インターナショナル・ウィーク
第9回 国際機関
第9回 国際機関

今回の講演のため、日野万願寺店、 多摩野猿街道店からサポートに駆け付けた 本学学生を含むパートナー(スタッフ)たち
今回、実施された講演会では、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社のコーヒースペシャリスト 田原象二郎 氏が招かれ、フェアトレードを含む倫理的な調達に対する同社の取り組みが紹介されました。

FACTのメンバーが、フェアトレードの 目的や原則、影響などを説明
フェアトレードとは? 開発途上国で作られた作物や製品を、適正な価格で継続的に取引することにより、生産者の持続的な生活向上を支える仕組みです。 世界には、実際にフェアトレード商品の取り引きに携わる団体や企業が多数存在するとともに、「国際フェアトレード連盟」、「ヨーロッパ・フェアトレード協会」、「国際フェアトレードラベル機構」など、フェアトレードの連合体、ラベル認証機関も複数存在し、貧しい生産者の支援や国際貿易の改善などに取り組んでいます。フェアトレードが普及することで生産者の生活が向上するだけでなく、生産者の能力・技術が高まり、良質な商品の安定的供給に繋がります。 |
FACTによる説明後、スターバックスが国際フェアトレード認証コーヒーとして提供している「フェアトレード イタリアン ロースト」が配布され、来場者たち皆でテイスティングを行いました。

スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社 コーヒースペシャリスト 田原象二郎 氏
続くトピックは、スターバックスのフェアトレードを含む倫理的な調達に関する取り組みについて。スターバックスでは、提供するすべてのコーヒーを倫理的に調達するため、独自のガイドラインである、C.A.F.E.(カフェ)プラクティスを設けています。2015年4月には、倫理的な調達率99%を達成しました。この数字を達成するために、
・品質: コーヒー豆の品質向上
・経済的な透明性: 適正な価格が生産者に支払われているか証明書の提出を求める
・社会的責任: 生産者の労働環境の保護、生活の向上
・環境面でのリーダーシップ: 環境の保護
といった活動に取り組んでおり、その歩みが紹介されました。
フェアトレード先進国であるイギリスのスターバックス店舗では、フェアトレードがどのように扱われているかについて動画で紹介する場面もありました。
続いてFACTによるクイズ大会が開催され、来場者たちはフェアトレードやコーヒーに対する理解を深めました。
イベントの総括として、田原氏は「今回紹介したイギリスに比べ、日本はまだフェアトレードやエシカルな消費が浸透していない現状があります。しかし、最近では中学校や高校の教科書にフェアトレードが掲載されていて、若い世代を中心に教育から関心を持ってくれる人が増えていることも事実です。心強いなと思っています。生産者との繋がりを知らずにコーヒーを飲むのと、知って飲むのとでは味わいも違うはず。スターバックスの取り組みを伝える活動を継続しながら、フェアトレードの仲間を増やしていきたいです」と締めくくりました。
イベントの総括として、田原氏は「今回紹介したイギリスに比べ、日本はまだフェアトレードやエシカルな消費が浸透していない現状があります。しかし、最近では中学校や高校の教科書にフェアトレードが掲載されていて、若い世代を中心に教育から関心を持ってくれる人が増えていることも事実です。心強いなと思っています。生産者との繋がりを知らずにコーヒーを飲むのと、知って飲むのとでは味わいも違うはず。スターバックスの取り組みを伝える活動を継続しながら、フェアトレードの仲間を増やしていきたいです」と締めくくりました。