国際センターでは、2023年4月17日(月)~28日(金)の期間に、「海外留学フェア」と題し、海外留学のノウハウを知ることのできる、さまざまなイベント企画を実施しました。海外留学を考える学生の悩みや不安には、短期留学か長期留学にするか、就活を考慮しながら留学する最適な時期、語学力、国・大学選び、選考基準等が挙げられるようです。留学希望者の不安等に対して、この「留学フェア」は留学を検討・計画する上での参考にしてほしいと企画されました。
4月28日(金)には、「留学報告会」がオンラインで開催されました。登壇した小川瑠翔(るか)さん(文学部4年)は、「2022年度春派遣」でオーストラリア・西オーストラリア大学に1年間交換留学を経験しました。コロナ禍での留学になり、前期は日本からオンラインで授業を受け、後期はオーストラリアに渡航して現地の大学で学びました。
「留学報告会」では、小川さんの留学準備から現地の様子まで、留学目的や国・学校選び・語学学習、授業・寮生活・友人・休日、帰国後の予定などを現地の鮮やかな写真を織り交ぜながら、後輩たちに向けて分かりやすくプレゼンしました。後半の質疑応答では、参加者や国際センター職員からの質問にも丁寧に回答しました。以下で報告会の様子をご紹介します。
2022年度春派遣:西オーストラリア大学に1年間交換留学
小川 瑠翔さん(文学部英語文化専攻4年)
小川 瑠翔さん(文学部英語文化専攻4年)
留学前【計画・留学先選び、語学学習】

▲仲良しのオランダからの留学生と小川さん(右)
英語力に関しては、現地の授業についていくためもっと力を付ける必要があり、英語で考えて発言することを意識して勉強していました。Listening、Speakingは、YouTube や TED を利用したりシャドーイングしたり、Writing や Reading では、日記や参考書、読書等で語彙力を増やし、英会話スクールにも通うなどして、留学先での授業に備えました。
留学中【勉強・大学生活について】

▲後期の時間割(クリックで拡大します)
後期にようやく渡航して現地での暮らしが始まりました。ここでは授業の前から図書館で過ごし、授業準備や復習、課題等を行っていました。西オーストラリア大学の履修では、学期で4Unit(西オーストラリア大学の単位数の換算では24単位)を取ることを目指しました。1Unitがレッスンが1-3回とチュートリアルが1回の組み合わせでした。授業では教授の示すパワーポイントを写してノートにまとめるようにしていて、授業のある日は図書館で勉強していました。渡航前の勉強詰めの反省を活かし、現地ではメリハリをつけて勉強と遊びをバランスをとるようにしていました。
【オーストラリアの暮らし、寮生活や休日の過ごし方】

授業のない時間や休日には、友人と一緒に市内散策や買い物に出かけたりました。大学の近くは自然が豊かで、海が近くにあって、とても良い気分転換ができる場所でした。大学の学生寮で暮らしていましたが、家具、シャワーとトイレも完備されてとても快適です。食事は週14食が寮で食べられます。そのほかに、寮ではスポーツ大会やパーティをはじめ、いろいろなイベントが開かれるので、すぐに友だちができました。さらに、大学の敷地内にはジムの利用料が寮費に含まれ無料で利用できるため、よく利用していました。1週間で350ドルほどの寮費を含めると、生活費は1か月で23~24万円ほど。それでもリーズナブルな金額のようでした。
また、特技の空手を活かして空手や古武道のサークル、日本語サークルの活動にも参加していました。日本の大学と大きく違い、サークルは地域の人たちも参加できるので、いろんな人と交流できる楽しみがありました。
また、特技の空手を活かして空手や古武道のサークル、日本語サークルの活動にも参加していました。日本の大学と大きく違い、サークルは地域の人たちも参加できるので、いろんな人と交流できる楽しみがありました。
留学を終えて。卒業後の進路等

●英語力を向上できた・専門分野の研究を深められた。
●多国籍な友だちや地域との交流を通じて異文化理解の感覚を身に付けることができた。
●自立体験ができた。自分で進んで行動する力が付いたと思う。
留学してみて感じたデメリット
●経済的な負担が大きかった。日本食を食べたくても高かった。
●留学の準備には時間もかかるため、留年の可能性もあるということ。
●慣れるまでの言語の壁が高すぎること。
卒業後について、留学前と帰ってきてからでは、気持ちが変わりました。留学前、2年生の夏に就活準備を始めました。オンライン留学中にインターンをしたりもしました。留学を経て、就職ではなく、さらに英語や自分の専攻の言語学を学びたいと思い、海外大学院への進学に挑戦すると決め勉強をしています。