初心者でも参加しやすい1泊2日型かつ移動時間と交通費が抑えられる関東近郊でのプログラムを、NPO法人トチギ環境未来基地のご協力を得て、下記の通り実施しました。
◎日時:4月30日(木)~5月1日(金)1泊2日
◎場所:栃木県芳賀郡茂木町
◎内容:棚田の整備、竹や里山の整備などの里山保全活動、スタディーパート
◎参加人数:学生11名
◎協力:NPO法人トチギ環境未来基地
◎参加者の感想(一部抜粋):
・今回のボランティアを通して、ボランティアは「慈善活動」としての側面が強調されすぎているこ と、実際は慈善活動だけではないことに気づかされた。自分でも気づいていなかった新しい視野に気づき、行動を以て考えることができる貴重な成長の場でもある。私は大学で哲学をやっており、今回ボランティアに哲学と強い親和性を感じた。今回の活動や仲間とボランティアについて話していくうちに、哲学では「なぜ」を熟考し、他者と意見を交わすことで深めていくのに対して、ボランティアは動くことで「なぜ」を見つけ、感じ、考えていくものだと気づいた。「誰かのため」の印象が強いボランティアだが、その「誰か」には「自分自身」も入っているのだと実感した。何かしら理由をつけてボランティアをスルーしていた昔の自分へ、自分のためにもやる価値はあるぞ、と伝えたい。動いた先でしか得られない視点、それをボランティアは無限に持っていると感じた。
・里山は不便な場所だと思っていたが、思っていたほど不便ではなかった。確かに交通の便はあまり良くなく、人もさほど多くはない。しかし、生活が山と密接に結びついており、外に出る必要性があまりないのかもしれないと感じた。
また、里山と都会とでは時間の流れ方が違うと感じた。都会では分刻みで電車が動き、街は整備され、光と人と物で溢れている。誰も彼もが忙しなく、窮屈さや焦りが常にある。都会にいる間は、毎日頻繁に時計を確認していた。一方で栃木の里山にいる間、私はほとんど時計を見ることがなかった。里山にいる間は、時間に追われる感覚を忘れることができた。その理由は、豊かな自然であったり空気の綺麗さであったりたくさんあると思う。しかし1番の理由は、椿さんが里山で暮らすことを楽しんでいたからであると思った。
里山の整備には人手が、特に若い世代の人手がたくさん必要だと感じた。山の落ち葉をかき分け、しのだけを切るのはかなりの重労働であった。人が里山から離れ、その魅力を忘れている今、どのようにしたら里山に人を呼び戻すことができるのかは難しい問題だと思った。
・まず改めてこういった一次産業系の活動の高齢化や労働者不足という問題を実感した。実際に自分が里山で活動したことで一人で活動することの限界を実感したし、体力がある若者が手助けしていかなければいけないと思った。この問題の解決にあたって、里山という存在が多くの人にとって身近な存在ではないことが一番の問題だと感じる。たとえば物価高など、自分の生活に直接的に影響を与えてくるような身近な問題に対しては、賃上げ要求をしたり支出を減らすなど具体的な策をもって解決に向けて主体的に取り組むが、福島の原発問題や沖縄の米軍基地問題など自分の生活に対して直接の影響を実感できない問題に対してはその存在は認識しつつも解決に対して努力しようとしない。これを踏まえると里山の問題は後者のほうに当てはまり、多くの人は里山が壊れても自分たちには被害が及ばないから何も行動しないのである。こうした課題に取り組んでいくには、“関心を持ってもらうこと”が一番大切だと思う。
・この活動を通して自分の好きなことを職業にして生きていく道もあるのだと思った。今までの自分はいい会社に行って、お金をたくさん稼ぐことが唯一の正解だと勝手に思い込んでいたのだが、向こうでお世話になった椿先生が私たちに対して自然のことを語ってくれるたびに幸せそうな顔をされており、こうやって自分の仕事に誇りを持てるとはとても素晴らしいことだと思った。
・やりたいことには勇気を出してなるべく挑戦するべきだなと思いました。活動中「これやりたい人いる?」と聞かれる場面が多く、初めは遠慮してしまった場面があり、今となっては「やりたい」と声を上げれば良かったなと思うことがあったからです。途中から積極的にやりたいと思ったことに参加したことで初めての体験を数多くすることができた分、遠慮して何もしないのではなく、勇気を出して一歩踏み出すことで、人生をより豊かにすることができるのだなと思いました。
以上