ソフトテニス部

ソフトテニス部 東日本大学対抗競技大会

2014年06月09日

6月7・8日 山梨県・小瀬スポーツ公園テニス場
28年ぶり!圧巻の3本回しで優勝つかむ

2回戦 上智大戦 3-0で勝利
1 玉置大祐(経1)・小田桐崇康(商1)組:④-0
2 丸中大明(商3)・鈴木琢巳(経3)組:④-1
3 十津川将義(商3)・木川拓也主将(経4)組:④-0

3回戦 青学大戦 3-0で勝利
1 玉置・小田桐組:④-2
2 丸中・鈴木組:④-2
3 十津川・木川主将組:④-1

4回戦 立教大戦 3-0で勝利
1 玉置・小田桐組:④-0
2 丸中・鈴木組:④-2
3 十津川・木川主将組:④-1

準決勝 日体大戦 3-2で勝利
1 玉置・小田桐組:2-4
2 丸中・鈴木組:④-3
3 十津川・木川主将組:2-4
4 丸中・鈴木組:④-3
5 丸中・鈴木組:④-1

決勝 早大戦 3-2で勝利
1 玉置・小田桐組:1-4
2 丸中・鈴木組:④-3
3 十津川・木川主将組:1-4
4 丸中・鈴木組:④-1
5 丸中・鈴木組:④-3

 「あと一本」の屈辱から1年。中大は再び東日本インカレの決勝で早大と対戦した。5本勝負までもつれ、昨年と同じ展開に。しかし今年、頂点に立ったのは王者早大ではなく、中大だった。

相手のボレーを返す丸中(右)・鈴木組

 前日の上智大、青学大、立教大の試合はいずれもストレート勝ちの快勝だった。そして2日目、準決勝日体大戦。1番手の玉置・小田桐組が2-4で村田(匠)・井口組に敗れ、丸中・鈴木組。「塩田(日体大)とは相性が悪く、苦しんだ」(鈴木)。ファイナルまでもつれたが、ここで負けるようなペアではなかった。最終ゲームを7-3というスコアで終え、次に繋げた。十津川・木川主将はこの流れに乗り一気に勝利をたぐり寄せたいところだった。だが相手のペースにハマり失点を重ね、敗戦を喫した。殲滅戦(各校3ペア出場し、最後の1ペアを倒すまで勝敗が決まらない方式)で行われるこの大会。残る相手の2ペアを中大は丸中・鈴木組の1ペアで倒さなければならなかった。4セット目、玉置・小田桐組を破ったペアとの戦いは苦しいものとなった。2ポイント、3ポイントと連続で失点することが多く、この試合も7ゲーム目まで戦うこととなった。最初に4ポイントの先制を許す。だがこの後は連続失点を許すことはなかった。丸中・鈴木組は連続でポイントを重ね、ついに逆転。9-7で最終ゲームを取り勝利を掴んだ。残るは1ペア。2試合とも7ゲームを戦い抜き、苦戦するかと思われた三次戦。だが1ゲーム目を取られた後、4ゲーム連続で取り決勝への切符を手にした。

早大戦で優勝を決める得点を奪い、ガッツポーズをする丸中(左)・鈴木組

 3年連続の決勝進出を果たした中大。相手は昨年、一昨年同様に早大だ。昨年はセットカウント2-1と王手をかけながらも船水・九島組(早大)を破ることができず三本回し(1ペアが相手の3ペア全てを倒すこと)をされ、準優勝だった。第8セットでは3-2と優勝に王手をかけ、最終セットでは3-6の土壇場から同点に追いつく。しかしここで簡単に点を取られない早大の王者としての執念か、優勝を逃した。
 試合は日体大戦と同じく、玉置・小田桐組、十津川・木川主将組が敗れ、丸中・鈴木組だけが残る展開となった。優勝するには負けは許されない。第4セットは4-1と疲れを感じさせない戦いぶりを見せた。そして最終セット、相手は「リーグで何度も戦い手の内を知られている」(鈴木)小栗・高月組だ。相手に知られている分、こちらも相手を知っている。「相手の戦い方を想定して意識して(プレーに)入った」(丸中)。戦術は狙い通りいき、3-1と優勝は目前だった。しかしここから反撃にあう。失点を重ね気づけば3-3、またもや最終ゲームへと突入する。流れとしては劣勢だった。丸中は右脚を痛めテーピングをしている。この日戦った6試合のうち4試合がファイナルゲームまでもつれる展開となった。だが1本決めるたび吠える丸中・鈴木組から、疲労は微塵も感じられなかった。「大きなガッツポーズをして流れを引き込もうとした」(丸中)と、試合の流れを冷静に読んでいた。6-2から最後の1点を奪うと、抱き合って喜びを表現した。「28年ぶりと聞いて驚いた」(鈴木)。昨年つかみかけた東日本の優勝、その味は格別だ。


◆大会結果
①中大
 ②早大 ③日体大、明大
◆コメント集
田中監督――やっと勝った。丸中・鈴木が勝てば勝てる。まだまだ課題はあるから、あとはそれを彼らがやるかやらないか。やれば丸中・鈴木にかかる負担はもっと減る。インカレも早稲田とやることになるか。早稲田は王者だから今回を経てさらに強い気持ちで臨んでくるだろう。王者に対して挑戦者であるうちが向かっていけるか。(丸中・鈴木は)ナショナルチームに入って自覚が出てきたと思う。1年生の玉置・小田桐はもっと元気良くやって、3年と4年がもっと競った試合をやれれば良くなる。まあ今日は丸中・鈴木のおかげだよ。

鈴木――苦しかった試合は日体大の塩田のいるペアと戦った試合、そして早大の小栗・高月組との試合。塩田とは相性が悪くてやっぱり苦しんだ。小栗・高月組とはリーグで戦うことも多く、手の内は知られてるのでやりづらい相手だった。(小栗・高月組との試合では)相手に知られてるということもあり工夫した。監督とも話し合い、風があるので高いロブを上げてくることは少ないだろうと踏んで前に出ていって戦うことを意識して臨んだ。インカレでも3本回しとかあると思う。だから今回、8月にあるインカレの前にこういう展開を経験できたのは大きい。インカレのことを考えて多く戦うための体力、そして気持ちを切らさないための集中力が僕の課題。この結果に満足せずインカレまでの2ヶ月という期間、課題を少しでも多く克服して臨みたい。

丸中――監督さんも試合中言ってたように、内容はあまり良くなかった。ただ結果は28年ぶりの優勝ということでそこは嬉しく思っている。ただ負けてもおかしくない試合もあったので、内容的には結構厳しかったかなと。(内容的に厳しかったとは)日体大戦もそうだし、早稲田との試合も厳しかった。今日はファイナルで競った試合がほとんどだったので。ただその中で全部制したということで勝負強さを発揮できたのかなと。(競ってる展開での意識)流れが悪いときは1度自分たちのペースを落ち着かせて、ゆっくり立て直して行こうと。流れが良いときは逆にハイペースな流れで行こうと。自分たちのペースでやれたのは良かった。(優勝が掛かった早大3戦目)とにかくいつも通り、自分らしくプレーしようとしていた。

小田桐――リーグみたいな勢いのあるプレーをやれてなかった。監督がきて自分にかけた言葉は「1年生らしく元気なプレーをしろ」というものだった。日体大戦は自分らは結果的には負けてしまったがその一言のおかげで0ー3から2本取れた。自分らは勢いのあるプレーでリーグで勝ってきたのにそれを忘れて丁寧に丁寧に、その一心でプレーをしていた。そこが自分の反省点。上級生になったら、丸中・鈴木組のように何本でも回せて勝利に貢献できるようになりたい。丸中・鈴木組は同じ高校でずっと憧れてきた尊敬できる先輩。インカレでは、今日みたいに丸中・鈴木組に負担をかけるんじゃなくて自分らから勝利をたぐり寄せるような活躍をしたい。

玉置――(結果について)嬉しいけど、悔しい自分ももっと貢献したかった。(春と同じ相手となった日体大戦)入りが甘く、自分がしっかり打てていなかった。弱気になっていた分力負けしてしまった。(早大戦)(後ろに)丸中・鈴木さんがいるから、考えてやるよりも1番らしくやろうと思った。意味のある試合をしようと意識していた。(相手前衛は高校の元ペアだったが)少し力が入っていた。前衛の方を攻めながら相手の陣形崩していこうとは自分たちの持ち味でもあるので、考えていた。(練習中の丸中・鈴木について)見えないところでも努力している。丸中さんは自分に厳しく取り組んでいるし、鈴木さんは筋トレ含めて自主練をしている。(インカレでは)欠点はすぐに克服できるものではないが、どう自分たちのテニスをしていけるか。いいところ出したいし、勝ちたい。自分のテンポで打つことを心掛けたい。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部