AI・データサイエンスセンター
開催報告:法学部授業内で「大学生のためのサイバーセキュリティ講座」開催
2026年01月21日

講演者 吉岡良平様(株式会社ラック)

講演者 髙橋隆司様(警視庁)
1月20日(火)茗荷谷キャンパスでの法学部授業「情報処理2」(2・3限)において、この授業の担当教員で本センター専任所員でもある岡田大士法学部教授が、2人のゲストスピーカーを招いて「大学生のためのサイバーセキュリティ講座」を開催しました。
講座では、まずは吉岡良平様(株式会社ラック)から「身近になっているAI・デジタル時代のリスクに備える」と題してご講演をいただきました。ご講演では、ネットやSNS上には個人情報やそのヒントがあり、情報漏洩や犯罪に利用されるリスクがあることを意識して利用すること、また詐欺に合わないよう自分の知識と知恵を使って自衛することなどを事例を交えて具体的に紹介されました。さらに近年のAIの急速な進化に伴い、AIが詐欺を働くようになっていることや、AIがきちんと機能しないようするAIに向けたサイバー攻撃があり、誤判断、セキュリティの脆弱性、信頼の低下、経済的損失、公平性と倫理への影響があることが示されました。最後に、一人一人が適切な情報モラル・リテラシーを持ち、デジタルシチズンシップを育むことの大切さが説かれました。
続いて髙橋隆司様(警視庁)から「サイバー空間における脅威」と題してご講演をいただきました。ご講演では、これまで減少傾向だった刑法犯認知件数が2022年から増加に転じていて、財産犯(窃盗・詐欺)の件数も被害総額も増加していることや、SNSを入口にした闇バイトやオンラインカジノの実態、こういったサイバー犯罪に対する新たな捜査手法などについて、動画や具体的事例を交えて紹介されました。また、犯罪に巻き込まれそうになったら最寄りの警察に相談してほしいと呼びかけました。
いずれのご講演も、サイバー犯罪の被害者に若年層が多く、若者の恋愛感情や金銭への興味に付け込んだロマンス詐欺や投資詐欺が横行している実態とその対処方法について紹介されたことから、同年代である学生たちも非常に真剣な表情で聴講していました。
講演者略歴
<吉岡良平様>
所属 株式会社ラック サイバー・グリッド・ジャパン ICT利用環境啓発支援室
役職 シニア・フェロー
略歴 システム開発会社にて医療系情報システムの開発・企画等を担当。その後青少年の安全なネットを利用に関する社団法人を経て、現在セキュリティ企業の株式会社ラックにおける研究所で情報リテラシー・情報モラル啓発に関する研究に従事。
<髙橋隆司様>
所属 警視庁 サイバーセキュリティ対策本部
職位 人材育成担当管理官
階級 警視
略歴 平成12(2000)年に警視庁入庁後、25年にわたり、警備や人事・教養といった分野で勤務。現在は警視庁サイバーセキュリティ対策本部人材育成担当管理官としてサイバー人材の育成に従事。
中央大学と警視庁は、教育・研究活動の交流及び連携・協力を推進することを目的として、2019年に「サイバーセキュリティ人材の育成に関する産学官連携についての協定」を締結しております。

岡田大士 法学部教授

講義風景