「中大スポーツ」新聞部

バレーボール部・全日本バレーボール大学男子選手権大会1回戦 対札幌大

2017年11月30日

11月28日 墨田区総合体育館

役者揃った中大 四連覇へ好スタート

スタメン(サーブローテーション順)

1WS 石川祐希(法4)

3MB 平田亮介(経4)

2op 大竹壱青(商4)

4WS 武智洸史主将(法4)

18MB 水野将司(法2)

5S 山下紘右(商4)

9Li 柳田貴洋(法3)

27Li 土岐大陽(経1)

 

 秋季リーグ戦は4位に終わった中大。全日本インカレを前に海外挑戦をしている石川、大竹がチームに復帰した。四連覇が懸かる集大成の全日本インカレの初戦は札幌大との対戦。中大は序盤から札幌大を圧倒し格の違いを見せつけ、初戦を突破した。

 

 中大のWエース石川、大竹がチームに復帰し、春季リーグ戦日大戦以来ベストメンバーがスタメンに名を連ねた。「(二人が)帰ってきて馴染みやすいというか不安要素のないチーム作りをしてきた」と武智。二人がチームに合流し、約1週間でチームを仕上げてきた。「第1セットの入りと2セット目以降の継続」(武智)がチームの課題だった序盤。この試合は平田のクイックや石川のバックアタックなどで、早々とリードを奪う幸先のいいスタート。中盤以降も強力攻撃陣が札幌大に襲い掛かり、点差を広げた。セッターの山下のトスワークも光り、第1セットを25-15で奪い、最高の出だしを見せる。

 

▲喜ぶ選手たち

 

 第2セットも序盤から札幌大を寄せ付けない。大竹のサービスエースを含む7連続得点で大量リードを奪う。ブロックでは東日本インカレでブロック賞を受賞した水野が次々に相手スパイクを跳ね返した。さらにはこのセットから「(体の状態は)まだ100%ではない」という石川に代わり、中野竜(総1)が出場。中野は強烈なバックアタックを放つなど躍動し、中大は第2セットも札幌大に流れを渡さなかった。最後は大竹のライトからのスパイクが決まり、25-9と札幌大を圧倒し、2セットを連取する。

 

▲高さとパワーのある大竹のスパイク

 

 第3セットは大きくメンバーを変えた中大。セッターは秋季リーグ戦で正セッターを務めた牧山祐介(商2)、ミドルの平田に代わり中西雅暉(商3)が、ライトのポジションには谷口渉(法3)が入った。「みんな試合に出たがっているので。コンディションとかも考えて」と松永監督。第1、第2セットの勢いそのままに秋季リーグ戦でもチームをけん引した谷口や中野らが躍動し、第3セットも札幌大に主導権を握らせず、中大ペースで試合を進めていった。石川・大竹不在時に築いた「誰が出ても勝てるチーム」を披露し、第3セットも25-20で奪い、セットカウント3-0で札幌大を難なく退けた。

 

▲「誰が出ても勝てるチーム」を見せつけた選手たち

 

 「自分自身の感覚を戻していかないといけないし、自分の良さを出せるように」と大竹が話すようにコンディション面の不安要素もあるが、四連覇に向けて好スタートを切った中大。序盤から雰囲気もよく「チーム全員が揃って試合に出れたのはよかったですね。主将になった武智を中心に雰囲気もいいですし」と松永監督も振り返った。役者の揃った中大が四連覇へ突き進む。

 

◆試合結果

○中大3-0札幌大●

(25-15、25-9、25-20)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部