GO GLOBAL

2022年度 文学部「グローバル・スタディーズ」報告書
in マレーシア、シンガポール研修

2022年11月15日

異文化・学問に触れ、外国語を使い、人と出会う
文学部が主催するプログラム「グローバル・スタディーズ」。
合同研究発表会や日本文化の紹介等を通じて英語でのプレゼンテーション能力を鍛えるとともに、
自国の文化を見つめ直し、異文化、歴史や環境に対する理解を深めました。

【プログラム名】2022年度 文学部「グローバル・スタディーズ」
【日 程】2022年9月12日(月)~16日(金) 
【引率者】文学部教授 若林茂則
【渡航先】マレーシア、シンガポール
【研修内容】マレーシア・ジョホーバル市のマレーシア工科大学(UTM)にて、マレーシアの教育・文化の講義を受講、学内ツア ー等を実施。ジョホーバル市の中等教育学校を訪問し日本文化紹介と交流。文化村でマレーシアの文化を体験。シンガポールでは 史跡や海浜地域等を訪問。

<研修の様子を写真でも紹介しています>
GO GLOBAL|PHOTOレポート|2022年度 文学部「グローバル・スタディーズ」報告書 in マレーシア、シンガポール研修
 

■ マレーシア(9月12~14日)

▲日本紹介のプレゼンテーションの様子

 マレーシアではマレーシア工科大学(UTM)に滞在し、2日目には、UTMでマレーシアの教育や文化についての講義を受けたり、大学内を見学したほか、文化村体験にも出かけた。3日目は、現地の小・中学校(高校?)を訪問し、日本文化を紹介するプレゼンテーションと交流を行った。

 3日間のマレーシア研修の中で最も思い出に残っているのが、現地学校でのプレゼンテーションだった。私たちは事前に準備をしていき、日本のコンビニについて紹介した。季節ごとに店に並ぶ品が変わること、例えば、春になると桜味のドリンクや和菓子が出ることなどを紹介した。さらに、クイズを出して正解者に日本の飴菓子や切り絵をプレゼントした。現地の学生からは、マレーシアにも日本のコンビニがあって、おでんや日本の菓子が売っているなど、日本語に触れる機会が多くあると聞いて驚いた。
 交流の最後に、私たちがプレゼントした切り絵に私たちの名前を漢字で書いてほしいと頼まれた。積極的に関わってくれたのがうれしかった。文化や習慣の違う他国の人たちに何かを伝えることの重要性と可能性を体現することができたと思う。
【レポート&写真提供】神田 夏実さん(文学部人文社会学科・学びのパスポートプログラム1年)

■ シンガポール(9月14~16日)


 シンガポールの研修は1日。私たちの班は、空港でバンを借り、10人強でマーライオンを見学しに行った。さらに、徒歩で大きな観覧車、植物園、大きなデパートに立ち寄った。研修前には、さまざまな観光名所について調べ、入場にかかる費用や移動する際の交通手段をまとめていった。
 シンガポールの街は、映画やドラマの世界でしか見たことのない景色が広がっていて、そのスケールの大きさに圧巻された。さらに、さまざまな国からの観光客と現地の人々が英語で話している様子を見て、英語が通じる国とはこういうことなのだということを感じさせられた。
 
◀マーライオンを背景に皆で。集合写真を撮っていると、見知らぬ人がノリノリで乱入してくることが多くてビックリしました
【レポート&写真提供】小林ファビアーネ千紘さん(文学部人文社会学科英語文学文化専攻2年)
マレーシア・シンガポール研修を振り返って
●研修前は、マレーシアという国の知識はあまりなく、旅行では行く機会がなさそうだったので、大学での学びを通して行ってみようと参加した。
マレーシアは一つの国でありながら、さまざまな人種、言語、宗教が混じっている。マレーシアという国を確立した文化像が画一的でないことに感銘を受けた。日本人として日本で生まれ育った私にはとって、こういう国が思ったよりも近くにあることに驚いたし、不思議な感覚になった。
 現地では、思っていた以上に不便なことや日本の生活では体験しないような出来事も起きたり、衝撃の連続だった。例えば、トイレでは、紙が流せないかわりにホースや水を使ったり、観光地の手洗い場はお金を支払わないと入れない所もあるし「観光客だから」と少し盛った金額を提案されることもあった。
 しかし、現地学校の訪問で自国紹介のプレゼンテーションを行い交流したときには、マレーシアと日本の生活・文化の違い、宗教へ対する観念の違いなどを体現することができた。行く前の期待を大いに上回るとても価値ある経験となった。
<神田 夏実さん(文1)>
 
●このグローバル・スタディーズでの研修では、数えきれないくらいの素敵な経験をした。同じ志をもつ仲間と出会い、同じアジア圏でも日本とかけ離れた文化がたくさん根付いてることを肌で感じられた。この授業でしか得られない経験だったので、この授業を履修して本当によかったと感じている。
 宗教も違えば風土も違うし、トイレのつくりやレストランの仕組みまで違う。でもカタカナが町中にみられたり、皆マレー語を話しているのかと思いきや、町中の誰にでも英語が通じるのだ。英語が使えると、こんなに違いのある世界で生きている人たちと会話ができたり、観光を楽しめることがとてもうれしく思った。また同時に、もっと英語力を身に付けてたくさんの国で同じようにさまざまな経験を積みたいと感じた。
 私たちのつたない英語のプレゼンを笑顔で聞いてくれた現地の中学生たち、歓迎してくれた学校関係者の皆様をはじめ、一緒に観光して回ってくれた方々や現地の先生方、もちろん若林先生にも感謝の気持ちでいっぱいになった。
 今回の研修を通して私は異文化への理解が深まったのはもちろん、英語が話せることの素晴らしさを肌で感じることができた。建物や街並み、食やあいさつ、何もかもが日本とは違った地でも英語さえ話すことができればなんとなく生活することができるということに本当に感動したし、これからも自分の専攻科目である英語の学習を、「使える英語」として身につけられるように頑張っていきたいと感じた。そして、国際社会への意識や関心がとても高まる機会になったし、これからさまざまな人と関わりをもちながらたくさんの国や地域を訪れてみたい。
<小林ファビアーネ千紘さん(文2)>