中央大学サイエンスセミナー
2019
中高生の皆さんへ
主催:中央大学理工学部
後援:文京区、文京区教育委員会、公益財団法人 文京アカデミー
中央大学では、中高生を対象に今年もサイエンスセミナーを開催します。
机の上の勉強からちょっと離れて、最先端のサイエンスやテクノロジーを体験してみませんか?
参加費無料、昼食付
日時 :2019年8月22日(木)11:00~17:00
会場 :中央大学後楽園キャンパス
対象 :中高校
スケジュール:
11:00~ 受付
11:30~ 開会式
12:00~ 昼食会
13:00~ 実験教室開始
16:00~ 修了式 Tea Party
【実験コース一覧】
A.フラクタルとカオス | ||
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担当教員 | ![]() |
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脇田 順一 | ||
対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
8名 | ||
実験内容 | ||
自然界には、一見すると複雑であるが、似たような構造がスケールを変えて自身の中に埋め込まれている自己相似なパターンが多くあります。このようなパターンをフラクタルと呼んでいます。一方、比較的単純なメカニズムにもかかわらず、不規則で複雑な振る舞いを示す現象にカオスがあります。本コースでは、そのようなフラクタルとカオスについてわかりやすく紹介し、フラクタルの例として平安時代からの伝統工芸である「墨流し」の実験を体験してみましょう。 |
B.水に関する災害と防災を学ぼう! | ||
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山田 正 | ||
対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
15名 | ||
実験内容 | ||
実験水路(川の大きな模型)を使って、水に関する災害と防災について学びます。実験水路では、平成29年7月九州北部豪雨で起こった土砂や流木が橋脚につまり水位が上昇する現象(段波)を見学することで、参加者には防災対策について考えてもらいます。さらに、中央大学のレーダや雨量計を実際に見学して雨の観測方法について学びましょう。 |
C.CADーコンピュータでものづくり | ||
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平岡 弘之 | ||
対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
10名 | ||
実験内容 | ||
機械の設計は、手で図面を描く作業からCADと呼ばれるソフトウェアを使った作業に変わってきています。しかも、ただ製品の形を作るだけでなく、その製品に力をかけるとどうなるかを調べることや、形の情報から製品を作る手順を作ることもできます。CADを使ったものづくりに挑戦してみましょう。 |
D.プログラミングでロボット制御 | ||
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國井 康晴 | ||
対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
6名 | ||
実験内容 | ||
昔からアニメや映画で活躍してきたロボットですが、皆さんがイメージするロボット像とは別に実はずっと以前から生活の中で活用されて来ました。家電製品から自動運転、惑星探査、様々なところ活躍するロボット技術。本実験コースでは、プログラミングの基礎を体験し、自分が作ったプログラムで小型ロボットの制御を目指しましょう。 |
E.自己発熱型CO2吸収材を作製してみよう | ||
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担当教員 | ![]() |
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大石 克嘉 | ||
対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
5名 | ||
実験内容 | ||
二酸化炭素(CO2)を吸収する技術は今後の産業においてとても重要であるため,現在CO2吸収材について新しい技術の早期開発が必要です。私たちは電気を流して温めるだけで簡単にCO2を吸収しかつ放出する事が出来,さらに再利用が可能な新しいCO2吸収材であるLi2CuO2を研究開発しています。私達は,このCO2吸収材であるLi2CuO2を,人工的に水素を作る際のCO2吸収工程や,将来の電気自動車の心臓部になるかもしれないリチウム空気電池用のCO2吸収材として使用する事を目指し,研究を行っています。 本コースでは,まず皆さんの手で実際に銅線上にこのCO2吸収物質であるLi2CuO2を作製してもらい,さらに作製したLi2CuO2がCO2を吸収・放出するかどうかを調べる実験を体験してもらいます。 |
F.人間の感性を測ってみよう | ||
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浜田 百合 高橋 直己 |
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対象 | ||
中高生 ※高校生も対象となりました 6/17 時点 |
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募集定員 | ||
15名 | ||
実験内容 | ||
人間の心の動きは視線の動きに現れると言われています。例えばテレビ広告やWeb広告では、私たちはどこに注目して興味を持ち、印象を感じるのでしょうか。今回のセミナーでは、視線の動きを計測する実験をとおして、広告への興味の持ち方や、広告から受ける印象との関係性を調べます。人間の感性と視線にはどのような関係があるのでしょうか? |
G.探索の数理 -耐久テストを題材にして- | ||
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担当教員 | ![]() |
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白髪 丈晴 土中 哲秀 南畑 淳史 李 東珍 |
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対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
12名 | ||
実験内容 | ||
この中で一番小さな数は何か、大きい数字は何か。世の中には何かの基準や条件をもとに調べることは多くあります。今回はものの耐久を題材にして、出来る限り早く耐久を調べたり、なるべく壊さずに調べたりと様々な条件がある中で、数理の力を使って効率的に調べる方法を考えましょう。 |
H.酵母を使って研究をしよう! | ||
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担当教員 | ![]() |
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村上 浩士 | ||
対象 | ||
高校生のみ | ||
募集定員 | ||
8名 | ||
実験内容 | ||
酵母は、お酒やパンだけでなく、真核生物のモデル生物として、細胞の増える仕組みなど様々な基礎研究に役立っています。本セミナーでは、オスとメスに相当する酵母を用いて接合させ、さらに減数分裂をさせたりする実験にチャレンジして、研究を体感してください。 |
I.脳はうそつき | ||
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担当教員 | ![]() |
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檀 一平太 | ||
対象 | ||
高校生のみ | ||
募集定員 | ||
12名 | ||
実験内容 | ||
私たちは世界をありのままの形で見ていると信じていると思います。でも、そんなことをしていては、脳は視覚処理だけでパンクしてしまうでしょう。実際に脳が行っているのは、限られた視覚情報の中から物事の特徴を捉えて、残りを補間するという省エネ作業です。本コースでは盲点補間という現象に着目して、実際には見えていないのに脳が勝手に作り上げる虚像を実感していただきます。 |
J.水をきれいにするコンテスト | ||
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担当教員 | ![]() |
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山村 寛 | ||
対象 | ||
中高生 | ||
募集定員 | ||
8名 | ||
実験内容 | ||
水の浄化で、砂ろ過は要です。見た目はただ砂に水を通すだけで簡単そうに見えますが、ろ過で使う砂やろ過層の厚さなどによって、その浄化性能は大きく異なります。今回は、いろいろなろ材を使ってろ過床を作ってもらい、水をたくさん浄化できるろ床を開発してもらいます。 演習を通して、ろ過の仕組みと水道水の作り方を勉強します。 |
【お問い合わせ・お申込み】
お問い合わせ
中央大学理工学部事務室 サイエンスセミナー担当 電話:03-3817-1742
お申込み
下の「★Webサイトからのお申込みはこちらから★」の文字をクリックしてください。
★Webサイトからのお申込みはこちらから★(6/24~7/11)
「サイエンスセミナー申込みフォーム」が起動しますので、必要事項を入力して送信してください。
2019年6月24日(月)から募集開始いたします。
申込期間
2019年6月24日(月)~7月11日(木)
※応募多数の場合は抽選にて参加者を決定いたします。
なお、抽選結果につきましては、ご当選の方のみ郵送にて通知いたします(7月中旬発送予定)。
※希望コースは第三希望までお知らせください。
応募状況によりご希望に添えない場合がありますので、予めご了承願います。
※参加が決定した方(当選した方)で、やむを得ない事情により参加をキャンセルする場合、必ず理工学部事務室サイエンスセミナー担当(03-3817-1742)までご連絡ください。
次点の方に参加の確認をさせていただく場合があります。
※同じ方より複数の登録があった場合、最初の1件以外は全て無効とさせていただきます(最初の1件目のコースにエントリーされます)。
※申込みフォームのメッセージの項目には同伴者についてご記入ください。
同伴者の方は実験に参加・見学できない場合がございますので、お友達・兄弟・姉妹などで実験参加者として応募したい場合は、それぞれお申し込みください。その際、ご関係をご記入いただければ、抽選時に配慮させていただきます。
【個人情報保護について】
サイエンスセミナー参加申込みにあたってお知らせいただいた住所、氏名、その他の個人情報(以下「個人情報」といいます)は、参加通知の発送、その他中央大学からのお知らせ、統計的集計を行うためにのみ利用させていただきます。個人情報の取り扱いにつきましては、中央大学個人情報保護方針に則り厳重に管理し、第三者への提供は行いません。
2019年8月22日(木)に、サイエンスセミナーを実施しました。
イベント概要
主催:中央大学理工学部
後援:文京区、文京区教育委員会、公益財団法人 文京アカデミー
日時:2019年8月22日(木)11:00~17:00
会場:中央大学後楽園キャンパス
対象:中高生
参加費:無料(昼食付き)
スケジュール
11:00~ 受付
11:30~ 開会式
12:00~ 昼食会(学食)
13:00~ 実験教室(以下参照)
16:00~ 修了式 Tea Party
参加・申し込み状況
ご好評により、毎年多くの方にお申込みおよびご参加いただいております。(応募者多数のため、参加者は抽選のうえ決定しております。)今年度もたくさんのお申し込みを頂き、ありがとうございました。
男女内訳 | 申込者 | 175(男: 96、女:79) |
参加者 | 88 (男:46、女:42) ※欠席者4名 | |
学年内訳 | 申込者 | 高校生:88名<1年:51名、2年:29名、3年:8名> 中学生:87名<1年:38名、2年:27名、3年:22名> |
参加者 | 高校生:44名<1年:27名、2年:14名、3年:3名> 中学生:44名<1年:22名、2年:11名、3年:11名> |
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地域内訳 | 申込者 | 東京:101名、神奈川:11名、埼玉:39名、千葉:14名、茨城:7名、群馬:0名、栃木:0名、その他:3名 |
参加者 | 東京:54名、神奈川:7名、埼玉21名、千葉:5名、茨城:1名、群馬:0名、栃木:0名 |
参加者の声
Aコース「フラクタルとカオス」脇田 順一
★力学と現代の科学やフラクタル・カオスの違いが面白かったです。雷はなぜ直線に進まないのかなどの身の回りの疑問が増えてきました。研究室に本があったのが面白かったです。
★「パターン」というものがテーマであり同じものでも動きが変わったり、模様が変わるなど、とても楽しかった。
★初めて聞いた言葉や体験したことが多かったが、細かく教えてくれてとてもわかりやすかった。また参加してみたいと思った。
Bコース「水に関する災害と防災を学ぼう!」山田 正
★興味がある分野だったのでとても楽しかったです。複数の実験で実際に世界で使われているものや起こっていることを再現するのがすごく良かったです。
★実験で初めて見たものにとても感動した。水というものは身近にあるものなので、日常生活にもそうした実験の内容が活かせると思った。
★私の知らないことばかりだったがとても優しく接してくださったり、いつもそばにある”水”の事が知れて楽しかったです。
Cコース「CADーコンピュータでものづくり」平岡 弘之
★初めてのCADでしたがわかりやすくて良かったです。とても楽しかったです。
★作業を間違えたり、大変だったがたくさんのことを学べてよかった。
★難しい作業が続いたが、何とか最後までできた。特定の人しか使わなさそうなものに触れたので楽しかった。
Dコース「プログラミングでロボット制御」國井 康晴
★思っていたよりプログラミングがわかりやすくて楽しかった。
★まだ簡単なことしかわからないけど、今回の実験でより複雑なプログラミングや応用したプロジェクトなど様々なことが知れて楽しかったです。
★やったことのないプログラミングをたくさん教えていただけて、よい経験になりました。
Eコース「自己発熱型CO2吸収材を作製してみよう」大石 克嘉
★科学の実験室内をじっくり見て、装置の仕組みや用途を知ることが興味深かったです。また、自分で実際に材料からもの作りをできて楽しかったです。
★今までやったことのない形式だったのでとても有意義な時間を過ごせました。
★そこまで難しくなく色々な情報をかみ砕いて教えてくださったので、わかりやすく、色々なことに興味を持つことができました。調べてみたいことがたくさんできたので家で調べてみようと思います。
Fコース「人間の感性を測ってみよう」加藤 俊一、浜田 百合、高橋 直己
★計算内容は難しかったけど、感性を数字で表せることに驚いた。
★最新の技術を使って自分でも気が付かなかった自分の特性を知ることができて良かったです。
★目線や目の動きで人間が何を考えているかわかることを知り、面白いと思った。
Gコース「探索の数理 -耐久テストを題材にして-」白髪 丈晴、土中 哲秀、南畑 淳史、李 東珍
★身近なことと数理やアルゴリズムのつながりは深く理解できたと思うのでとても楽しかった。
★ゲームを通じて物事を最短の手順で行う方法がわかり、おもしろかった。
★数字の世界が広がった気がする。
Hコース「酵母をシンクロナイズする?」村上 浩士
★酵母の変異株に興味が湧いた。今後、高校・大学での研究などで活かせればいいと思う。
★普段学校では取り扱わない内容ですごく楽しかった。。3時間がすごく短く感じた。
★普段触れる機会の少ない器具に触れて実験することができ、楽しかった。
Iコース「脳はうそつき」檀 一平太
★最初は難しそうだと思ったけど、やってみたら身近な内容で面白かった。理数科目が苦手だったけど、少し興味が持てた。
★知らなかった脳の仕組みを教えてくれて興味深かった。
★興味のある実験だったので、とても楽しかった。わからないところがあっても、大学生の皆さんが優しく教えてくださった。
Jコース「水をきれいにするコンテスト」山村 寛
★少し難しかったけど、大学生が一緒にやってくれたのでとても良かった。自由研究にも役立った。
★災害時に役に立ちそうで良かった。
★とても興味があるテーマを取り上げて実験するので面白かったです。大学生のアシスタントの方々の説明がとてもわかりやすかったです。
ギャラリー




















みなさまの笑顔とともに、今年もサイエンスセミナーを無事に開催することができました。
たくさんの方々にご参加頂きありがとうございました。