「究める」では、大学院に携わる人々や行事についてご紹介します。
文学研究科 英文学専攻 博士後期課程1年の半谷 時忠(はんがい ときただ)さんが、台湾で行われた国際学会「東海大学第二言語習得・教育国際学会」で発表を行ました。
東海大学第二言語習得・教育国際学会は、第二言語習得研究や言語教育研究に携わる研究者たちが集い、研究発表による意見交換を行うと同時に、新しい交流を促すことが目的とされています。学会では第二言語学習者の知識に迫る研究から、第二言語の教育方法についての検討など幅広いトピックが扱われています。
本記事では、発表内容の紹介や発表にあたってのメッセージをお届けします。
発表の概要について
私の発表は日本語を母語とする英語学習者を対象に、実験的手法で集めたデータに見られる文産出時の音声的特徴(特にプロソディー)からその統語知識を明らかにするという新しい手法の研究を提案しました。
学習者が複雑な文を産出するときには、表面的には母語話者と同じ形を産出していても、音声を分析すると母語話者とは異なる特徴が見られることを明らかにしただけでなく、学習者の言語知識では従来考えられていたよりも多くの種類の統語構造が派生されることを言語理論に基づいて記述し、学習者の統語知識は母語話者のものとは異なることを明らかにしました。
このようなアプローチで第二言語学習者の知識を明らかにする試みは世界初であり、今後の発展が大きく見込まれます。
発表にあたって
初めての海外での学会発表でした。入念に準備を行って発表したので、十分に言いたいことを伝えられたと思います。様々なフィードバックをいただけたため、非常に有意義でした。初めてお会いする海外の研究者の方々とも第二言語習得について意見を交換できたのも大きな成果です。今後はこの学会でのフィードバックを取り入れ、論文集に向けて準備を進めます。