12/6(土)、東京国際フォーラムにて「ヒューマンライツフェスタ東京2025」が開催されました。そのイベントの一つである「第5回東京都ダイバーシティ・プレゼンコンテスト」に、今年も中川ゼミ2年生5名で参加しました。
私たちは夏に海外調査としてベトナムのダナンに行ってきました。そこで人とのリアルな関わりの重要性に気付かされました。SNSは便利ですが、人との関わりは希薄になります。実際に足を運び、人と出会い、不完全ながらも言葉を交わして関係を築くこと。それこそが、本当の相互理解、異文化交流につながるということを体感しました。タクシーやバイクの運転手さんとの会話や、調査先で訪れたダナン外国語大学の学生との交流を通じて、人の「あたたかさ」というものを改めて感じました。
私たちはこの経験から、人との直接的な関わりを通じて深い相互理解が生じ、東京都が目指すダイバーシティが実現するのではないかと考え、今回のプレゼンに臨みました。
さて、皆さん、道に迷ったり、駅での乗り換えに迷ったりした時、誰かに声をかけたくてもかけられなかったことはありませんか。また逆に、困っている人に声をかけようか迷って、結局かけられなかったという経験をした人もいるのではないでしょうか。私たちは、そんな両者を繋ぐ、「コミュニー」というアプリをプレゼンしました。困っている人が依頼すると、近くにいるアプリ登録者に通知が届き、出会い、案内してもらえるというものです。
このアプリは、外国人や観光客だけでなく、重い荷物を持った移動に困っている高齢者、障害者、また地方出身者の助けになると考えています。直接対話を通して、相手を正しく理解できるのだと思います。その先に、ダイバーシティの尊重があると私たちは考えます。
プレゼンでは、他大学からたくさんの新たな視点を得たのはもちろん、私たちにとっても大きな成長の機会でした。5人での発表は今回が初めてで、直前までなかなかまとまらず苦労しましたが、先輩たちの支えももらいながら、自分たちも納得のいく内容を観客に届けることができました。これからも、ゼミ活動を通じて5人で成長していきたいと思っています。
(執筆:経済学部公共・環境経済学科2年 横田幸乃)

発表する中川ゼミの5人