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理事長メッセージ「新型コロナウイルスへの対応にあたって」

2020年03月23日

理事長メッセージ

               「新型コロナウイルスへの対応にあたって」

2020年3月23日
学校法人中央大学
理事長  大村雅彦

 学校法人中央大学を代表して、このたびの新型コロナウイルスへの私たちの対応姿勢につき、学生・生徒、ご父母、学員(卒業生)、並びに関係各位のご理解をいただきたく、説明とお願いを申し上げます。

 2020年度の新入生を迎えるこの時期に、私たちは、未だ嘗て経験したことのないような規模の健康不安や大きな経済的弊害をもたらす見えない敵に直面しています。パンデミックの終息に向けて、互いに協力して有効な対応策を打つことができるか、人類の叡智が試されている状況といっても過言ではありません。このような厳しい社会状況の中、学生・生徒およびご父母の皆さまは、新年度の授業がどうなるのだろうか、また、個々人の生活環境や経済条件が激変していくかも知れない中、将来に向けてきちんと勉学を継続していくことができるのだろうかと、ご心配されておられると存じます。

 学校法人中央大学(以下、本学といいます)は、この未曾有の事態に対し、公教育の担い手として、本学の教育サービスとその独自性がいかなる困難な状況下にあっても可能な限り保障されるよう、冷静にかつ最大限の努力をもって対処したいと考えています。現在、本学が設置する中央大学や各附属学校では、学長や校長と教職員の並々ならぬ配意と努力の下、政府の呼びかけや対応方針を尊重しつつ独自に対応方針を定め、新学期に向けて学生・生徒の安全を確保しながら学びの機会を保障するために、各校の実情に即して対応策を準備しています。理事長と致しましては、本学各校の伝統と独自性・独立性を尊重しながら、学校法人全体に目配りをし、この事態への対応を進めてまいります。

 本学は、創立以来135年の歴史を踏まえた「行動する知性」の理念の下、学生・生徒の勉学意欲とご父母の想いにお応えして学びの機会を保障していくことが学校法人の責務であると考えており、本学の教育サービスを支える教職員を含めて、すべての関係者の安全・安心を担保しつつ、この責務を果たしていくために最大限尽力していきたいと存じます。本学は4年前から中長期事業計画CHUO VISION 2025を着実に推進してきたところでありますけれども、理事長としては、上記の責務を果たしていくためにやむを得ないと判断すれば、経済社会の激動に鑑み、必要に応じて一部の延期や見直しも視野に入れて検討すべきものと考えています。

 まもなく始まる新年度は、学生・生徒の皆さんにとって希望に満ちた年度でなければなりません。学校法人全体として、希望の火を絶やさないよう本学各校の活動を誠心誠意支え、守り抜く所存です。学生・生徒の皆さん、ご父母の皆さま、学員の皆さま、そして、今多大な負担を背負いながら働いておられる本学教職員の方々、すべての人が一緒になって、まだ先の見えないこの事態を乗り越えていけますように、ご理解・ご協力のほど心からお願い申し上げます。

以上