中央大学について
全学DPを起点としたカリキュラムマネジメント
中央大学では、学士課程における学位授与方針(以下、「全学DP」と言う。)で掲げる4つの能力・素養について、それぞれ「到達度ルーブリック」と「到達度測定指標」を定め、その点検および点検結果を基にした教育課程等の改善を行うことができるよう、学修成果・教育成果の可視化・把握に努めています。
到達度ルーブリック
「到達度ルーブリック」は、全学DPで掲げる4つの能力・素養に係る行動特性を評価するための観点・尺度を示すものです。学生は、年1回の学生アンケート(新入生・在学生・卒業時)において、「到達度ルーブリック」に基づき自身の行動特性に関する自己評価を行います。学生は自己評価を通じて、建学の精神や全学DPへの理解を深めるとともに、「学生・学習ポートフォリオ」において自己評価の結果を確認することで、全学DPに掲げる4つの能力・素養に対して、現在の自身の行動レベルがどのようであるかを認識し、成長に向けた次のステップにつなげていきます。
なお、「到達度ルーブリック」は、本学の「知性×行動特性」学修プログラムで定めた「コンピテンシー定義」およびその「到達目標段階一覧」を参考にして作成しています。
※「学士課程における学位授与の方針(全学DP)」到達度ルーブリック表(327KB)
到達度測定指標
「到達度測定指標」は、全学DPで掲げる4つの能力・素養への到達度を可視化し、その到達状況を確認するために設定するものです。具体的な指標は以下のとおりであり、「到達度ルーブリック」を用いた学生アンケートの結果を中心として複数の指標を設定することで、多面的に全学DPへの到達度を確認しています。到達状況の確認は中央大学FD・SD推進委員会において行い、指標に係るデータを全学・組織別に共有を行うことで、全学及び組織レベルにおいて教育課程の改善に向けた取り組みに繋げるよう努めています。
<到達度指標一覧>
全学DP総合指標:全学DPで掲げる4つの能力・素養に共通し、学生の総合的な到達度を示す指標
- ①4年間で卒業した学生の割合
- ②卒業生の通算GPAの分布・平均・上位および下位25%(四分位数)のGPA値
- ③1~3年次学生の通算GPAの分布・平均・上位および下位25%(四分位数)のGPA値
「幅広い教養と学科・専攻に係る専門知識を獲得し、「實地應用ノ素」を身に付けている」への到達度を示す指標
- ①学生アンケート(新入生・在学生・卒業時アンケート)による全学DPルーブリック自己評価
- ②「全学DPモニタリング科目」の単位修得者数、成績評価分布
「社会の課題を自らの課題として捉え、解決のために幅広い教養や専門知識を用いることができる」への到達度を示す指標
- ①学生アンケートによる全学DPルーブリック自己評価
- ②「全学DPモニタリング科目」の単位修得者数、成績評価分布
- ③卒業論文に類する科目の合格人数、成績評価分布
「他者や異文化に対する理解力を備え、他者と円滑にコミュニケーションを図ることができる」への到達度を示す指標
- ①学生アンケートによる全学DPルーブリック自己評価
- ②「全学DPモニタリング科目」の単位修得者数、成績評価分布
- ③年間の海外留学者数
「生涯にわたり主体性をもって学びを継続できる」への到達度を示す指標
- ①学生アンケートによる全学DPルーブリック自己評価
- ②「全学DPモニタリング科目」の単位修得者数、成績評価分布
- ③学生の計画的な履修行動を示すデータ(年間履修登録単位数と単位修得率)
※「全学DPモニタリング科目」について
各学部及び学部間共通科目における、全学DPに強く関連する授業科目として位置づけています。具体的には、全学DPに定める4つの能力・素養への到達度を俯瞰的に確認(具体的には2・3年次単位修得者数と成績評価分布をモニタリング)し、全学DPへの到達度の恒常的な点検・評価を行うための指標の1つとしています。特に、2・3年次の到達度を点検・評価する指標として位置づけます。