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中央大学で学ぶ留学生 vol.006 陳 千恵さん

大学で学ぶとともに、異文化にふれ、挑戦しながら新しい自分を探求しています

陳   千恵 /Chen Qianhui(チン センケイ)さん
経済学部国際経済学科3年 ◆ 中国からの留学生
(在学期間:2021年4月~2025年3月予定)
[掲載日:2024年01月23日]

両親の留学経験に影響を受け、日本への留学を決めました

 私の名前、千恵の「千」は、日本の「千葉県」にちなんで名付けられました。私は、両親が千葉に住んでいたときに誕生し、私が5歳の頃に中国に帰国しました。帰国後に中国の幼稚園に入園しますが、日本の幼稚園のようにクリスマスやハロウィーンのような季節の行事は行わないし、戸惑うことが多かったことを覚えています。これが私にとって初めてのグローバルなカルチャーショック体験でした。しかし、中国の学校や生活に慣れるにつれ、日本での感覚や日本語スキルは徐々に薄れていきました。

 大学進学を考え始めた頃、両親が日本で留学中にたくさんのことを学んだという話を日頃からたくさん聞いていましたし、私も異文化を体験しながら慣れ親しんだ環境とは異なる場所で大学生活を送って、視野を広げてみたいと思っていました。留学するなら絶対に日本にすると決め、来日後は日本語学校で学びながら進学先の大学・学部を熟考しました。中央大学の多摩キャンパスで自然豊かな環境で学生生活を楽しみ、落ち着いた雰囲気の中で心地よい時間を過ごしてみたい、社会を豊かにするための経済学を学んで社会に貢献したいという思いをもって中央大学経済学部に進学しました。

学生生活で学ぶことの楽しさを知り、興味・関心がますます広がっています

 経済学部には多様なプログラムが用意されていて、さまざまな分野を学びながら自分が興味をもっていることを深く探求することができます。GLPプログラム※に参加したり、国際経済学などの科目の学びを通じて、さまざまな国の経済の過去・現在・未来の予測から、世界各国の経済動向や政策の知識を広げています。もし、何か問題に直面したとしても、仲間たちと協力し合って解決策を見つけ出すことが可能ですし、先生方や職員の方々が親切で接しやく、不安なことなどがあればいつでも気軽に相談できるので、安心して学習を進めることができます。また、学習活動以外での活動を企画したり、参加しながら、本当に楽しい大学生活を送っています。

※GLPプログラム=経済学部が主催するグローバル人材育成プログラム:詳細はこちらから      


 1年次は入門演習を履修し、経済学の基礎を学び、2年次から松浦司先生(経済学部准教授)の応用計量学ゼミに所属しています。ここでは、経済理論を理解した上で実際に「R」という統計ソフトを使い、計量経済学の手法を用いてデータ分析を行うことを中心に研究しています。松浦先生は、経済分野はもちろん、労働、教育分野にも精通しています。熱心でやさしい人柄なので安心して相談できるし、多くを学んでいます。また、先生が主催する経済研究所での研究会に出席する機会があるのですが、研究者や大学院生の皆さんの発表内容から学べることも多く、皆さんが熱く語る様子にとても刺激を受けています。先日は、先生と交流のある他学部や他大学の中国人研究者・留学生の皆さんとの親睦会が開かれて、同じような分野を研究している母国の仲間と交流ができました。ここで学ぶことの楽しさ、人との出会い、興味と関心がますます広がっています。

日本でのコミュニケーションは、言葉だけでなく、身振り・表情等からのニュアンスを読み取ることが大切

▲チャリティウォークイベントの様子休憩中にクイズを出題しました

 学部以外の活動では、中央大学ボランティアセンターの学生スタッフとして、ボランティアセンターが開催する活動の企画・運営に携わっています。立川市内の小学校で子どもたちに中国文化の授業をしたり、イベントでガイドを行ったりしています。また学外では、中国人留学生向けの塾でTA(ティーチングアシスタント)のアルバイトをしています。入試の出願・面接・筆記試験の相談や悩み相談のような心理サポート等をオンラインで行っています。
 日本では、言葉だけでなく、身振りや表情などの意味も大切で、相手のニュアンスを読み取って意思疎通をはかることが必要とされるので、その点でとても苦労しました。そのような経験をボランティアやアルバイトにも活かせていると思います。

 4月からは最終学年です。早期卒業ができる機会もありましたが、もう少し大学生活を楽しみたいと思い、経済学部で4年間学ぶことにしました。留学を通じて、日本語の言語能力が向上しただけでなく、計画を立てたり、人に説明する力、周囲に対しての配慮と包容力を身に付けてきています。学部でさらに学びを深め、卒業後は大学院に進学して「学歴のミスマッチ問題」など、応用社会科学領域の事象や課題を研究したいと思っています。

【留学を考えている後輩の皆さんへのメッセージ】
 人生を旅に例えるなら、日本での留学はその道中で出会う魅力的な風景の一つです。人生の分岐点に立ち、これからの方向に迷っているなら、日本で新しい経験をしながら、自分ならではの目標を見つける機会がここにあります。すでに目標が明確な人にとっても、日本での経験は新たな発見を得ることができるでしょう。中央大学では、美しい自然に囲まれた環境の中で学べます。学問だけでなく、同じ志を持つ仲間と出会い、共に学び成長し、夢を追い求めることができます。また、学ぶ場所であると同時に、自分自身に挑戦し、新しい自分を探求する場所でもあります。中央大学で夢の旅を始め、新しい自分を見つけてみませんか。

To those students who are interested in studying abroad,
Supposing life is a journey, studying in Japan is undoubtedly one of the enchanting landscapes you encounter along the way. Standing at a crossroads in life, if you're unsure about your next steps, studying in Japan presents a chance to discover your unique objectives while experiencing new things. Even for those who already have clear objectives, studying in Japan can lead to discoveries. 
At Chuo University, you can learn in an environment surrounded by beautiful nature. Here, it's not just about academics; you'll meet like-minded peers, grow together, and pursue your dreams. It's also a place to challenge yourself and explore new aspects of your identity. 

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