AI・データサイエンスセンター

開催報告:2025年第5回イブニングセミナー

中央大学国際情報学部 須藤修教授

2025年  7月28日(月)、後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、中央大学国際情報学部 須藤修教授が『先進生成AIの動向とAIガバナンス-マルチモーダル、エージェントAI、SLM』をテーマに講演を行いました。

 

須藤教授はAIの政策・倫理・法制度に関する専門家として、内閣府や総務省、OECD、UNESCOなど国内外の委員会で議長・委員を歴任し、AIと社会の調和を目指した研究と制度設計に取り組んでおり、講演・著書・各種メディアへの寄稿も多数あります。

 

講演では、まず「AIの民主化」あるいは「AIの大衆化」と称される大きな変化の現状、具体的には米国トランプ政権のAI Action Planや中国をはじめとした世界各国の動き、日本の立ち位置、そして日本の自治体における積極的なAI導入状況などを説明されました。その後、RAGやマルチモーダルAIを活用した最新の研究や先進的生成AIのインパクト、今後の生成AIがどのように進化していくのか、今後社会に求められる人材の素養について紹介されました。最後に、民主主義的社会システムを持続させることのできるAIエコシステムの構想が必要であることを述べられ、講演が終了しました。

 

セミナー終了後の情報交換会では、参加者同士の交流が広がり、終始活気に満ちた雰囲気の中、盛況のうちに終了しました。

須藤 修 (中央大学研究者情報DB

中央大学国際情報学部 教授
中央大学ELSIセンター前所長
東京大学名誉教授

AIの政策・倫理・法制度に関する専門家として、内閣府や総務省、OECD、UNESCOなど国内外の委員会で議長・委員を歴任。
AIと社会の調和を目指した研究と制度設計に取り組む。講演・著書・各種メディアへの寄稿も多数。