軟式野球部

軟式野球部・東都学生軟式野球秋季リーグ戦 対国学大戦

2017年10月03日

9月29日 笹目公園野球場

投打のキーマン活躍で国学大に勝利

 

 二試合を終え、1勝1敗の中大。第三戦の国学大との試合は投手戦となったが、中大が六回に小林大祐(経3)の右翼への特大本塁打で先制すると、その後も相手の失策に乗じ、追加点をあげた。投げてはエース福冨旅史(総3)が走者を出しながらも粘投。本塁を踏ませず、完封勝利で2勝目をあげた。

 

 福冨は初回から二死一、三塁のピンチを背負う不安定な立ち上がり。「調子は良くなかった」と話していた福冨だったが、ここは後続を三振に抑え、ピンチを切り抜ける。その裏、中大は濱谷悠平主将(経3)の中前打と小林の四球とで一死一、二塁と先制の好機を迎える。しかし、奥澤尭大(商3)、佐藤玄太(商2)が凡退し、好機を生かせず。中大は二回にも相手の失策と四球で、好機をつくるも得点をあげられない。

 

 福冨は四回、先頭打者に左前打を許すと、一死後六番打者への投球の際にボークを取られ、一塁走者が二進。得点圏に走者を背負う投球となったが、「頭の中は冷静だった」と福冨。ボークに動じず、しっかりと後続を打ち取り、このピンチも切り抜けた。

 

▲右越えソロ本塁打を放った小林

 

 中大は走者を出しながらも、犠打失敗や走塁ミスなどでチャンスを潰し、流れをつかめないまま迎えた六回。先頭はここ最近振れている小林。小林は低めのチェンジアップを捉えると、打球は伸び、右越えソロ本塁打となった。「片手で打ったんですけど当たったところが芯だったので、うまく飛んでくれました」(小林)。前の打席では三球空振り三振に倒れていた小林。見事に修正し、均衡を破る特大な一発を放ち、先制点をもたらした。

 

 中大はさらに二死後大橋直弘(経3)が安打を放つと、すかさず盗塁を決めチャンスメークをする。続く水谷紘輝(商2)は平凡な二塁手前へのゴロ。チェンジかと思われたが、二塁手が一塁へ悪送球。その間に二塁走者大橋が一気に本塁を陥れ、貴重な追加点をあげた。「(小林の)一本出たんで、そこからこっちに流れが来ましたんでね。追加点を取れたのもよかった」(岩下監督)。

 

 中大は攻撃の手を緩めず、七回にも四球と相手の野選で無死一、二塁の好機を作る。ここで濱谷主将が三塁手前へ絶妙なバント。これを相手三塁手が悪送球し、二塁走者が一気に生還。三点目を奪い、完全に試合の主導権を奪った。

 

▲先発した福冨

 

 福冨は五回以降も四死球で走者を背負うも、要所を締め相手に得点を与えない。九回には四回以来の安打を許すも、牽制で刺すなど投球以外のプレーで、相手の好機を摘んだ福冨。「四球を出しても粘り強く投げられた。結果的によかったです」(福冨)。9回を投げ切り、完封勝利をあげた。

 

 次戦以降は東洋大や文教大などの対戦が控える中、ここ2試合続いていたエラーがこの試合では「0」。「守備は崩壊気味だったんですけど、改善できて、0で抑えられたのはよかった」と濱谷主将はほっとした表情だった。固い守備からリズムを作る野球で、連勝していきたいところだ。

 

試合結果

国学大000000000=0

中 大00000210X=3

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部