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多摩キャンパス生協にてFACTによる「フェアトレードフェア」を開催しました

学生団体FACTにできること
フェアトレードの意義を多くの人に伝え、共感してもらうこと

2025年5月26日(月)から30日(金)までの5日間、多摩キャンパスの生協にて開催を予定していた「フェアトレードフェア」は、ご好評をいただき、商品が早々に完売となったため、27日(火)をもって終了となりました。
本フェアは、中央大学の生協とFLP国際協力プログラムの学生団体FACT(Fair Trade Chuo University Team:中央大学フェアトレード委員会)が協力し、毎年春と秋に実施しています。 特設コーナーには、クッキーを中心に食品161点、雑貨7点の計168点が並び、フェアトレード商品を知り、手に取っていただける機会となりました。
フェア初日、店頭に立つFACTのメンバーに、今回のフェアに込めた想いや取り組みについてお話を伺いました。

Q. フェアトレードフェア開催に向けて、どのような準備をしましたか?

準備は4月下旬から始め、商品の選定、ポップやポスターの制作、商品説明のための勉強会などを行いました。開催期間中は、可能な限りFACTのメンバーが店頭に立ち、フェアトレードの仕組みや商品の特徴について説明を行っています。
今回のフェアでは、フェアトレード事業を手がける団体「ネパリ・バザーロ」と「第三世界ショップ」の商品を中心に、食品161点、雑貨7点をご用意しました。春は気温の関係でチョコレートの取り扱いが難しいため、クッキーをメインに、コーヒーや紅茶、カレー、カシューナッツ、コーヒーゼリー、ドライフルーツなど、様々なフェアトレード商品を取り揃えています。雑貨については、メンバー自身が気に入ったものをセレクトしました。秋のフェアでは、チョコレートを中心としたラインナップになる予定です。(佐藤さん/FACT代表)

Q. フェアトレードフェアの目的は?

このフェアの目的は、より多くの方にフェアトレードについて知っていただくことです。
フェアトレード商品は、一般の商品に比べて価格が少し高くなることがあります。それは「フェアトレード・プレミアム」といって、商品代金に上乗せされた分が、発展途上国のインフラ整備や生活向上のために使われる仕組みがあるからです。生産者にとって公正で公平な価格で取引を行うため、どうしても価格が高くなってしまうのです。
私達学生にできることは、そういった価格の背景を知ってもらい、一般の商品との違いを理解してもらうことだと考えています。フェアトレードの意義を多くの人に伝え、共感してもらうことで、フェアトレード商品を選んでもらえるきっかけになると思います。こうした意義を広めることが、私たち学生団体FACTにできることだと考え、今回のフェアや文化祭への出店を行っています。(田中さん/FACT副代表)

このフェアを通して、フェアトレード商品をより身近に感じてもらえるきっかけになれば嬉しいです。大学で活動する中で、友人が様子を見に来てくれたり、実際に商品を購入してくれたりすることもあり、自分たちの活動や理念を知ってもらえるのがとても嬉しく感じます。そうしたつながりの輪が少しずつ広がっていくのを実感しています。
毎年フェアを楽しみにしてくださり、足を運んでくださる職員の方もいらっしゃいます。(濱北さん/FACT副代表)

Q. FACTは他にどのような活動を行っていますか?

フェアトレードフェアの他にも、様々な活動を行っています。白門祭では、フェアトレードのクッキーやチョコチップをトッピングしたアイスクリームや、フェアトレードのホットコーヒー・アイスコーヒーを販売しました。
また、図書館国際機関資料室との共同企画として「フェアトレード展」を開催したり、フェアトレードに関連する企業の方をお招きして講演会も実施しています。(田中さん)

情報を発信するだけでなく、私達自身もフェアトレードについて学ぶ機会を大切にしており、フェアトレード商品を扱う店舗を訪問することもあります。以前訪れたお店では、電球やじゅうたんなどフェアトレードで取引された骨董品もあり、フェアトレード商品には様々な種類があることを知ることができました。(濱北さん)

今回のフェアトレードフェアでは、FACTのメンバーが、フェアトレードの意義や商品の魅力を丁寧に発信しました。生協の特設コーナーには多くの学生や教職員が立ち寄り、商品を通じてフェアトレードを意識するきっかけとなったようです。今後も、こうした学生の取り組みがフェアトレードの意義を広め、持続可能な社会の実現へとつながっていくことを期待しています。

FACT(中央大学フェアトレード委員会)とは

「Fairtrade Chuo University Team」の略。2007年、林光洋教授のFLP国際協力プログラムのゼミが母体となり、フェアトレードの普及、啓発などを目的に発足した学生団体。現在、2~4年の70人近くが在籍しています。
主な活動内容は、中央大学生協の店舗にてフェアトレード商品の販売を行う「フェアトレードフェア」の開催、白門祭におけるフェアトレード商品を使用した模擬店の出店、中央大学図書館の国際機関資料室と合同でフェアトレードに関する本を展示する「フェアトレード展」(国連SDGs企画展)の開催などの活動を行っています。
新メンバー募集中。中大生ならだれでも参加できます。