
大学院理工学研究科情報工学専攻博士課程前期課程2年 齋藤 朱里
(私立中央大学杉並高校)
2015 International Conference on Cyberworlds(2015年サイバーワールドに関する国際会議)
2015年10月7日~9日
ウプサラ大学ゴットランドキャンパス(ヴィスビュー・スウェーデン)
私は、昨年10月7日から9日にかけて、スウェーデンのヴィスビューで開催された、サイバーワールドに関する国際会議の2015年会議に参加し、自身の卒業研究について英語での口頭発表を行いました。私の研究室では修士1年と2年時に1回ずつ国外で開催される国際学会への参加・発表を推奨しています。卒業研究の研究課題を引き続き進めようと考えていた私にとっては、これまでの研究に対し海外の研究者の視点からの意見をいただけるチャンスだと思い、学会への参加を強く希望しました。
学会では壇上にて聴講者の前で10分間の口頭発表と5分間の質疑応答をしました。大学で何度も発表練習をした成果が出て、口頭発表はスムーズだった一方で、質疑応答の際に相手の質問の意図をうまく酌み取り、自身の考えを正しく英語で伝えることに非常に苦労しました。留学した経験から、質問にある程度は対応できると考えていましたが、日常会話とは異なり技術英語によるやり取りは想像以上に難しかったです。うまくいかず気落ちしていた私でしたが、発表終了後のコーヒーブレークでは、発表を聴講していた方々から声を掛けられて発表に対するコメントをいただくことができ、非常にうれしく、立ち直ることができました。私の発表は初日に終了したため、その後は関連分野の発表の聴講に集中でき、英語による口頭発表をどのように行うと効果的なのか学ぶことができたと思います。学会後の懇親会は会場の近くにあったゴットランド博物館内で行われました。ヴィスビューの遺跡から発掘された石盤が並ぶ厳かな雰囲気の中、スウェーデン料理を楽しみました。

ヴィスビューの街並み
今回、国外発表を経験して、これまでと違った視点の研究のヒントが得られただけではなく、もっと英語で研究の話をしたいと考えるようになりました。そのため、現在私は研究だけではなく、技術英語の習得に力を入れています。この成果を次に予定している修士2年での国際学会の場で発揮したいです。