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連続公開講座『LGBTをめぐる法と社会 -過去、現在、未来をつなぐ-』が書籍になりました --LGBTの現状をめぐる最先端のセオリーが得られる一冊
谷口 洋幸 編 日本加除出版2,860円(税込)

2019年11月26日

 中央大学がLLAN(LGBTとアライのための法律家ネットワーク)と共催し、2018年度に開催した連続公開講座『LGBTをめぐる法と社会 -過去、現在、未来をつなぐ-』(文京区後援)が書籍になり、日本加除出版より発刊されました。

 連続公開講座『LGBTをめぐる法と社会』は、中央大学が2017年に公表した「ダイバーシティ宣言」に基づく企画として、谷口洋幸氏(国際法、金沢大学国際基幹教育院准教授)、長島佐恵子(文学・ジェンダー論、中央大学法学部教授)のコーディネートにより、法学研究者・法律実務家を中心とする様々な分野の専門家を講師に招き開催されました。

 本書では、講座内容をもとにした全9章により、立法・行政・司法の果たすべき役割を考察し、企業、大学、家族といった具体的な領域での課題を紐解きました。府中青年の家裁判から世界人権宣言まで、LGBTをめぐる法と社会のあり方を歴史の中に位置づけ、豊富な具体例を通じて法の作用を問い直します。LGBTの現状をめぐる最先端のセオリーが得られる一冊となっております。

 目次と執筆者は以下のとおりです。ぜひご紹介、ご取材いただければ幸甚です。ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。

『LGBTをめぐる法と社会』目次・執筆者

第1章:LGBTと裁判
    中川重徳(弁護士)
第2章:LGBTと差別
    風間 孝(中京大学国際教養学部教授)
第3章:LGBTと法律
    三橋順子(明治大学非常勤講師・性社会文化史研究者)
第4章:LGBTと行政
    鈴木秀洋(日本大学危機管理学部准教授)
第5章:LGBTと司法
    石田京子(早稲田大学大学院法務研究科准教授)
第6章:LGBTと企業
    東 由紀(Allies Connect代表)
第7章:LGBTと家族
    石田若菜(駿河台大学法学部講師)
第8章:LGBTと大学
    長島佐恵子(中央大学法学部教授)
第9章:LGBTと人権
    谷口洋幸(金沢大学国際基幹教育院准教授)

著者プロフィール

谷口洋幸(金沢大学国際基幹教育院准教授)

金沢大学国際基幹教育院准教授。中央大学法学部卒業、中央大学大学院法学研究科博士課程修了。日本学術会議連携会員。専門はジェンダー法、 国際法・国際人権法。ジェンダー / セクシュアリティに関する人権保障の国際比較をメインテーマに研究をしている。編著『セクシュアリティと法』(法律文化社)、『性的マイノリティ判例解説』(信山社)など。

長島佐恵子(中央大学法学部教授)

中央大学法学部教授。英文学、フェミニズム、ジェンダー / セクシュアリティ論、クィア批評。中央大学では、学内外の学生や研究者、アクティビストと関わりながら、ハラスメント防止啓発活動を含め、性の多様性に開かれたキャンパス作りを目指している。
共著『愛の技法―クィア・リーディングとは何か』『読むことのクィアー続 愛の技法』(共に中央大学出版部)
 

ご参考

2019年度 連続公開講座『LGBTをめぐる社会の諸相』
 連続公開講座『LGBTをめぐる社会の諸相』の特色
 (1) 統計、歴史、防災、アート、こども・若者という他ではあまり聞けないテーマを揃え、LGBTというテーマの幅広い社会的重要性を示す
 (2) 各領域で先進的な取り組みを続けてきた研究者・実務家が登壇し、LGBT/SOGIに関する学術的知見の蓄積と今日の社会の課題の関わりを明らかにする
 (3) 毎回複数名の登壇者から話題提供を受け、多様な視点から課題の解決を探る

2018年度 連続公開講座『LGBTをめぐる法と社会 -過去、現在、未来をつなぐ-』
 2018年5月~12月に開催した全8回の講座資料および動画をご覧いただけます。

<本件に関するお問い合わせ>
 中央大学ダイバーシティ推進委員会事務局
  TEL:042-674-2269
  Email:jcdip-grp@g.chuo-u.ac.jp

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  TEL:042-674-2050
  Email:kk@tamajs.chuo-u.ac.jp