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オンラインの出会いを、リアルなつながりへ―文学部 グローバル・スタディーズ「2026年度タイ研修」

国際オンライン協働授業でのグループ活動から始まった2026年度のグローバル・スタディーズ・タイ研修。

英語を「学ぶ」だけでなく、英語を使って人とつながり、日本文化を伝え、タイの文化や社会への理解を深める機会となりました。6日間の研修を通じて、学生たちは教室の中だけでは得られない多くの気づきと学びを得ました。

オンラインで出会ったタイの学生と、現地で交流する

国際オンライン協働授業を通じてタイの学生と交流するグローバル・スタディーズ受講生

本研修は、文学部の「グローバル・スタディーズ(若林教授)」の現地研修として実施されました。 事前のオンライン交流と現地での活動を組み合わせ、英語によるコミュニケーションを実践しながら、異文化理解と日本文化への理解を深めることができました。

2026年度 文学部「グローバル・スタディーズ(夏出発)」プログラムの概要

【日 程】2026年8月26日(水)~30日(日) 
【引率者】文学部教授 若林茂則
【渡航先】タイ(バンコク)
【研修内容】

8月26日 移動(東京→バンコク)
8月27日 バンコク
・チュラロンコン大学訪問
 「タイの英語教育」に関する授業の受講、日本文化の紹介、タイの学生との交流 など
・カセサート大学訪問
 オンライン協働授業で共に学んだ学生との交流、キャンパスツアーなど
8月28日 バンコク
・ワツティワララン校(中高一貫校)訪問
 授業参観・交流
8月29日 バンコク郊外に位置するアユタヤ遺跡群などを訪問
8月30日 帰国(バンコク→東京)

オンラインでの事前学習から現地での交流・研修まで、グローバル・スタディーズを通じて学びを深めた6名の学生に、タイでの経験を通じて得た学びや気づきについて語ってもらいました。

タイの英語教育に触れ、 英語で日本の文化を伝え、タイの文化を知る

タイに到着して二日目、チュラロンコン大学にて、「タイの英語教育」に関する授業の受講、日本文化の紹介、タイの学生との交流などを実施しました。

講義では、先生から「はい/いいえ」「〇〇だよね」「何年間?」といった直観的に答えられる問いかけがあり、学生たちが間違いを恐れずテンポよく答える活発な雰囲気の中で進められました。また、日本の英語教育が、文法や語彙を重視したインプット型の学習傾向があるのに対して、タイの英語教育は「話す」ことに重点を置いたアウトプット型の授業が行われていました。また、世界中から観光客が訪れるに首都バンコク市内では、街中でも英語が広く使われており、人々の英語に対する意識の高さを感じました。

中央大学からは、タイの学生に向けて2グループに分かれ、「日本・中国・タイのメイクの違い」および「日本のアニメ」をテーマに英語で発表を行いました。メイク比較では、国別クイズやおすすめコスメの話題で盛り上がり、アニメ発表では、タイの学生が、「ドラえもん」をはじめとする日本の代表的なアニメ作品から、日本でもあまり知られていない作品まで幅広く知っており、日本のアニメ文化がタイの人々の身近な存在として根付いていることに驚かされました。最後は、みんなで日本のアニメソングを歌い、言葉の壁を超えた一体感を味わいました。

学食では、現地の学生がローカルフードをたくさん買い込んで温かく迎えてくれ、タイの深い「おもてなし精神」を肌で感じました。また、日本の「お花見」やタイの伝統的な挨拶・感謝の作法である「ワイ」(胸の前で両手を合わせて軽く頭を下げる)を英語で紹介し合いました。交流を通じて、タイの学生が日本に対して好印象を持ち、現地で日本が高く評価されていることを知り、自国を客観的に見つめ直し、日本の魅力に気づく貴重な機会となりました。

オンライン交流から広がる国際的なつながり

続いて、オンライン協働授業で共に学んだカセサート大学の学生との交流やキャンパスツアーに参加しました。

カセサート大学の学生とは、事前に国際オンライン協働授業で互いの名前や趣味を共有していたため、対面で会った際にはすぐに打ち解けることができました。特に、オンラインで仲良くなっていた学生が、私たちを見つけた時に、名前を呼び、大きく手を振ってくれたことが嬉しかったです。このように、初めて訪れる国でありながら、すでに知り合いがいたことや、英語を学ぶ学生という共通点をきっかけに新たな友人ができたことに不思議さを感じましたが、「国や距離を越えて人とつながることができる」と実感し、前よりも世界が少し身近に感じられました。

キャンパスツアーでは、現地学生の案内のもと、構内の博物館・展示施設を見学しました。カセサート大学は、タイで最初の農科大学として設立され、一次産業に関する教育目的で設立された大学であることから、構内にある農業や漁業の体験スポットを通じて日本の農業史と比較しながら、同じアジア圏における共通点と相違点を興味深く学ぶことができました。

高校生との交流を通じた学び

ワツティワララン校(中高一貫校)校長と本学若林教授による記念品交換

3日目、タイの中高一貫校(男子校)であるワツティワララン校を訪問し「ほほえみの国」と呼ばれるタイらしい、にぎやかで笑顔あふれる歓迎を受けました。

高校2年生のクラスで、生徒たちと英語でコミュニケーションをとりながら、日本とタイの文化について学ぶ授業を参観しました。交流の時間には、日本とタイの象徴的な言葉を使ったクイズやビンゴ、折り紙でピカチュウを作るなどのレクリエーションを通じて大いに盛り上がりました。

生徒たちが主体的に活動に参加し、積極的に発言して活動する姿や、先生の補佐的な役割を担う生徒がいるなど、日本とタイの学校における生徒の役割の違いを感じました。また、英語が得意でない生徒も友達と協力して一生懸命伝えようとしてくれました。言葉が十分に通じない状況でも、身振り手振りや携帯電話の翻訳機能を活用するなど、工夫することで相手と関係を築くことができることを学びました。

歴史と文化に触れるフィールドワーク

最終日には、アユタヤ史跡や日本人村(旧日本人町)を訪問し、ゾウ乗り体験をしました。訪問では、過去の二国間交易において偉業を成し遂げた山田長政の足跡をたどり、日本とタイの深い歴史的つながりを実感しました。また、アユタヤ遺跡群では、崩れて姿を変えた遺跡の規模から往時の繁栄に思いを馳せるなど、現地に立つからこその学びを得ました。さらに、ゾウ乗り体験でのチップのやり取りなど、現地ならではの文化や習慣に触れる機会もあり、思い出深い一日となりました。

タイの暮らしと文化を体感

タイの食べ物は、日本人にとってかなり辛いものが多くありましたが、トムヤムクンやカオマンガイなどの有名料理などは、辛さを調整できたり、訪問した学校の学食にはたこやきのような日本の食べ物があったりと、毎日食事を楽しむことができました。さらには、バンコクのチャオプラヤー川沿いにある、タイ最大級の巨大複合商業施設「アイコンサイアム」で目にした昆虫食(クモやサソリ、イモムシ)など、多様でユニークな食文化に触れました。

滞在中には、華やかな装飾が美しいタイの伝統衣装の試着やゾウ乗り、タイ式のおみくじなど、思い出に残る貴重な文化体験をすることができました。宗教施設訪問では、仏教色を強く感じ、現地の方々の強い信仰心や歴史的建造物の厳かさに感動しました。また、70階以上の超高層から夜景を見渡すガラス張りの「スカイウォーク」では、絶景とスリルを一度に満喫しました。

現地で得た学びと成長

グローバル・スタディーズの事前学習では、オンラインで交流を深め、タイと日本の文化を学び合うことで、コミュニケーションの楽しさを知り、タイ訪問への期待を高めることができました。また、実際に現地を訪問し、写真や動画だけでは感じられない空気や匂い、味を直接体感することの圧倒的な価値を知り、何事にも挑戦し、自ら体験する重要性を学ぶことができました。

タイの社会については、大学や高校教育を受けることができる恵まれた環境にある人々がいる一方で、それが叶わない人々もおり、「貧富の格差」の大きさに驚きました。こうした格差はタイだけの問題ではなく、日本にも少なからず存在するものだと感じています。 また、自分自身も今回のタイ訪問を含め、両親の支えのもと多くの機会を得てきたことを振り返り、恵まれた環境にあることを改めて実感しました。だからこそ、今回の気づきを一過性のものにせず、ボランティアや寄付活動などを通じて、未来ある子どもたちのために自分にできることをしていきたいと思いました。

学生たちにとってタイ研修とは

•    「価値観の変化」
  初海外で多様な価値観に触れ、視野が大きく広がりました。

•    「一期一会の研修」
   現地に赴いたからこそ出会えた仲間と、タイ文化を尊重する精神を養えました。

•    「最高!」
      渡航前の不安は現地の人の優しさや学校訪問、文化交流、美味しい食事で吹き飛び、かけがえのない思い出ができました。

•    「再発見」
         外からの視点や現地学生からの評価を通じ、日本の良さや暮らしの豊かさなど、日本の魅力を再認識し自国に誇りを持てるようになりました。

•    「異なる文化でのコミュニケーション方法を学ぶ」
       オンライン・対面での交流を通じて、相手との距離を縮めるためのコミュニケーションの大切さを学び、自分自身のコミュニケーションの取り方を見直す機会となりました。

•    「異文化に触れ、もっと世界中の人と関わりたいと思えた体験」
      タイの食文化や歴史に触れ、現地の人と交流を重ねる中で、さらに多様な文化を持つ人とコミュニケーションを取りたいという気持ちが生まれました。

後輩へのメッセージ

•    旅行では絶対に味わえない体験が待っています。
     大学の授業の一環として参加するからこその、学校訪問、プレゼン、現地学生との深い交流など、個人旅行では経験できない貴重な体験が凝縮されています。

•    初海外・海外不安のある人にこそ最適のプログラムです。
     手配や安全面がしっかりしている大学プログラムだからこそ、海外挑戦の第一歩として安心・最適のプログラムです。

•    帰国後も続く一生モノの財産です。
     現地でできた友人とは帰国後もSNSで交流が続いており、語学学習へのモチベーション向上や自己成長の大きなきっかけになっています

•    迷っているなら絶対に挑戦すべき!です。