GO GLOBAL
中央大学教育イノベーション推進事業を活用した文学部グローバル・スタディーズで、日本・タイ・マレーシアの学生がオンライン・グループワーク
2024年11月26日
文学部グローバル・スタディーズと
タマサート大学、マレーシア工科大学の学生がオンラインで交流
2024年11月14日(木)、多摩キャンパス3号館の教室にて、文学部のグローバル・スタディーズの一環として国際協働授業を実施しました。文学部グローバル・スタディーズ(担当教授:若林茂則)、タイのタマサート大学、マレーシアのマレーシア工科大学、3カ国の学生がオンラインでつながり、自国の文化紹介や話題のトピックなどを英語で会話し異文化理解を深めました。
英語を母国語としない学生同士が英語で会話する時には、様々なことが起こります。「英語に詰まってしまった」「通信ごしのアクセントは聞きづらかった」「もっとボキャブラリーを増やしたい」「英語の表現が分からない時はお互いに助け合った」「前回より緊張せず話せた」など。自分自身の言語使用を分析することは、外国語を習得する上で実力アップや動機付けの向上につながるとのことです。学生にとって他国の文化を学び、自身の会話力、対応力、コミュニケーション力に気づき学べる、貴重な時間となりました。
■国際協働授業
2024年度から、国際情報学部の飯尾淳教授をPIとした国際協働授業を用いた教育イノベーション推進事業が始まっています。この日は、11:00~ 文学部 安野教授&東海大學(台湾)、15:00~ 文学部 若林教授&タマサート大学(タイ)&マレーシア工科大学(マレーシア)、19:00~ 国際情報学部 飯尾教授&モンクット国王工科大学(タイ)と一日で3つの国際協働授業を実施しました。
■文学部グローバル・スタディーズ
地域規模で活躍できる人材の養成および学生の外国語運用能力を含めたコミュニケーション能力向上を目的として、従来の演習科目などによる海外実態調査・研修活動をさらに充実・発展させた「グローバル・スタディーズ」を開講しています。海外における実態調査・研修活動を事前学習、事後学習により有機的に深めます。
2025年2月には、マレーシア、シンガポールへの研修を実施します。マレーシア工科大学にて講義の受講・学内ツアー、学校訪問、文化体験。シンガポールでは史跡や海浜地域等の訪問を予定しています。
■タマサート大学、マレーシア工科大学について
中央大学は、1985年にタマサート大学と協定を締結し、2014年12月に学海外拠点「中央大学・タマサート大学コラボレーションセンター」がタマサート大学タープラチャン・キャンパスに設置されました。2014年にはマレーシア工科大学協定を締結しました。各大学とは、研究交流、学生交流、交換留学等、様々な機会を利用して今後も活発な交流を続けていく予定です。
各々がパソコンに向かい英語で意見交換
文学部グローバル・スタディーズの受講生12名が参加しました
海外の大学教授と協力して授業運営をする若林教授
トークセッション後の学生の感想
●先週よりも緊張感がなくなって楽しく話せたと思います。
日本の文化(着物や浴衣など)、結婚式について話しました。2nd sessionの時、各国の兄弟・夫婦間での名前の呼び方がとても興味深かったです。(1年)
●その国の独特な食べ物(日本でいう納豆)の話の中で、納豆がタイでも知られていて驚きました。マレーシアではセパタクロー、タイではバドミントンが人気のスポーツらしく、予想だにしない回答で面白かったです。(2年)
●日本食(特に寿司、おにぎり)についてや、どんなコンビニがあるか、何が売っているか、コンビニスイーツなどの話をしました。
チャットも使用して以前よりはスムーズにコミュニケーションがとれました。2回目だったので前回よりお互いに慣れた感じがありました。私が英語に詰まっていると他大学の学生が助けてくれたり、日本のことをよく知っている印象でした。(2年)
●各国の有名なもの、マレーシアの伝統衣装・各州の旗・方言、「おいしい」の言い方、暇な日は何をしているのか、各国に行くとき知っておいた方が良い言葉などを話しました。
前回よりも文化的、日常的な会話が多くできて、知識も増えたし楽しかったです。他大学(時にタイ)は周りの音が入りやすくて、パーソナルな場所でかつ電波が通るところが少ないかなと思いました。通信ごしのアクセントは聞きづらく、自分の発音はどのように聞こえていたか気になりました。(3年)
●若者に人気のヘアスタイル、好きなアニメ「ワンピース」の話、大学で一番人気なイベントの話題になりました。また、本は紙で読むかスマホで読むかのどちらが好きか、一人で勉強するのと友達と勉強をするのかどちらが好きかも話しました。日本のアニメについての知識が詳しくて驚きました。英語で話すのが難しく、終始会話が止まってしまいました。(3年)
●それぞれの文化、言語、食べ物(traditional food、飲み物、スイーツ)について話し、それぞれの文化を知れてとても面白かったです。前回より話せたと感じました。(3年)
●いま大学で流行っているものや動物について、またお互いにK-POPアイドルが好きだったのでK-POPについて話しました。
英語に苦手意識を持っていましたが、相手が積極的に話してくれるので、自分なりに伝えようと努力できたと思います。国は異なっても好きなものや笑うポイントは一緒だったりしたのでとても楽しく、英語をもっと勉強したいと思いました。(3年)
●それぞれの文化についてや、今日何を食べたか何を食べたいか、自分の国のオススメ観光スポットを話しました。各国オススメ観光スポットや行ったら食べるべきグルメを教えてくれて、2月にマレーシアへ行くことが楽しみになったし、タイにも行ってみたいと思いました。日本の有名な歌手について、向こうから話してくれた時、とても嬉しかったし、日本の文化を通して話が盛り上がって楽しかったです。(3年)
●アルバイトについて、お正月について、普段何をしているのかについてを話しました。
英語で会話することはあまり自信なく不安に思っていたけれど、話し始めると楽しい会話ができてよかったです。質問をすることが多かったので、もっと自分の話を進んでできるようになりたいと感じました。ボキャブラリーも増やしたいです。(3年)
●お昼に何を食べたかから始まり、食文化に関する会話では、麺を東南アジアでは主に食べるということ、タイではタピオカをジャスミン茶と一緒に飲むのが流行っていることを知りました。また、自国の文化の好きなところ、どのようなSNSを使用するかなどを話しました。(3年)
●各国のお祭りや食べ物、文化の違いを話しました。思っていたよりも日本の文化について知っていて驚きました。「アニメで見たことある」と話してくれたため、影響力があるのが印象的でした。(4年)
●同世代で何が流行っているかという話題から、どんなSNSが流行っているかについて話しました。インスタグラムはどの国でも流行っていましたが、コミュニケーションアプリは各国ごとに異なっていました。
共通の身近な話題について話すときはみんなで盛り上がって話すことができました。分からない表現に出会った時や、英語の表現が出てこないときは、お互いに助け合ってコミュニケーションできるように努めました。(文学研究科 修士2年)