広報・広聴活動プレスリリース

2016年11月10日

イヌ用人工血液の合成と構造解析に成功 =輸血液不足の解消に期待、世界で需要=

学校法人 中央大学
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構

 

概 要

 

 中央大学 理工学部 教授 小松晃之と宇宙航空研究開発機構(JAXA) 研究開発員 木平清人の研究グループは、イヌ用人工血液の合成と構造解析に成功しました。小松らは、まず遺伝子組換えイヌ血清アルブミンを産生し、X線結晶構造解析からその立体構造を明らかにしました。さらに酸素輸送タンパク質であるヘモグロビンを遺伝子組換えイヌ血清アルブミンで包み込んだ形の(ヘモグロビン-組換えイヌ血清アルブミン)クラスター(製剤名:ヘモアクト-C™)を合成し、それがイヌ用の人工酸素運搬体(赤血球代替物)として機能することを実証しました。X線結晶構造解析には、JAXAの「高品質タンパク質結晶生成技術(Hyper-Qpro)」が適用されました。
 動物医療の現場が抱える深刻な“輸血液確保”の問題を解決する画期的な発明であり、動物の輸血療法に大きな貢献をもたらすものと期待されます。
 本研究成果は、11月10日(木)に英国の科学誌ネイチャー(Nature)の姉妹紙であるオンラインジャーナル「サイエンティフィック リポーツ(Scientific Reports)」にて発表されました。

 

【研 究 者】 小松晃之(中央大学理工学部 応用化学科・教授)
        木平清人(宇宙航空研究開発機構 JAXA・研究開発員)
【発表雑誌】 Nature Publishing Group 社 Scientific Reports 2016, 6, in press

       論文タイトル“Artificial Blood for Dogs”

【研究内容】下記PDFよりご覧ください。

 

【問い合わせ先】

<研究に関する内容>
小松 晃之(コマツ テルユキ)
中央大学理工学部 応用化学科 教授
TEL: 03-3817-1910(直通)(または 03-3817-1894(応用化学科事務室))
E-mail: komatsu@kc.chuo-u.ac.jp

 

<広報に関する内容>
加藤 裕幹(カトウ ユウキ)
中央大学 研究支援室
TEL: 03-3817-1603、FAX:03-3817-1677
E-mail: k-shien@tamajs.chuo-u.ac.jp

 

<国際宇宙ステーションを使ったタンパク質結晶生成実験に関する内容>
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 広報部
Tel. 050-3362-4374、Fax. 03-3258-5051