AI・データサイエンスセンター

【開催報告】第17回 数理・AI・データサイエンスイブニングセミナー

2026年10月20日

       中央大学理工学術院 馬塲弘樹 准教授

10月19日(月)、後楽園キャンパス産学官連携・社会共創フロア(3号館14階)にて、馬塲弘樹中央大学理工学術院准教授が「データサイエンスを基盤とした自治体課題への挑戦」と題して講演を行いました。

馬塲准教授は、2019年に東京大学大学院工学系研究科博士後期課程修了、博士(工学)を取得したのち、日本都市計画学会2025年年間優秀論文賞を受賞しました。また、都市課題に対して主に定量的なアプローチから解決策を模索し、熊谷市や尾道市をはじめ積極的に産学官連携を図り、研究成果の社会実装や政策立案に向けた研究を行っています。

講演では、導入として国内外の人口減少に伴う空き家の増加や都市縮小による物的環境への影響、都市インフラの老朽化といった自治体の深刻な課題を提示したのち、近年ではこれらを解決する手法としてGISやビッグデータなどのデータサイエンスを用いたアプローチが活用されていることを説明しました。また、講師自身の自治体との共同研究事例として「空き家の地理的分布推定」と「下水道管の更新優先度推定」を取り上げ、そこでの知見として、自治体保有データである空き家現地調査結果や民間保有データである水道使用量、電力消費量を活用した効率的な空き家特定手法に加え、下水道の接続関係をグラフ化し、建物規模を考慮した破損時の影響度や劣化予測モデルを組み合わせて更新優先順位を可視化するモデルを解説しました。

講演後、参加者と活発な質疑応答が行われ、参加者のアンケートでは「研究成果をいかに実務に結びつけるかという視点の大変さは非常に勉強になりました。」「これからの我が国にとっての大きな課題であると再認識した。」といった意見が寄せられるなど、有意義な機会となりました。

中央大学AI・データサイエンスセンターは、AI・データサイエンス領域での社会連携を通じて、これからも社会の発展に貢献してまいります。