広報・広聴活動プレスリリース

2019年01月08日

顔とはそもそも人間にとって何なのか?全く新しい学術領域「顔・身体学」
中央大学文学部 山口 真美教授 インタビュー取材のご案内

 中央大学 文学部 山口 真美(やまぐちまさみ)教授は、顔の心理学の専門家として、全く新しい学術領域である「顔・身体学」を専門分野として研究活動を行っています。「顔・身体学」は、顔と身体表現の意識化されない点を意識化することにより、文化の中で閉ざされたコミュニケーションを理解し、異文化が相互に行き交うトランスカルチャー状況下における他者の受容を導くことを目指すものです。
 また、この「顔・身体学」は「無意識に行われる顔と身体表現を意識化するプロセスを通じて、文化の多様性とその背景要因を明らかにすること」、「異文化理解と需要を目指すというユニークさ」、「学際性と国際性を兼ね備えた提案であること」が評価され、2017年度から科学研究費助成事業「新学術領域研究(研究領域提案型)」に採択されています。
 この全く新しい学術領域を知っていただきたく、また、メディアの皆様を通して広く社会に山口教授の研究をご紹介させていただきたく、ご取材のご案内をさせていただきます。

 

赤ちゃんの顔認知の発達過程を縦断的研究から明らかに

 本研究活動の一環として、山口教授と東京理科大学、愛媛県立医療技術大学、東京大学大学院新領域創成科学研究科、日本女子大学、自然科学研究機構生理学研究所の共同研究チームは、赤ちゃんが横顔を「顔」として見る力は、正面から見た顔を見る力より遅く、しかしながら、より急峻に発達することを確認しました。これまでにも、赤ちゃんが横顔を見る力が生後8か月頃に獲得されることは、山口教授と生理学研究所のチームが報告を行っていました。今回の研究では、新たに14人の赤ちゃんを生後3か月から8か月まで毎月1回ずつ計測するという縦断的研究を行うことで、正面の顔と横顔では顔を見る力の発達の仕方が違うことを明らかにしました。さらに、赤ちゃんが顔を見る力の発達過程には個人差があること、その一方で生後8か月に向けて個人差が小さくなっていくことも確認されました。
 顔を見る力は、人間の社会性を支える重要な能力の一つです。赤ちゃんが顔を見る力を理解することは、人間の社会性がどのように育まれていくかという点を理解する上で役に立つものと考えられます。

 

「Miraikan Visionary Camp」(日本科学未来館主催)に参加

 山口真美教授は、日本未来科学館(東京都江東区)で開催される「Miraikan Visionary Camp」(3月23日・24日・30日)に“最先端を切りひらく研究者”の一人として参加します。会期中は「顔認知・赤ちゃんの発達研究」について紹介を行うとともに、本イベントに参加する若手研究者に対してアイディアを広げるためのアドバイスを行う予定です。
 「Miraikan Visionary Camp」は、日本科学未来館が若い才能の発掘・支援のために開催するものです。会期中はアイディアワークショップ「未来館ビジョナリーキャンプ」が開催されます。選抜された30名のビジョナリー(参加者)は、研究者やクリエイター、エンジニアなどの専門家とアイディア・知識を交換しながら、未来のコミュニケーションやそれを可能にするテクノロジーについて考え、提案を行います。
 優秀3チームには、本イベント終了後、研究者やクリエイターとコラボレーションしながら実際にアイディアを実現する権利が与えられます。また、製作費はプロジェクトがバックアップし、その成果は日本科学未来館の常設展示として一年間展示される予定です。

 つきましては、全く新しい学術領域である「顔・身体学」に関しまして、本学文学部 山口 真美教授へのご取材をご検討くださいますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

中央大学文学部 山口真美教授 取材概要

日  時:ご都合に合わせて随時(詳細なご取材日時は後日調整させていただきます)
場  所:中央大学多摩キャンパス(東京都八王子市東中野742-1)
取材対象:中央大学 文学部 教授 山口 真美
取材申込:添付の返信用紙でのお申込みをお願いいたします。
備  考:電話・メールでのご取材、寄稿等のご相談も承ります。

中央大学文学部 山口真美(やまぐちまさみ)教授プロフィール

学  位: 博士(人文科学) お茶の水女子大学
      教育学修士 お茶の水女子大学
研究分野: 実験心理学・認知科学
所属学会: 日本顔学会(理事)、日本心理学会(理事)
研究課題: 顔・身体学(科学研究費助成事業 新学術領域研究(研究領域提案型))
社会活動: テレビやラジオ、新聞等への取材協力
略  歴: 1994年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科人間発達学専攻修了、ATR人間情報通信研究所、福島大学生涯学習教育センターを経て、2007年より本学文学部心理学研究室教授。
著  作: 『損する顔 得する顔』(朝日新聞出版)、『自分の顔が好きですか?「顔」の心理学』(岩波ジュニア新書)、『赤ちゃんは世界をどう見ているのか』(平凡社新書)、『赤ちゃんの視覚と心の発達』(東京大学出版会)、『赤ちゃんは顔をよむ」(紀伊国屋書店)、『発達障害の素顔 脳の発達と視覚形成からのアプローチ』(講談社ブルーバックス)など

<取材に関するお問い合わせ>

 中央大学広報室

  TEL:042-674-2050

      Email:kk@tamajs.chuo-u.ac.jp