広報・広聴活動

『法と脳 〜認知多様社会の規範はどうあるべきか?〜』中央大学感性工学・認知科学クラスターシンポジウム2019を開催

2019年08月02日

 中央大学理工学部は、有機的な研究協力と魅力ある教育プログラムを提供するために、学科の枠を越えた連携組織「研究教育クラスター」を2018年に設置し、4つの分野(データサイエンス・AI、防災・減災、ロボティクス、感性工学・認知科学)のクラスターを立ち上げました。

 2019年8月25日(日)13:00~16:20、感性工学・認知科学クラスターでは、2019年度公開シンポジウム『法と脳 〜認知多様社会の規範はどうあるべきか?〜』を開催し、現在よりも更に個々人の考えが重視される未来社会において、社会規範がどのように形成されるのか、また法規範がどうあるべきか、法学的、感性工学的、脳科学的視点で考察します。
 参加費無料、申し込み不要でどなたでもご参加いただけます。

 ぜひ開催告知およびご取材いただけますと幸甚です。ご取材いただける場合は、別紙 「取材申込書」を中央大学広報室へFAXまたはEmailにてご送付いただけますと幸甚です。
 何卒よろしくお願い申し上げます。

開催概要

日 時:2019年8月25日(日)13:00~16:20(12:30開場)
会 場:中央大学後楽園キャンパス3号館3300教室(東京都文京区春日1-13-27)
主 催:中央大学理工学部感性工学・認知科学クラスター
内 容
 過去約10年の間に、公共の場でのスマートフォンやタブレット端末の使用は常態化した。テクノロジーの受容により個々人の内面で道徳が変化し、それによる行動変化が社会の大多数を占めるようになったことで社会規範が変化した結果である。一方で、法規範は必ずしも社会規範の変化に追従しない。
 未来社会においては、イノベーションの持続的創出に向け、個々人の多様な知的活動を最大限に活用することが望まれている。現在よりも更に個々人の考えが重視される世の中で、社会規範がどのように形成されるのか、また法規範がどうあるべきか、法学的、感性工学的、脳科学的視点で考察する。
プログラム
13:00-13:05 趣旨説明
13:05-13:45 話題提供・講演
  加藤淳子(東京⼤学法学政治学研究科教授(政治学))
   『リーガルマインドの脳科学:感情と法的判断』
  板倉昭二(同志社大学赤ちゃん学研究センター専任フェロー教授、副センター長)
   『乳児における向社会行動』
14:25-14:35 休 憩        
14:35-15:00 問題提起    
  橋本基弘(中央⼤学法学部教授(憲法学)、学校法⼈中央⼤学常任理事)
   『コモンロー的発想の復権-法の⽀配と社会の多様性-』
  牧 敦((株)⽇⽴製作所 基礎研究センタ 主管研究員)
   『⽣物学的に法はデザインできるのか︖』
  加藤俊一(中央⼤学理⼯学部経営システム⼯学科・教授、研究推進⽀援本部⻑)
      『感性の多様性、価値観の多様性』
15:50-16:20 総合討論
申 込:不要
参加費:無料

理工学部 研究教育クラスターについて

 理工学部では、110を超える研究室が科学技術分野の最先端の研究に取り組んでいます。そうした理工学部の研究室の連携を強化し、有機的な研究協力と魅力ある教育プログラムを提供するために、2018年に学科の枠を越えた連携組織「研究教育クラスター」を設置し、横断的活動が顕著な4つの分野(データサイエンス・AI、防災・減災、ロボティクス、感性・認知科学)のクラスターを立ち上げました。クラスターに属する専任教員の研究室は、合同セミナーや共同の研究指導を通して、中央大学の知の力を発信いたします。
 

感性工学・認知科学クラスターについて

 情報通信技術・人工知能技術・IoT技術の発展、一方では、少子高齢化による人口の減少に伴い、利用者や周囲の状況を自動的に判断して行動する自律的能動的な人工物が生活空間に入って、人間を支援することが求められるようになってきました。そのためには、人間の身体的・認知的・感性的な特性を理解し、個々人に合ったサービスの提供、プロダクトの設計、環境の制御が必須となります。このような観点から、人間の脳機能、認知過程、行動特性、感性評価や感性価値を有機的に結び付ける科学技術の教育研究を展開します。
 

<本件に関するお問い合わせ>
 中央大学理工学部経営システム工学科ヒューマンメディア工学研究室
  問い合わせフォーム:http://www.hm.indsys.chuo-u.ac.jp/inquiry/

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  TEL:042-674-2050 Email:kk@tamajs.chuo-u.ac.jp