硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦対専大３回戦

10月16日　神宮球場

 

猛打を振るわれ大敗　今季初めてカードを落とす

 

　　　　　１２３　４５６　７８９　ＲＨＥ

○専　大＝１０１　５００　０３０＝1014０

●中　大＝０００　０１１　０００＝２12０

［中］鍬原、在原、山手、花城、鳥養－保坂

［専］堀田、大野亨、髙橋－金井

本塁打：［専］福田晃（１回１点）、重野（８回２点）

 

◆スタメン

１［三］土谷　恵介（法２＝前橋育英）

２［二］新城　　拓（文３＝興南）

３［遊］松田　　進（法３＝国学院久我山）

４［中］神里　和毅（法４＝糸満）

５［右］泉澤　涼太（商４＝習志野）

６［指］吉田　叡生（経１＝佐野日大）

７［一］小河　　諒（法３＝桐蔭学園）

８［左］山田　　直（文３＝静岡）

９［捕］保坂　淳介（商２＝佐野日大）

　　Ｐ　鍬原　拓也（法２＝北陸）

 

　昨日勝利し１勝１敗に持ち込み、迎えた専大との３回戦。今季初めて先発を任された鍬原が序盤から専大打線に捕まり、４回には５失点と劣勢に立たされる。何としても反撃したい中大だったが、好機を作るも得点を奪えず、点差を詰めることができない。５回に神里主将が、６回には土谷が適時打を放つも、８回に２点本塁打などで突き放され、万事休す。10ー２で敗れてしまい、今季初めてカードを落とした。

 

 

▲先発の鍬原

 

　雨が降りしきる中、今季初先発の鍬原は１回２死となった後、３番打者に左翼への先制本塁打を浴びる。ビハインドの展開となったその裏、先頭の土谷が初球を捉え、右翼線への二塁打を放つ。その後、一、三塁のチャンスを作り、前日の試合で３安打を放っている４番の神里主将に打席が回る。期待が高まったが初球を打ち上げ、捕邪飛に倒れる。続く泉澤も凡退し、追い付くことができない。「あそこで同点にすれば違う展開になっていた」と秋田監督。何とも悔いが残る回となった。

　中大の苦しい展開は続く。３回にも失点し、続く４回。満塁の場面から走者一掃の適時三塁打を浴びるなどこの回だけで５失点してしまい、圧倒的不利な状況に陥る。打線も相手先発堀田の前に好機を作るも得点が奪えない。

 

 

▲久々の登板となった２番手の在原

 

　中大の２番手は４回途中から登板した在原一稀（商３）。今年初めて神宮での登板を迎えた左腕が直球、変化球共に低めに集める投球を見せる。「とにかく無心で投げた」と専大の誇る強打者を抑え、見事な復活登板を果たした。５回裏、神里主将の適時打で１点を返し、勝負は後半戦へ。

 

 

▲猛打賞の土谷

 

　６回、点差を詰めたい中大は１死から山田直がこの日３本目の安打を放ち、出塁する。その後２死二塁となった後、１番の土谷がこちらも３本目の安打となる適時二塁打を放ち、２点目を挙げる。土谷はこれで駒大１回戦から５試合で19打数９安打と好調を見せている。土谷は「１番だったら１番としての役割を果たしたい」と各打順での役割を考え、しっかり結果に結びつけている。伏兵の台頭は中大にとってうれしい誤算だ。しかし、８回に２点本塁打などで３失点し、10－２で大敗。今季初めて勝ち点を奪われ、チームも４位に後退した。

試合後、秋田監督は今後の試合に関して「優勝はしたいけどちょっとまだ（投手が）駒不足」と不安を隠せない。最初の２カードを未消化のままにしている中大。優勝するには残り試合すべて勝つことが絶対条件である。「あと全部勝ったらまだ優勝のチャンスはある」と神里主将。まだまだ諦めていない。泣いても笑っても来週ですべてが決まる。

 

◆コメント

秋田監督

今日は初回。あそこで同点にしていれば展開は違ったと思う。村川が投げられなかったのがきつかった。どうなるかわからないから、最後まで諦めないでやっていく

 

神里主将

初回の自分の打席、あそこで打っていればたぶん流れを持って来れていたと思う。ターニングポイントになるようなところで打ちたい。あと全部勝ったらまだ優勝のチャンスはあるので、もう一度気を引き締めてやりたい

 

在原

（久々の登板を果たし）ずっと悔しい思いをしてきたので、まずは投げられてうれしい。本調子ではないけどいいところに球が集まった

 

山田直

（３安打は）監督から「当てに行きすぎず思い切って振っていけ」と言われて、それを実践できた。安打は出てもつながりが物足りない。あと３試合できるように切り替えてやっていく

 

土谷

思い切って振っていってチャンスを作れたのは良かった。今日はもう負けられなかったので必死にやった。専大の選手はみんな身体が大きくて打球も速いのでそれが大量失点につながってしまった。どんどん思いっきり振っていきたい

 

鍬原

ストライク先行で投げられなかった。優勝争いの大事な試合の先発で不安な気持ちを持ってしまった。まだ優勝の可能性がなくなったわけではないので、次はしっかり投げたい

 

◆試合結果

▼第７週３回戦

●中大２－10専大○

※１勝２敗

 

次の試合は東都大学野球秋季リーグ戦対亜大２回戦（10月20日　13:00～　神宮球場）です！

 

記事・写真：「中大スポーツ」新聞部