全学連携教育機構(全学的教育プログラム)

【FLP国際協力プログラム】中村俊之ゼミが、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)テーマ別イベントに参加しました。

 8月20日(水)、横浜・インターコンチネンタルホテルにて開催された、第9回アフリカ開発会議(TICAD9)テーマ別イベント「若者のつながりが拓く未来-アフリカとの往来から(TOMONI Africa)」に、FLP国際協力プログラム中村ゼミで参加してきました。中村ゼミでは、アフリカを中心とする途上国と日本が同じ目線で双方の課題解決を目指す「Withアフリカ」の視点を大切にしながら、国際協力について学んでいます。今年度、3年生はルワンダを対象に、8月2日(土)から11日(月)まで現地調査を行い、本イベントではそこでの学びについて、主にアフリカに渡航経験のない若者に向けて、プレゼンテーションを行いました。

 

 ルワンダの空港到着直後のロストバゲージなどのハプニングも含め、現地でしか得られない様々なエピソードに加え、平和構築班、ICT・スタートアップ班、保健医療班がそれぞれ現地で学んだことについて発表しました。「1994年に起こったルワンダ虐殺とその後の和解を経験した現地の人の話を聞き、悲惨な経験を伝えていく責任を感じたこと」、「現地の起業家の話を聞き、個人としての成功よりも社会課題の解決を優先する姿勢に圧倒されたこと」、「子どもの健康には栄養が大きく関わっており、栄養バランスに優れた和食に可能性を感じるなど、新たな視点を得られたこと」を中心とした発表に対して、北海道大学大学院で学ぶルワンダ出身のABEイニシアティブの留学生から「今回の渡航で築いた関係を今後も繋げていってほしい」とコメントをいただきました。また、イベントにはガーナに渡航した東京大学の学生、コートジボワールに渡航した上智大学の学生も参加しており、他大学の学生のプレゼンテーションを聞くことや、留学生を交えたパネルディスカッションも大きな刺激となりました。

 

 アフリカへの渡航は私たちにとってかけがえのない経験でしたが、それを自分自身の学びにするだけではなく、発表・交流することで新たな発見があったり、発表を聞いてアフリカに興味を持ってくれる学生も増えると考えます。多くの日本人にとってアフリカは馴染みのない地域であると思いますが、日本の地方との共通課題も多く、それぞれの国が互いに学び合うことであらたな解決策を模索し得る可能性を感じています。今回、私たちはTICAD9においてこのような場を提供していただきましたが、来年以降もアフリカ渡航後に学生同士が発表・交流できる場が続き、新たに関心を持ってくれる学生が増えれば良いなと思っています。