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「中央大学創立140周年記念」歴史的資料の魅力を未来へ繋ぐ! 大学史資料館企画展示室の照明をLEDスポットライトへ クラウドファンディング始動

2025年11月28日

 中央大学は1885(明治18)年の創立から、2025年7月8日に創立140周年を迎えました。140周年の節目を機に、本学の歴史を未来へ力強く繋ぐため、「大学史資料館」の企画展示室照明改修に向けたクラウドファンディングを開始しました。

■2つの資料館の開館

 2024年4月、「大学史資料館」と「法と正義の資料館」が誕生しました。開館に先立ち、本学は資料収集を地道に継続してまいりました。
 「大学史資料館」では、創立者の一人、初代校長 増島六一郎の法服や、イギリス留学時のウィッグといった貴重な歴史資料を順次公開しています(現在「創立140周年企画展示」開催中)。
 全国的にも珍しい「法と正義の資料館」は、寄付者の「志の高い人材の育成を」との思いを受け、法や正義の実現のために、身を挺して闘ってきた人物の業績について、テーマを定めた企画展を年1回開催しています。
 また、展示を実際に見て、ディスカッションをしながら法と正義について学ぶ「高校生プログラム」を、附属高校生や近隣の高校生に向けて提供しています。
 

 2つの資料館が開館し、資料を公開することにより、学員(中央大学では卒業生を学員と呼びます)の皆さまをはじめ、中央大学へ興味を持ってくださる方々へ、展示を用いて喜んでいただけたり、あるいは展示を通じて問いかけたりできるようになりました。 同時に、これまで家宝としてお持ちいただいていた大学にまつわる資料を、資料館へ寄贈したい、というお問い合わせも増えてきて、公開から収集へ、という好循環も生まれています。

 この記念すべき創立140周年に、歴史的な資料の数々を、本来あるべき魅力的な姿で学生・学員の皆様にお届けしたい。そして、大学の原点にある「建学の精神」を力強く未来へ灯すという強い思いが、本プロジェクトの原動力となっています。

■2つの資料館開設時の背景と課題

 2つの資料館は、2023年の中央大学法学部の茗荷谷キャンパス移転を契機に、多摩キャンパスの利活用を検討する中で誕生しました。そのため、建物は、既存の建物「炎の塔」を一部効率的にリノベーションして使っています。
 館内の照明設備は、蛍光灯を使用しています。資料には影響の少ない紫外線防止効果のあるものを使用していますが、「照明を工夫して展示品を魅力的に演出」することが難しい状況です。
 また、蛍光灯は、2023年11月の水銀に関する水俣条約第5回締約国会議で、すべての一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入の廃止が2027年末と決定されたため、照明設備の更新は喫緊の課題でもあります。

 最大の課題は、貴重な資料の魅力が十分に来館者に伝わっていない点です。蛍光灯の下では、創立者の法服やウィッグなどが平坦に見えてしまい、歴史の重みや緻密な刺繍の魅力を伝えることが困難です。もし、この展示物にふさわしいスポットライト照明が実現すれば、まるで創立者がそこにいるかのような息吹を感じたり、まるで創立者とともにイギリスのミドルテンプルを訪れているかのように思いを巡らせたり、訪れた学生や学員の皆さまの心に、大学の原点にある「建学の精神」を力強く灯すことができるはずです。

 見学いただいた方からは、「まずは資料館ができて嬉しいが、スポットライト照明を使えば展示品がもっと素敵に見えるのでは」、「地球環境にも気を遣い、展示で未来に繋げてほしい」というお声もいただきました。
 皆さまのご支援は、単なる照明設備の交換に留まらず、、歴史に生命を吹き込み、未来への誇りを育むための『光』そのものなのです。
 

■クラウドファンディングに込めた思い

 なぜ、クラウドファンディングで実施するのか、疑問に思われるかもしれません。もちろん、大学へ予算申請することも一つの選択肢でしたが、私たちは、単なる設備更新に留めたくなかったのです。この140周年という節目に、中大のHPは滅多に覗きにいかないけれど、「実は中大が好き!!」と思ってくださっている方々と広く繋がり、この資料館を核とした新たなコミュニティを築く「きっかけ」にしたい、という強い思いから、皆様のお力を直接お借りする道を選びました。

 皆様からお預かりするご支援は、「大学史資料館」企画展示室の照明を、資料の息吹を伝えるLEDスポットライト照明へ刷新するための費用(照明什器購入費、電気工事費、照明展示デザイン費など)として、大切に使わせていただきます。
 このプロジェクトの意義をご理解いただき、ぜひとも「ご支援者」のお一人として、私たちと一緒になってこの「未来への光」を灯していただきたい、という切なる願いがございます。母校の歴史を未来へ紡ぐ取り組みに、温かいご支援をお願い申し上げます。プロジェクトの詳細とご支援の方法につきましては、以下のREADYFORのページをご覧いただけますと幸いです。
 

■クラウドファンディング概要

実施期間 2025年11月4日~12月26日
目標金額 5,000,000円
資金の使用用途 資料館(大学史資料館)の企画展示室をスポットライト照明へバージョンアップ
・照明什器購入費
・電気工事費
・現場施工費
・照明展示デザイン費 等
その他クラウドファンディング実施にかかる費用
実施方法 READYFOR内プロジェクトページにて
▼中央大学資料館を未来へ繋ぐ「光」を灯したい
https://readyfor.jp/projects/chuo-u_museum_2025

 

<本件に関するお問い合わせ>           
 中央大学資料館事務室                 
  Email:arcshiryoukan-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp           
   
<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  Email:kk-grp[アット]g.chuo-u.ac.jp

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