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(CHUO Diversity × ハラスメント防止啓発 Week 2023)「異文化間交流について考えよう~学生達の学びや葛藤から見えてくるもの~」が開催されました
2023年12月12日
2023年11月10日(金)~23日(木)、「CHUO Diversity × ハラスメント防止啓発 Week 2023」が開催されました。これは、ダイバーシティセンターとハラスメント防止啓発委員会が主催したもので、2023年のテーマ、「バリアってなんだろう?」に関するさまざまなイベントがウィークの期間中に多摩、茗荷谷、後楽園キャンパスにおいて開催され、多くの学生、教職員、一般の方々が参加しました。
ダイバーシティウィーク2023年のテーマ「バリアってなんだろう?」

▲グループディスカッションの様子
法学部助教 吉田千春と経済学部教授 中川康弘、商学部教授 二宮理佳が企画・協力し、学内の国際交流団体、留学、にほんごサポーターやボランティア等を経験している学生5人が、自身が体験した異文化交流から得たことや感じている葛藤等について発表しました。また、中川康弘教授が「異文化間交流で得られる3つのこと」について、多文化教育側面からのレクチャーし、総括しました。
さらに、登壇学生とイベント参加の学生・留学生たちが少人数のグループに分かれてグループディスカッションを行いました。登壇学生の感じている疑問や提案トピックスについて、それぞれが前向きな意見を出し合いました。ディスカッションを通じてお互いの文化や経験、考え方の違いを知って共感したり、異文化交流とそれにまつわる悩みや疑問について考える時間となったようです。
登壇学生の発表から

阿久澤 駿さん(商学部4年)
異文化交流スペースGスクエアのリーダーとして運営に携わっている阿久澤さんは、高校時代の短期留学により異文化交流の面白さを知り、大学ではGスクエアのスタッフになりました。コロナ禍ではリアルイベントができない中でも、国や文化の違い、個性を尊重しながら仲間と共に留学生と学生の交流をつないできました。Gスクエアで異文化理解から多くを学び、自己成長と視野を広げてきたそうですが、そこでのリーダーシップのあり方に迷うこともあるようで、さまざまな意見を聞いてみたいと話しました。
異文化交流スペースGスクエアのリーダーとして運営に携わっている阿久澤さんは、高校時代の短期留学により異文化交流の面白さを知り、大学ではGスクエアのスタッフになりました。コロナ禍ではリアルイベントができない中でも、国や文化の違い、個性を尊重しながら仲間と共に留学生と学生の交流をつないできました。Gスクエアで異文化理解から多くを学び、自己成長と視野を広げてきたそうですが、そこでのリーダーシップのあり方に迷うこともあるようで、さまざまな意見を聞いてみたいと話しました。

子ども時代に両親と共に、カナダやカタールや北京等へ海外旅行する中で、言語や異文化に触れてきたという川面さん。大学入学後にヨーロッパのひとり旅を経験し、人とのつながりの中で人種、宗教、言語に違いはあっても、人のもつやさしさ、情熱、興味深さに国境がないことに気が付いたそうです。現在は学生団体DCT(ダイバーシティクリエイターチーム)のリーダーとして、国際交流イベントを開催するなど活動中。留学生や学生の中には内向的な人もいます。そのような人たちにどう楽しんでもらえるか、そのアプローチ方法についての悩みがあると語りました。

荒木さんは、インターナショナル幼稚園から公立小学校に入学しましたが、「英語が話せる、海外っぽい人、変わった人」と言われ、小学校ではなくてアフタースクールに心の拠り所を求め続けたといいます。その経験から留学生・国内学生双方のためになる国際交流とは何か、葛藤しながらもDCTの活動では、温かい居場所が作れるように頑張っています。ラベリングで苦しんだ経験やさまざまな人のための居場所づくりについて、この場で話し合ってみたいと語りました。

山木 さくらさん(経済学部3年/韓国留学/にほんごサポーター)
高校時代に帰国子女の多い集まるクラスにいて、海外の文化に触れることへの憧れを抱いた山木さんは、大学入学後は、留学を視野に入れてGスクエアやさまざまな大学の国際交流活動に参加してきたそうです。さらに韓国留学で異文化を経験してからは、国境に関係なくいろいろな人との出会いに関心を向け、にほんごサポーターの活動を始めました。日本人の友だちを作りたいと考える留学生がたくさんいることを実感し、留学生に中大を好きになってもらうにはどうすれば良いかという課題をもって活動しています。
高校時代に帰国子女の多い集まるクラスにいて、海外の文化に触れることへの憧れを抱いた山木さんは、大学入学後は、留学を視野に入れてGスクエアやさまざまな大学の国際交流活動に参加してきたそうです。さらに韓国留学で異文化を経験してからは、国境に関係なくいろいろな人との出会いに関心を向け、にほんごサポーターの活動を始めました。日本人の友だちを作りたいと考える留学生がたくさんいることを実感し、留学生に中大を好きになってもらうにはどうすれば良いかという課題をもって活動しています。

難波 舞さん(文学部3年/米国留学/日本語ボランティア/にほんごサポーター)
留学したコロンビア大学の日本語サークルでボランティアを経験した難波さん。世界中から人々の集まるニューヨークで、正しい日本語と日本文化の受け取られ方について気づきを得たそうです。さらにニューヨークのような多様な多文化社会で過ごした経験を通じて、誰もがインクルーシブな社会を目指したいが、異文化同士では価値観の衝突があることの葛藤を感じたようです。そこで、本当の意味でのダイバーシティやインクルーシブをディスカッションしたいと述べました。
留学したコロンビア大学の日本語サークルでボランティアを経験した難波さん。世界中から人々の集まるニューヨークで、正しい日本語と日本文化の受け取られ方について気づきを得たそうです。さらにニューヨークのような多様な多文化社会で過ごした経験を通じて、誰もがインクルーシブな社会を目指したいが、異文化同士では価値観の衝突があることの葛藤を感じたようです。そこで、本当の意味でのダイバーシティやインクルーシブをディスカッションしたいと述べました。
中川教授のレクチャーから

▲「異文化交流に大切な3つのポイント」について、 わかりやすく説明する中川康弘教授
①異文化への「寛容」ではなく、「歓待」の姿勢を持つ
参加する者も関係づくりへの意識を持ち、新たな気づきへと可能性が開く。
②インターセクショナリティ(交差性)の視点を持つ個人のアイデンティティの複数性を知ろう。
③「異文化リテラシー」の涵養の姿勢を持つ言葉を尽くしてもわからないものはある。それでも、相手が大切だと思って
いるものを自分も重んじる、という姿勢が大事。
グループディスカッションの様子
グループディスカッションでは、前半で登壇した学生が述べた悩みやトピックスについて語り合いました。各グループでは、発表を聞いた留学生や国内学生からさまざまな意見が出され、異文化交流のおもしろさやその難しさ等を共有し、異文化交流についての新たな視点をもつきっかけになったようです。