AI・データサイエンスセンター
【開催報告】生成AIと共創する会計実務実践講座(2025年11月17日)
2025年11月18日

難波英嗣専任所員

河合雅文客員所員
2025年11月17日(月)、後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、税理士・経理実務者向け「生成AIと共創する会計実務実践講座」を開催しました。
本講座は、中央大学AI・データサイエンスセンター初の社会人向け有料講座となりましたが、定員50名が満員となり、関心の高さがうかがえました。
講座の1コマ目は、難波英嗣専任所員(理工学部教授、専門分野:自然言語処理、情報検索)が「生成AIの基礎」と題して講義を行いました。講義では、生成AIとはというところからはじめ、生成AIの仕組み、生成AIの苦手なことやその対策、生成AIの急速な進化について、最新情報を踏まえつつ丁寧に紹介しました。
講座の2コマ目から4コマ目は、河合雅文客員所員(令和アカウンティング・ホールディングス株式会社、株式会社ミラクル経理、公認会計士)が担当しました。2コマ目は「生成AIの税理士・経理業務への影響」と題し、税理士・経理実務の観点から生成AIの仕組みや技術の現状をおさらいし、「税理士・経理の仕事はAIに奪われるのか?」について具体的に把握しました。また3コマ目は「生成AIと共存するためのスキル・実践テクニック」と題し、実際に参加者が生成AIを操作して、専門的事例の研究調査で各モデルの挙動を確認したり、生成AIを使った資料作成を通じて効果的なプロンプトやスライド編集、マクロファイルの作成を学びました。最後の4コマ目は「未来に向けたキャリア戦略と倫理的視点」と題し、生成AI時代に求められる税理士・経理人材の力とは何かを問い直し、税理士・経理のプロフェッショナルとしての倫理観と責任を再認識しました。
講座を通じて参加者からは、「生成AI初心者でもわかりやすく、とても有意義な講義だった」「AIにうっすらとした不安を抱いていたが、AIとの付き合いかたや取り組むきっかけをもらえた」といった声が寄せられ、アンケート回答者(回答率72%)のうち94%以上の方からも、講座に「とても満足」「満足」したとの感想をいただきました。
中央大学AI・データサイエンスセンターは、AI・データサイエンス領域での社会連携を通じて、これからも社会の発展に貢献してまいります。

講座の様子

演習の様子