大学紹介

中央大学と清華大学との協定及び法人覚書締結式
清華大学学長 邱勇氏 中央大学名誉博士学位贈呈式を挙行

2018年07月31日

2018年7月23日(月)中央大学多摩キャンパス 1号館 1406号室において、清華大学関係者ならび清華大学の学生、約80名が来校され、各種セレモニーが行われました。

 

機関間協定締結式

 まず、本学法学部・大学院法学研究科と清華大学法学院との間の学生交換及び教員交換に関する協定の調印式が行われました。清華大学 法学院 黎宏(リ ホン)党委書記、本学からは星野智法学部長、新井誠法学研究科委員長の三名による署名、記念撮影が行われました。黎書記からは、本学法学部が「天下の法学部」であり、今回の協定が共同研究や教員の往来など新しい交流と協力関係を開拓するものとの挨拶を頂きました。また星野法学部長からは、協定締結は単に両大学間の人的交流の拡大だけではなく、日中の法学分野における学術研究上の協力関係の強化と発展に大いに貢献するものと確信しているとの挨拶がありました。

 

法人覚書締結式

 続いて、清華大学と学校法人中央大学との覚書締結が行われ、清華大学元学長 顧秉林(コ ヘイリン)氏と、大村雅彦理事長による署名交換及び記念撮影が行われました。両大学は、「日中イノベーション研究センター(Japan-China Innovation Research Center)」(仮称)(以下、JCIRCという)を東京において設立するために、相互に協力することとなりました。今後、中央大学はJCIRCを開設するために必要なオフィスを無償で提供し、清華大学(日本研究センター)は中央大学の北京における交流事業のために必要なオフィスを無償で提供するなど、両大学及びその研究者、国内外の他の大学または公的・私的機関及びその研究者の協力を得て、研究プロジェクトを形成し、社会におけるイノベーションに関する共同研究を促進するプラットフォームとなることを期待しています。

 

名誉博士学位贈呈式

 その後、清華大学現学長 邱勇(キュウ ユウ)氏、名誉博士学位贈呈式が行われました。福原紀彦学長による式辞、酒井正三郎総長による挨拶の後、名誉博士学位記及びアカデミックガウンが酒井総長から、今回、残念ながら公務により欠席された邱勇氏の代理として、顧元学長へ贈られました。なお、贈呈式の最後に、邱勇氏によるビデオメッセージが披露され、会場から拍手が湧きました。
 清華大学学長 邱勇氏は、アジア大学連盟の設立を提唱するなど、アジア各国の国民間における文化交流の強化やアジア諸国と地域間の相互理解、相互信頼の深化、大学教育の質や科学技術イノベーション能力の全面的な向上、アジアの大学教育発展の推進に貢献されております。また、日中両国の関係において、日本の20以上の大学と多彩な学術と教育交流を推進するとともに、鹿児島県や北海道など自治体ともMOUを締結し、学術・経済などさまざまな分野で交流事業を実施し、双方の人材育成や人的ネットワークの構築を図っております。
 本学と清華大学は2003年に学術交流に関する全学協定を締結して以来学生交流や教員交流等を進めておりますが、2018年3月に大村理事長と酒井総長・学長(当時)が清華大学を訪問した際に、邱勇氏との間で両大学間の交流をさらに発展させることで合意し、今般本学法学部・法学研究科と清華大学法学院との間で学生交流と教員交流を柱とする機関間協定を締結する運びとなりました。
 これらの多大な貢献をされている邱勇氏の実績と功績を評価し、その功績を顕彰するため、中央大学名誉博士の学位を贈呈させていただくこととなりました。

 

日中植林・植樹国際連帯事業 記念植樹式

 その後、会場を9号館横の丘に設置した記念植樹会場へ移動し、日中植林・植樹国際連帯事業 記念植樹式が行われました。こちらは、外務省が推進する「日中植林・植樹国際連帯事業」・清華大学学生訪日団第1陣150 名が7 月22 日から7 月28 日まで来日を受けて行われたものです。本事業は、中国大学生を訪日招聘し、植樹活動、環境・防災に関するセミナー、関連施設の視察等を行い、参加者の環境・防災意識の啓発を図るほか、大学訪問・交流を通じて、日本の大学生や市民との親睦を深め、日本の経済・科学技術・社会・歴史・文化等が体験できるような施設や地方都市の参観を通じて、日本についての多面的な理解と、日中両国青年の友好促進を目的としたものです。記念植樹式後、清華大学学生約150 名(引率教員含む)と中央大学生とともに、キャンパスツアーや昼食会など交流を積極的に行いました。

 

 

 

 なお、式典前日には、清華大学歓迎レセプションを開催しました。 始終和やかな雰囲気のなか、本学関係者と清華大学代表団との間で懇談がおこなわれ、互いに親睦を深めました。

 

 この日の式典を機に、中央大学と清華大学がさらなる学術の交流と協同での成果を深め、さらには、本学を始め日本と中国との学問的な交流において、今後ますます発展が期待されます。