
大学院理工学研究科電気電子情報通信工学専攻博士課程前期課程2年 徳冨 司(東京都立竹早高校)
International Solid-State Circuits Conference(国際固体素子回路会議)
2015年2月22日-26日
サンフランシスコ(カリフォルニア州・アメリカ合衆国)
私は、米国カリフォルニア州で行われた国際固体素子回路会議にて研究成果の発表を行いました。国際固体素子回路会議は半導体のオリンピックと呼ばれ、半導体集積回路の分野では最も権威のある学会です。そのため論文の採択率も非常に低く、研究室メンバー総出で何カ月も掛けてやっと論文を通すことが出来ました。論文が採択された際、指導教授の竹内先生から私が発表するようお話をいただいた時は、うれしい気持ちの半面、研究室の代表として恥ずかしくない発表をしなければならないという不安に駆られたことを覚えております。本発表から準備を通して得られた経験について報告させていただきます。
まず、本学会は発表前に二回のリハーサルがあることに驚きました。一回目は二月上旬に日本で、二回目は発表の三日前にサンフランシスコで行われました。リハーサルには学会の委員の方が何名も出席されており、プレゼン資料に対するコメントだけではなく、技術に関する厳しい質問を浴びるようにいただきました。そのため、時差ぼけで眠いのを我慢して発表の前日まで資料に修正を加えました。この期間は時間に追われ非常に大変でしたが、何度も修正を加えていくうちに明らかに資料が改善されていくことを実感しました。厳しく指導していただいた委員の方にはとても感謝しております。

学会の会場で
更に、本研究内容は非常に高い評価をいただきアジアの学生発表者に送られるSilkroad Awardを受賞いたしました。今までこれだけ大きな舞台で発表する機会をいただけるとは夢にも思いませんでした。これは竹内先生を始めいつも助けていただいている研究室メンバーのおかげだと思っております。発表練習を通して、目標に向かってひたすら努力し続けることの大切さを再認識させられました。まだ修士生活は一年残っているので、限界を決めずこれからも努力していきたいと思います。