卓球部　全日本大学総合卓球選手権大会（個人の部）シングルス

　４回戦、ここで勝利を収めると、ランク入り（ベスト16）が決定する。さらに、11月末に行われる学生選抜の大会への出場権を獲得できる、大事な１戦である。ここからは７ゲームマッチ。
　大坂は、英田（朝日大）との戦いとなった。序盤から競り合う展開となり、第１セットを９－11で落としてしまう。しかし、次のセットを11－９で奪い返すと、続く第３、第４セットも11－６、11－５と連取。このまま勢いに乗りたかったが、相手も意地を見せ続く２セットを連取される。ゲームカウント３－３で迎えた第７セットを、11－６と引き離して奪い、フルセットの接戦を制した。
　１年生ながらここまで勝ち上がってきた定松は、田中（専大）との対戦。田中も１年生ながら、シードを持つ相手を倒して勝ち上がってきている。ジュースまでもつれた第１セットを制すと、続く第２セットを11－３で圧倒する。第３セットこそ奪われたものの、第４、第５セットは11－３、11－５と連取し、５回戦に向けていい流れで勝利を手にした。

　勝てばベスト８の５回戦、大坂の相手は丹羽（明大）。世界ランク15位の丹羽に対して、大坂は「本気の丹羽とやれる。食らい付いていきたい」と意気込みを語った。秋季リーグ戦でも対戦し、大坂が勝利していた。しかし、個人戦である今大会に照準を合わせている丹羽に、２セットを連取される。第３セットを13－11で取り返すも、第４セットは２－11と圧倒される。あとのない第５セットも落とし、ゲームカウント１－４で敗れた。しかし、組み合わせに恵まれなかったこともあり、今まで果たせなかった初のランク入りを決めた。
　定松は吉田（愛知工大）との対戦。第１セットを９－11と競り合いの中で落としてしまう。続く第２、第３セットもミスが少ない相手に連取され、ゲームカウントは０－３と追いつめられる。第４セットを取り返したが、１歩及ばず第５セットを奪われ、１－４で敗北となった。試合後、定松は「（ランク入りを）目標にしていたので、うれしい」と語った。鈴木監督も「周りが強い中、１年生でよく（ベスト16に）入った」と称える。その一方「ランク入りしてからが上のレベル。もう１度勝ちたかった」（定松）と悔しさをにじませた。
　ランキング会議により、定松が12位、大坂が15位という最終結果だった。昨年は藤木１人がベスト16入りだったが、今年は２人の選手がベスト16。また、全員が３回戦まで進出するという、レベルの高さを見せつけた大会となった。