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経済学部教授 唐 成が、著書『家計・企業の金融行動から見た中国経済 -- 「高貯蓄率」と「過剰債務」のメカニズムの解明』を刊行しました

2022年01月07日

経済学部教授 唐 成が、著書 『家計・企業の金融行動から見た中国経済 -- 「高貯蓄率」と「過剰債務」のメカニズムの解明』(有斐閣, 2021年12月22日)を刊行しました。

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【概要】
本書を通して、経済構造転換期の中国経済における家計・企業・銀行の金融行動の変化を理解し、少子高齢化やデジタル化が進む中国経済の将来を展望する。(有斐閣書籍紹介より)

【本書の構成】
序章 中国経済におけるISバランスの変容
第Ⅰ部 家計の金融行動
第1章 家計の貯蓄行動──なぜ家計貯蓄率は高いのか
第2章 家計の資産選択行動──なぜ家計はリスク資産を保有するのか
第3章 家計の借入行動──金融リテラシーはどのような影響を与えるのか
第Ⅱ部 銀行・産業の金融行動
第4章 産業における資金配分と銀行貸出──金融機関の融資行動はどのように変わったのか
第5章 企業の過剰投資行動──フリーキャッシュフローはどのような影響を与えるのか
第6章 政策金融──地方政府の債務問題にどのような影響を与えたのか
終章 持続的経済成長に向けての課題──デジタル金融は経済成長の牽引役となるのか

著者の唐 教授よりコメントをいただきました

本書は筆者自身の現地調査に基づく実態把握や中国のさまざまデータの特性を考慮したうえで、ミクロとマクロ両面の最新のデータを駆使し、高貯蓄率と過剰債務・過剰投資という問題のメカニズムを明らかにするものです。

経済構造転換期の中国経済のリアルな姿がわかる一冊です。中国経済の研究者のみならず、マクロ経済学や金融論などの研究者や中国経済に関心のある学生・社会人にもぜひ読んでいただきたいです。