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2017年03月15日

中央大学附属学校4校合同の研究発表会を初めて開催

 3月11日(土)に第1回 中央大学附属学校研究発表会が中央大学杉並高等学校にて行われ、保護者、生徒、大学生、教員など、約60名が参加しました。今回は、学校教育が教員主体の授業から、生徒主体の能動的な学びへと大きく転換期を迎えているなか、中央大学が擁する附属学校4校がどのような取り組みを行っているかを伝える初めての企画でした。

 開会に先駆けて、中央大学高等学校の山本 慎校長より開会の辞が述べられました。山本校長は、「通常、生徒が行う発表会は順位づけされるコンテストとして、生徒並びに審査員双方が緊張感をもって行うことが多いが、今回の研究発表会では、生徒たちは調べたことを緊張の中でも楽しく話すことができ、聴く側もしっかりかつ、楽しく拝聴することができることが良いところである」と趣旨を説明し、発表を控えた6名にエールを送りました。

 続いて、生徒6名による発表が行われました。中央大学高等学校より2名、中央大学杉並高等学校から1名、中央大学附属横浜中学校からは今回唯一の中学生として1グループ、最後に中央大学附属高等学校から2名が参加。持ち時間は15分で行われました。発表したテーマは以下の6テーマ。「新自由主義と国際社会」、「人口動態と日本社会」、「女川町と南三陸町の復興の取り組み」、「誘導起電力の大きさは、磁石の運動を妨げる向きの磁界が生じさせる力と比例するのか」、「レストラン街における『色物』専門店の未来」、「流体中における球体の運動とカルマン渦」です。現代社会の動向、震災復興への現況、身の回りにおける諸問題について、生徒自身による提言がなされました。

 

なお、高校生5名の発表は、各校の授業の中で生徒自身が研究を行っているものです。

 

◇中央大学高等学校◇

3年次に「社会研究」というゼミ形式の授業が週3回あり、社会のさまざまなトピック(国内の問題や世界経済・政治・歴史など)を生徒が分担して研究します。授業外で担当教員との打ち合わせを重ねてレジュメを作成し、授業で発表を行っています。

 

◇中央大学杉並高等学校◇

2004年から、3年生全員に対し卒業論文を課しており、現在は「論文」という週2回の授業の中で、生徒は卒業論文を執筆しています。

 

◇中央大学附属高等学校◇

3年次に「表現研究」という科目で週2時間の授業があり、1万字以上の卒業論文が必須。その中で、生徒と担当教員との話し合いが授業外でも行われます。理工系論文では、中央大学理工学部と連携して、実験のフィードバックもされています。

 

 また今回、中央大学附属横浜中学校は科学同好会に所属している3年生が、実験をその場で披露しつつ、日ごろの研究成果を発表しました。

 

 生徒による発表後、発表者にインタビューと会場からの質疑応答が行われました。インタビュアーを務めた、中央大学杉並高等学校の齋藤 祐教諭は、「6名とも自分自身で問いを見つけて、問いに対して丁寧に対応している。ただ単に答えを見つけるのではなく、研究におけるプロセスの中で、新たな課題を発見してもらいたい」と述べました。発表者は会場からの質問に対して、ユーモアも交えながら誠実に答えていました。卒業論文等に取り組む前と後での自分自身の変化については「ニュースを見る目が変わった」、「日ごろから多くの人の発表を聞くことで、広い視野を持つことが習慣付いた」、「毎日の生活の中でいろいろなことに関心が持ててきた」、「多角的に物事を見られるようになってきた」、「まだ今回の研究に終わりがないので、引き続き研究をしていきたい」といった感想が述べられ、発表後のディスカッションの表情には自信と安堵そして成長の様子、そして次のステップへの強い意欲が窺えました。

 

 閉会の辞として、中央大学杉並高等学校飯塚 容校長による挨拶があり、「2015年度は中央大学杉並高等学校と中央大学附属高等学校の2校合同で卒業論文の発表会を行なったが、2016年度はホップステップジャンプで、4校で行うことができた。今回の目的は、各校の日頃の学習の成果を外部に発信すること。その上で、学校のカラーを感じてもらいたい。そして、4校の連携を強化したい」と述べました。さらに、「これまでは英語のスピーチコンテストという形で4校を順位づけした企画が行われてきたが、今回のように順位をつけるものではない企画も良かったのではないか」と、次年度もこの研究発表会を行なっていくことを会場の出席者に約束して、会を締めくくりました。

 

 

 

生徒自ら現地へ訪問した様子を披露

 なお、研究発表会当日は、東日本大震災発生から6年を迎えた日。「女川町と南三陸町の復興の取り組み」というテーマで発表された直後には、会場内全員で黙とうを捧げました。