国際連携・留学

【G-SPARKキャリアアップセミナー】VENTURE FOR JAPAN 小松氏による特別セミナー「全国の成長企業で、経営者の右腕として挑戦する!」を開催しました

起業の近道は「経営者の右腕になること」!?
― VENTURE FOR JAPAN × 中央大学アントレプレナーシップ教育 特別セミナー ―

2025年8月1日、中央大学のアントレプレナーシップ教育推進の一環として、特別セミナー「全国の成長企業で、経営者の右腕として挑戦する!」を茗荷谷キャンパスにて開催しました。本イベントでは、一般社団法人VENTURE FOR JAPANの代表理事・小松洋介氏をお迎えし、「なぜ経営者直下で働くことが、起業への最短距離になるのか?」をテーマに、学生たちへ向けた熱いメッセージをいただきました。

登壇者のご紹介

1982年仙台生まれ。2005年(株)リクルートへ入社。2011年の東日本大震災を機に(株)リクルートを退職し、被災地となった宮城県女川町の女川町復興連絡協議会にて、復興提言書(民間版復興計画)の作成や事業再建・起業支援を行う。
2013年4月には特定非営利活動法人アスヘノキボウを設立し、代表理事。2014年4月には女川町商工会職員として、まちづくり担当を兼任。地域課題ごとに国内外のセクターを越えたチームを組成し、起業支援、経営支援、関係人口創出・移住促進、地域課題分析データ事業、地域づくりのインパクト評価、予防医療など多岐にわたる事業を行ってきた。2022年3月末にアスヘノキボウの代表理事を退任し、理事。
2022年11月より「起業家志望の新卒・第二新卒が地方企業の経営者直下の事業責任者として就職する」サービスを行う、一般社団法人VENTURE FOR JAPANを設立し、代表理事として事業を推進している。

VENTURE FOR JAPANとは

イベント内容のダイジェスト

VENTURE FOR JAPAN の事業紹介(主な特徴・活動内容)

VENTURE FOR JAPANは、起業家志望の若手人材と成長中のベンチャー企業をつなぐ、キャリア支援と人材マッチングを専門とする一般社団法人です。

◎若手起業家志望者の支援
新卒・第二新卒の学生や若手社会人が、単なる就職ではなく「経営者の右腕」として成長できる環境を提供。
◎経営者直下での実務経験の提供
全国の成長企業の事業責任者候補として就職し、経営に近い立場で仕事を経験することで、短期間で起業に必要なスキルと実力を養成。
◎地域・業界を問わないマッチング
地方のベンチャー企業も含めて幅広く紹介し、若者に多様な挑戦の場を開く。
◎起業家育成のエコシステムづくり
起業を志す若者と経営者をつなぎ、双方にとって価値ある機会を創出している。

なぜ「経営者の右腕」になるのか

経営者の右腕として働くことで、ビジネスの最前線に立ち、全体像を見ながら意思決定に関われる環境に身を置けます。成功も失敗もダイレクトに経験するからこそ、起業家に必要な判断力・行動力が圧倒的スピードで鍛えられます。これは一般的な企業の新人研修では絶対に得られない実践の場です。

VENTURE FOR JAPANで得られる力

◎意思決定力
 自分の頭で考えて、意思決定をして、物事を遂行する力
◎経営力
 情理と理屈を活用して、事業を動かしていく力
◎メンタル
 様々な想定外の場面でも対応できる対応力・精神力

 全て、実務を経験しないと得られない力です!

小松氏からのメッセージ

「どこにいたか」ではなく「何をしたか」が問われる時代へ
― VENTURE FOR JAPAN代表・小松洋介氏が語る、これからの若者に必要な力とは

イベントの締めくくりに、小松氏はこれからの時代を生き抜く若者たちへ向けて、強いメッセージを送りました。

「これまでは、“私はこういう大学にいた”“有名企業に勤めていた”という“所属”が評価される時代でした。しかし、これからは『どこにいたか』ではなく『何をしたのか』が評価される時代になります。」

つまり、肩書きや学歴に依存せず、自らの行動と成果で価値を生み出せる力こそが求められる――。その価値観を前提に、若者たちは「自分の在り方」を見つめ直す必要があると語ります。

「実力があれば、どんな場所でも食っていける。そのために必要なのは、自分で考え、自分で決め、自分の人生を自分で生きる力です。」

小松氏は、まさにその力を若い世代に届けるためにVENTURE FOR JAPANの活動を続けているのだと語りました。

参加者の声

  • 自分は内定がもう決まっていますが就活する前に知りたかったです!
  • 実際の方の例が聞けてより解像度が上がった。
  • 紹介されていた就活に対するモヤモヤを自分も感じており、卒業後の一つの選択肢として興味深いものであった。ありがとうございました。
  • "具体的なエピソードを交えての説明が多く、イメージしやすかったです。
  • 起業をしたい、というわけではなかったですが、起業のための練習ができる環境があるということが知れて視野が広がりました。"
  • 起業やベンチャーという言葉に対して自分には無理だと思っており、今回のセミナーも参加するか迷いましたが、本当に参加できて良かったです。セミナーでもありましたが、「大学3年になったら就活をする」という社会の流れにそのまま乗っかり、大手企業に入れたらいいやという感じで就活を終わらせてしまった自分を見つめ直す良いきっかけになったと思います。またこのような新たなキャリアの道があることを知ることができて本当に良かったなと思います。逆に一二年生の時に知れていたらキャリアの道がまた変わったのかなと思ったりもしますが、一度大手企業で働いてみていろんな経験を通して、考えを深め、第二新卒やそれ以降で良いキャリアの選択ができたら良いのかなと思いました。本日は貴重なお話をありがとうございました。

まとめ

「どこにいたか」ではなく「何をしたか」が問われる時代へ。
VENTURE FOR JAPAN代表・小松洋介氏がイベントの最後に語ったこの言葉は、多くの参加者の胸に深く刺さりました。

これまで社会では、学歴や企業ブランドなどの“肩書き”が個人の評価に直結してきました。しかし、小松氏はそれらが絶対的な価値を持たなくなってきた今、問われるのは「自分が何を考え、どんな行動を起こし、何を成し遂げたのか」だと強調します。
特に印象的だったのは、次の言葉です。
「実力があれば、どんな場所でも食っていける。そのために必要なのは、自分で考え、自分で決め、自分の人生を自分で生きる力です。」このメッセージは、今まさにキャリアの選択に悩む多くの学生にとって、大きな勇気とヒントを与えるものでした。誰かに敷かれたレールの上を歩くだけでなく、自分の意思で人生の舵を切る。そんな主体的な生き方が、これからの時代には何よりも価値を持つのだと、改めて気づかされた瞬間でした。

<アントレプレナーシップ教育の取組>
中央大学ではアントレプレナーシップ教育を「不確実な状況で新しい価値に挑戦する精神を育てるための基礎教育」として、起業という限定的な活動に留めず、世界に通じるエコシステムのなかで力を発揮できるグローバルなマインドを持つ人材の養成を目指しています。