スポーツ振興

サッカー日本代表シュミット・ダニエル選手と古橋亨梧選手が母校へ想いを語る

2023年06月15日

シント＝トロイデンVV（ベルギー）所属のシュミット・ダニエル選手（写真提供：🄫STVV）

セルティックFC（スコットランド）所属の古橋亨梧選手（写真提供：共同通信社）

日本サッカー協会（JFA）が2023年5月25日に発表した6月のキリンチャレンジカップ2試合のメンバーに中央大学サッカー部出身のシュミット・ダニエル選手（2014年法学部卒業、現所属：シント＝トロイデンVV／ベルギー）と古橋亨梧選手（2017年経済学部卒業、現所属：セルティックFC／スコットランド）の2名が選出されました。日本代表は6月15日にエルサルバドル代表、同20日にペルー代表と対戦します。

シュミット選手は所属するシント＝トロイデンVVの正GK（ゴールキーパー）として、リーグ戦31試合、カップ戦2試合に出場しました。出場した試合では、試合の勝敗を左右するセービングや持ち前のキックで攻撃にも貢献し、安定した活躍を見せました。また、日本代表でも出場機会が増えており、前回のW杯メンバーからはGKで唯一の選出となっています。4年後のW杯では正GKとしての出場が期待されています。

古橋選手は所属するセルティックFCで大活躍の1年となりました。リーグ戦では36試合出場27ゴールで日本人初の得点王と元日本代表中村俊輔氏以来となるMVP（リーグ年間最優秀選手賞）を獲得し、チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。また、二つの国内カップ戦でも優勝し、チームは国内3冠を獲得しています。得点王とMVPと合わせ、スコットランドプロサッカー協会が選ぶ年間最優秀選手賞とセルティックのファンが選ぶクラブ最優秀選手賞も受賞しており、チームの3冠に加え個人4冠となりました。W杯初出場に向けて、更なる活躍が期待されています。

日本代表に選出されたシュミット・ダニエル選手と古橋亨梧選手、そして中央大学在学時指導にあたった現中央大学サッカー部佐藤健チームダイレクターからそれぞれコメントをいただきました。

＜シュミット・ダニエル選手より＞

日本の守護神として活躍に期待（写真提供：🄫STVV）

― 日本代表への選出について ―

代表に選出されることは常に光栄なことで、日の丸を背負って試合ができることは大変喜ばしいことと共に責任が伴います。日本のサッカーファンの皆さんの期待を裏切らないようにしっかりと結果を出したいと思います。

― Ｗ杯への想い ―

前回のカタールW杯を経験して、W杯の重みと盛り上がりを肌で感じました。それと同時に試合に出られなかったことで、次のW杯では絶対に試合に出るという強い気持ちが芽生えました。まずは、レギュラーとしてアジア予選を勝ち抜き、日本をW杯に導きたいです。

― 古橋選手と共に選出されたことについて ―

古橋選手と代表で共にプレーできることを嬉しく思います。彼とは大学時代に同じチームでプレーをしています。当時からスピードが持ち味でしたが、今とは少し違うスタイルでした。今の彼のプレーは代表に大きく貢献してくれるはずです。一方で、常に謙虚な姿勢と学び続ける意欲は当時から全く変わってなく、この成長する気持ちが今シーズンの飛躍につながったと、彼を見て思いました。彼のゴールで日本を勝利に導いてほしいです。

＜古橋亨梧選手より＞

スコットランド杯決勝で先制ゴールを決め、セルティックFC優勝に貢献（写真提供：共同通信社）

― 日本代表への選出について ―

今回日本代表に選出され、素直に嬉しい気持ちです。ただ、選ばれることがゴールではないので、今まで通り自分自身の課題にしっかりと目を向けて取り組んでいきます。日本の皆さんの前でプレーするのは久しぶりですが、しっかりとゴールを狙いながらも自分のサッカーを心がけたいです。

― Ｗ杯への想い ―

Ｗ杯は誰もが憧れる舞台です。前回落選した時の悔しさは自分を一回り大きく成長させてくれました。継続して成長し続けた先にＷ杯があると思っています。そのため、チームを助けるゴールが取れるように、目の前の一試合にしっかりと集中し、貪欲に挑戦していきたいです。

― 今シーズンのチームと個人タイトルの獲得 ―

最初に立てた目標に対してがむしゃらに走り続けた結果だと思っています。途中たくさんの困難がありましたが、一つ一つ課題を克服することでたくさんのゴールを取ることができました。ただし、それは自分ひとりの力ではなく、どんな時も信頼し試合に起用し続けてくれた監督や、自分を信頼しパスを出してくれたチームメイトがいたからこそ頂けた賞だと思っています。

― シュミット選手と共に選出されたことについて ―

大学時代に尊敬していたシュミット選手と日本代表という素晴らしい舞台で、また一緒にプレーすることができてすごく嬉しいです。

この舞台で守備と攻撃、それぞれのポジションで勝利に貢献できるよう、中央大学魂で輝きたいと思います！

＜佐藤健チームダイレクターからの2人へのメッセージ＞