(木) 12:05~12:50
場所:市ヶ谷キャンパス
言語:英語
タイムスケジュール:12:05~ 講師・演題の紹介
12:07~ ショート・スピーチ
12:40~ 質疑応答
12:50 終了
参加資格:中央大学法科大学院 学生および教員
講師プロフィル
Luca Castellani 氏
