11・26 ダイドードリンコアイスアリーナ
準優勝に終わるも明大に今季初勝利
1点に泣いた。前節の東洋大戦で黒星を喫した中大は同率首位から2位に転落。3点差以上をつけて勝利しなければ優勝はない。そんな絶体絶命のピンチの中での白熱した試合となった。東洋大戦での敗戦を機に選手たちには変化が。「何か言われたわけじゃないけど一人一人が自発的に行動するようになった」(齊藤大知・法2)。気持ちを入れ替え臨んだ中大は、スタートから明大を圧倒し続ける。「自分たちのチームプレーをしっかりやってくれた」(信田コーチ)。それでもあと1点及ばなかった。明大に今季初勝利を収めたものの5-3で得点差は2。3カ月間に及ぶリーグ戦は準優勝で幕を閉じた。
▲この日2得点をあげた齊藤のゴール
〈第1ピリオド〉
「決めるべき人が決めて、守るべき人が守るという役割分担がよくできていた」(蓑島圭悟・法3)。開始5分で明大に先制された1回戦目とはうって変わり、研ぎ澄まされた集中力で、必死にパックを追う。約13分、坂本が流したパックを齊藤がゴールに押し込み先制。さらに約17分にも齊藤が数的不利なキルプレーの中でドライブからのシュート。「自分たちは失うものが無かったのでチャレンジしようと積極的にいった」(齊藤)。明大に一度もゴールをあけ渡さなかった。
▲5点目を決めガッツポーズをする切江
〈第2ピリオド〉
開始5分で2点を決められ同点に追いつかれた中大。春のトーナメント戦の悪夢が思い出される。第2ピリオドで同点に追いつかれ、さらに4点を追加された春の対明大決勝戦。それでも中大に焦りの色はみられなかった。「決められる気がしてたので」(坂本)。言葉通り坂本がパワープレーのチャンスをものにし3得点目を決めた。金子将太朗(法3)のビックセーブも連発。失点を2点にとどめ、「春の修正ができた」(金子)。
▲明大にゴールを許し肩を落とす選手たち
〈第3ピリオド〉
約40分、「攻撃力をあげるために」(佐藤優樹・総3)と2セット目に移った乾純也(総4)に代わり、1セット目に入った佐藤がゴール右上にシュート。「どこのセットにいても点を取れるようにと思っている」(佐藤)。さらに約4分後、今リーグ戦で1セット目に定着し、徐々に頭角を現しつつある切江蓮(総2)が右サイドからのロングシュートを繰り出し、1セット目でトータル5得点を決めた。「1セット目は得点を入れるのが役割なので」(齊藤)。約47分に1点を返されたものの5-3で試合を終え、「今までのリーグ戦で一番良い試合だった」(小泉智也主将・法4)と振り返った。
▲喜ぶ選手たち
準優勝となったものの「インカレにつながる試合になった」(蓑島)ことは確かだ。インカレまであと1カ月。明大に三冠はさせないためにも「優勝するのみ」(坂本)だ。
◆試合結果
〇中大5(2-0、1-2、2-1)3明大●
→今季明大に初勝利するも得失点差で準優勝に終わる
◆中大の得点
13:17 G齊藤 A坂本、植森脩太郎(法2)
17:05 G齊藤
37:17 G坂本 A齊藤、蓑島
40:51 G佐藤 A坂本、蓑島
44:39 G切江 A矢野倫太郎(総3)、蓑島
◆大会結果
①明大②中大③東洋大
◆個人賞受賞者
最多得点賞・最多アシスト賞・最多ゴール賞=坂本
ベストDF賞=蓑島
ベストFW賞=坂本
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部