大学院

〈Focus〉文系大学院へ進学するメリットと入試科目について解説

2022年01月11日

文系大学院への進学にあたり、卒業後の進路を気にする人はきっと多いのではないでしょうか。この記事では、文系大学院で学べること、文系大学院への進学率のほか、修了後の進路について解説します。

文系とは

大学での学びは、人文科学、社会科学、自然科学の大きく3つに分けられます。そのうち人文科学、社会科学の2つが文系、自然科学が理系に分けられます。

 

人文科学に該当するのは主に次の通りです。

・文学

・語学

・哲学

・心理学

・歴史学

・考古学

・文化人類学 など

 

社会科学に該当するのは主に次の通りです。

・法学

・経済学

・経営学

・政治学

・商学

・社会学

・国際関係学 など

 

自然科学に該当するのは主に次の通りです。

・理学

・工学

・農学

・医学

・農学

・宇宙工学 など

 

文系の学部では、法学部、経済学部、商学部、文学部や人文学部、外国語学部が代表格です。大学院は、これらの学びを深め、より高度な研究を行うために存在します。

中央大学大学院の文系研究科

中央大学大学院には次の5つの文系研究科があります。

 

・法学研究科(公法・民事法・刑事法・国際企業関係法・政治学専攻)

・経済学研究科(経済学専攻)

・商学研究科(商学専攻)

・文学研究科(国文学・英文学・独文学・仏文学・中国言語文化・日本史学・東洋史学・西洋史学・哲学・社会学・社会情報学・教育学・心理学専攻)

・総合政策研究科(総合政策専攻)

 

中央大学大学院には、上記の文系研究科のほか、理系の研究科である理工学研究科があります。

 

文系・理系あわせて、6研究科31専攻を擁し、人文科学、社会科学、自然科学の3分野をすべてカバーしています。

 

研究科や教員についてはこちらのページで詳しく紹介しています。

https://graduate.chuo-u.ac.jp/

文系大学院への進学率

大学卒業者のうち、大学院(および専門職学位課程)に進学するのはおよそ10人に1人で、出身学部の分野別に見ると、人文科学4.1%、社会科学2.2%です。理系では、理学40.3%、工学35.6%、農学22.7%であり、文系の大学院への進学率は理系に比べると低いことが分かります。

 

参考:文部科学省「令和2年度学校基本調査」結果の概要

https://www.mext.go.jp/content/20200825-mxt_chousa01-1419591_8.pdf

文系大学院への進学率が低い理由

文系大学院への進学率が低い理由の1つとして、就職活動(就活)の時期との関係が挙げられます。学部生が卒論をまとめあげ研究の面白さに気付く頃には、就職活動を終えて、就職先が内定していることがほとんどです。また、大学院進学後には1年目の後半に就活が始まるため、研究と就活を両立させなければならないこともその理由とされています。

 

とはいえ、大学院に進学するメリットはいくつもあります。今回はその中から、就職に関するメリットを紹介します。

文系大学院へ進学するメリット

就職に関するメリットとして、専門性の高い職に就きやすくなるという点が挙げられます。専門性が必要とされる研究職や技術職は、修士以上の学歴が求められる場合が多くあり、大学院への進学によって就ける仕事の幅が広がります。

 

学部卒業後すぐに就職する方が修士(博士前期)課程を修了するよりも2年早く実務経験を積めますが、大学院へ進学することで、学部で過ごす4年間では身につけるのが難しい高度な専門性やスキルを身につけられます。高度な専門性やスキルを重視する職種や会社では、こうした能力を有している人材として、修士以上の学歴を有した者を求めていることが多いです。

 

自分の専門性や個性が企業にとって有益であることをアピールすることが、就活で必要なことであると言えます。研究課題を解決するスキルを活かし、専門性を発揮できる仕事に就きたい方には、大学院進学は人生の大きな礎になるはずです。

 

このような点のほかに、大学院へ進学するメリットとして次の2つが挙げられます。

 

・整った環境の中で研究に集中できる

・初任給が高い

 

この2点については、こちらの記事に詳しいのでチェックしてみてください。

 

大学院に進学するメリットと大学院の種類について

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/news/2021/12/57382/

 

 

文系大学院の入試について

大学院の入試では、多くの場合、筆答(筆記)試験と口述(面接)試験が実施されます。

 

・筆答(筆記)試験

 専門科目または小論文

 外国語科目

 

・口述(面接)試験

 

大学院の学習や研究の過程では、英語文献の読解やプレゼンテーションなどで一定の英語力が必要な機会が頻繁にあるため、入試でも試験科目として英語が課されることが多いです。

 

また、専攻する研究分野の知識があるかを問うため、多くの大学院で専門科目や小論文も試験科目として設けられています。さらに、研究計画書の内容や志望動機の確認のために、面接も実施されることがほとんどです。

 

大学院の入試科目や入試時期、対策についてはこちらの記事に詳しく記載しているので、ぜひ確認してみてください。

 

大学院入試の時期は?受験までの対策スケジュール・やるべきことを解説

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/news/2021/12/57403/

中央大学大学院入試の試験科目や制度、出願の流れを解説!【大学生向け】

https://www.chuo-u.ac.jp/academics/graduateschool/news/2021/10/56953/

まとめ:文系大学院への進学は目的を明確にして学びを深めよう

文系大学院へ進学する際には、目的を明確にし、研究を深めることが重要です。

 

文系大学院への進学を検討するにあたり、修了後の進路を気にする人はとても多いですが、大学院で学び身につけた専門性とスキルは、社会人としての大きな礎となります。大学院における研究では、テーマとなる課題を見つけ課題を解決する方法を見出していくことになります。この経験が、社会に出て大きく役立つはずです。

 

中央大学大学院は、総合大学の強みを活かした多彩な研究の場を用意しています。独自の給付奨学金や学会発表補助などの制度を設け、大学院生の研究活動を支えています。特に文系研究科では、博士前期課程から日常の個人研究スペースとして学生研究室を用意しており、研究に没頭できる環境を整えています。

 

中央大学大学院の資料請求はこちら

https://graduate.chuo-u.ac.jp/