国際連携・留学

「都市型青果店・旬八CEOと巡る食農フィールドツアー」を開催しました

 

2025年9月13日、中央大学のアントレプレナーシップ教育推進の一環として、「未来においしいをつなぐ、インフラの創造」をミッションに掲げるスタートアップ・アグリゲートの協力のもと、「食農フィールドツアー」を開催しました。

中央大学国際センターではグローバル・アントレプレナーシップの取り組みの一環で、4月から学生起業支援コーディネーターが学生の起業相談に対応しています。そのなかで多く聞かれるのが、「食」関連の起業や課題解決に関するもの。今回のフィールドツアーは、机上では学ぶことのできない食農と起業のリアルに触れることで、学生たちの挑戦意欲を高めることを目的に開催されました。

ツアー当日は、中央大学を中心に複数の大学から食や農業に興味がある学生13名が参加。大田市場で青果流通のダイナミックな現場を体感したのち、アグリゲートが運営する五反田の旬八青果店を視察しました。その後は会議室に移動し、「旬八弁当」を味わいながら左今克憲CEOによる「食農の課題とアグリゲートのビジネス」についてプレゼンを聴講しました。

質疑応答タイムでは1時間以上にわたり学生からの質問が途切れることなく続き、食農に対する学生の興味関心の高さを改めて実感するひとときとなりました。
 

食農ツアーの流れ

8:30 大田市場集合

左今CEOのガイドのもと、青果のセクションを中心に巡りました。市場内では、農家と卸売業者の関係性や流通の仕組みなど、食や農業に関するさまざまな説明を受けました。食農の現場を知るCEOからのリアルな視点を交えた解説に、学生たちは熱心に耳を傾けていました。

11:00 旬八青果店を見学

大田市場での見学を終えた後、バスで旬八青果店の店舗がある五反田駅へ。アグリゲートの人事担当の方から、店舗で扱っている商品やお店のコンセプトについて説明を受けました。旬の野菜や果物を中心にこだわりの商品が並ぶ店内に、学生たちは興味津々。「おいしそう!」「お手ごろ!」と言いながら買い物を楽しむ学生の姿も見られました。

11:30 昼食&左今CEOによるプレゼン

会議室に移動し、旬の野菜をふんだんに使用した「旬八弁当」をいただきながら、左今CEOによるプレゼンテーションを聴講しました。プレゼンでは、アグリゲートのミッションやビジネスモデル、これまでの歩み、今後の事業戦略などをご説明いただきました。

12:00 質疑応答セッション

昼食後は、学生と左今CEOによる質疑応答タイムへ。食農の課題や規格外野菜の活用、食の安全保障など、幅広いテーマについて学生から次々と質問が飛び交い、活発な議論が繰り広げられました。当初予定していた時間を大幅に超え、13:30まで延長するほどの盛り上がりを見せました。

参加者の声

  • 様々なお話を聞くことができて、とても良い刺激になりました。普段あまり関わりのない市場を見学したり、他大学の方とも交流することができてとても楽しかったです
  • 文字通り貴重な機会でした。左今さんのプレゼンも、Q&Aも非常にためになりました
  • 大きな会社の社長とたくさんの質疑を交わせるような場はとても貴重な機会であり、今後も参加したいと強く思う内容だった
  • 何よりも大切だと感じたのは、現場感を持ってビジネスを考えることです。私は、机上の理論だけでなく、商品がどのように出荷・販売されるかを理解し、関わる人すべてに利益が回る仕組みを作ることが、食品流通の課題解決につながると感じました。また、仲卸し業者は単なる中間マージンの存在ではなく、商品を適切に分け、販売先へ効率よく流す役割を果たしていることを知りました

<アントレプレナーシップ教育の取組>
中央大学ではアントレプレナーシップ教育を「不確実な状況で新しい価値に挑戦する精神を育てるための基礎教育」として、起業という限定的な活動に留めず、世界に通じるエコシステムのなかで力を発揮できるグローバルなマインドを持つ人材の養成を目指しています。