人権問題講演会を開催しました

2025年12月4日（木）、多摩キャンパスにて人権問題講演会を開催しました。
本講演会では、「大学から世界へ、そして日本へ －転機がつなぐ法と人権－」をテーマに、ヒューマン・ライツ・ウォッチ（Human Rights Watch／HRW）日本代表の土井香苗（どい かなえ）様をお招きし、ご講演いただきました。

 

冒頭、土井様からは HRW の活動として、紛争地や抑圧下にある国々で起きている人権侵害の実態調査、報告書の発表、国際機関や政府への政策提言など、現場から制度を動かす取り組みが紹介されました。また、「人権とは何か」という根本的な問いについて、普段の生活では意識しづらい“当たり前の権利”が、世界の多くの地域では当たり前ではない事実を具体的な事例とともにお話しくださいました。

 

また、今回のテーマでもある「転機」に関して、土井様はご自身の大学時代の経験を交えながら、「人生では自分がやりたいことを自分で勝ち取るしかない」という力強いメッセージを述べられました。

学生時代に偶然出会った“世界の現実”が、進路を国際人権の分野に向かわせたエピソードや、何事にも恐れずに環境を変えていった過程は、多くの学生にとって大きな刺激となりました。