広報・広聴活動

中央大学文学部 小林謙一考古学研究室による「井出上ノ原遺跡 出土遺物展示会」を開催
―福島県双葉郡楢葉町の縄紋・弥生遺跡発掘資料の地元への資料返却に伴う展示―

2018年07月18日

 2018年7月21日(土)~27日(金)(ただし、22日(日)を除く)10:00~17:00、中央大学多摩キャンパスにて、福島県双葉郡楢葉町の井出上ノ原遺跡の出土遺物展示会を行います。
井出上ノ原遺跡の資料には、縄紋中期の南東北を代表する複式炉住居から出土した土偶・石棒のほか、自然科学分析でデンプン加工の痕跡が認められた石器類や、詳しく年代を測定した炭化物試料があるほか、弥生時代の資料としても近くの国指定史跡の天神原遺跡の再葬墓と同種の弥生後期甕館の土器など、地元地域の郷土史復元にも、また、日本列島の先史文化を考える上でも貴重な資料が含まれています。
 

 申込不要、入場無料で、どなたでもご入場いただけます。
 

 ぜひ、開催告知およびご取材をいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。


 

「井出上ノ原遺跡 出土遺物展示会」概要

日時:2018年7月21日(土)、23日(月)~27日(金)10:00~17:00
場所:中央大学多摩キャンパス 3号館3308室
申込:不要
入場:無料

 

展示会開催の背景

 中央大学文学部教授 小林謙一が2006年、2007年に発掘調査した楢葉町の井出上ノ原遺跡の資料整理を行い、2012年度に調査報告書(※1)を刊行しました。通常は、調査報告書を刊行すると、出土資料は地元に移管しますが、2011年3月の東日本大震災とそれに伴う福島原発事故の影響、2015年9月5日の楢葉町避難指示解除およびその後の復興作業の状況により、楢葉町教育委員会・歴史民俗資料館の文化財保管施設の受け入れ体制が十分に整えられず、中央大学で保管してきました。
 2017年、福島県博物館での「福島の縄文時代」の特別展示に中央大学から資料を貸し出したことをきっかけに、楢葉町への移管の準備が整えられ、この度、楢葉町へ資料をお戻しすることとなりました。その返還の前に、中央大学文学部にて資料展示を行います。

 

(※1)井出上ノ原遺跡 -2006・2007年度発掘調査-(PDF)

(中央大学文学部 小林謙一ゼミ・考古学研究室Webサイト>調査報告)

 

 

<本件に関するお問い合わせ>
 中央大学文学部 小林謙一研究室
  TEL:042-674-3794

 

<取材に関するお問い合わせ>
 中央大学広報室
  TEL:042-674-2050
    Email:kk@tamajs.chuo-u.ac.jp