準硬式野球部

準硬式野球部・第69回全日本大学準硬式野球選手権大会 決勝 対同志社大

2017年08月29日

8月26日 レクザムスタジアム

同志社大に「差のついた」惜敗 全日本二連覇を逃す

 

 2年連続の日本一まであと1勝とした中大。決勝の相手は、ここまで大会6度の優勝を誇る関西の強豪、同志社大だった。

 

 試合は5回まで同志社大に4点をリードされる苦しい展開だったが、6回に1点、8回に2点をかえし、中大も追いすがる。しかし反撃も及ばす、3-4で敗戦。全日本連覇とはならず、準優勝に終わった。

 

 中大の先発はエースの木下愛(商4)だったが、序盤から「どんどん振ってきた」(池田監督)同志社大打線に捕まる。初回に1点を失うと、3回には無死一塁から初球のカーブを右前に運ばれ、一、三塁とピンチを広げてしまう。「初球から簡単にストライクを取りにいって打たれている。あそこが試合のキーになった」と池田監督。次の打者に適時打を浴びると、ベンチはたまらず小澤巧平(商2)にスイッチ。1死後、9番の相手先発富永にも「あまり振りに来ていなかった」中で変化球を中前に落とされ2点適時打。捕手の千葉諒(経3)も「真っすぐで行けばよかった。今日はもっと失点を抑えられた」と振り返った。

 

3回表、交代を告げられベンチに戻る木下

▲3回表、交代を告げられベンチに戻る木下

 

 打線は富永の前に5回まで2安打無得点。四死球での出塁もなく、ほぼ完璧に抑えられたが、6回裏に相手の2つの失策が絡んで1点を返す。

 

 救援した小澤は3回以降は安定した投球で、8回まで無失点と試合を立て直す。すると8回裏、1死後に真谷健吾(商2)の安打を足掛かりに、長島遼平(商3)の併殺崩れ、眼龍達矢(商3)の適時二塁打で1点差。なおも2死二塁だったが、ここは安藤浩平(文3)が遊ゴロに倒れて同点に追いつけない。

 

小澤はこの日も好投。大会を通じて安定していた

▲小澤はこの日も好投。大会を通じて安定していた

 

8回裏、眼龍の安打で生還した長島はベンチに迎えられる

▲8回裏、眼龍の安打で生還した長島はベンチに迎えられる

 

 9回は渡邊剛主将(商4)が無失点に抑え、1点差のまま9回裏の攻撃に望みをつなぐ。1死後に千葉が四球で出塁するも、後続が倒れて試合終了。3-4で同志社大に敗れ、全日本二連覇は叶わぬ夢となった。

 

9回に救援し、無失点に抑えた渡邊主将

▲9回に救援し、無失点に抑えた渡邊主将

 

9回裏、代打松元は捕邪飛に倒れ試合終了

▲9回裏、代打松元は捕邪飛に倒れ試合終了

 

 「スコアは1点差だが、内容的には差がついた。(2、3年生中心のチームの)若さが出てしまい『何としてでも塁に出るんだ』という姿勢の選手がいなかった」と池田監督。8回に代打で遊飛に倒れた橋本峻(商4)も「正直なところ相手のほうが上手だった。自分たちで崩れるというより打ち込まれた」と唇を噛んだ。

 

 ただ、大会を通じての収穫もあった。初戦でサヨナラ本塁打を放った真谷、4試合で先発出場の端岡陸(商2)、2試合で先発し、その後も代打で起用された松元孝平(商2)ら2年生野手陣を「成長してくれている」と池田監督は評価。2回戦から3、4番に座る長島と眼龍も3年生。2回戦、準決勝では先発、決勝では2番手として好投した小澤もまだ2年生だ。今後もチームの核となるであろう彼らに「相手の心理を読む、頭を使う野球ができるようにしたい」と池田監督はこれからを見据えた。

 

 「まだ引退ではないので、秋リーグと関東王座を優勝して、しっかりとした姿を後輩に見せ、来年全日本を奪還してほしい」(渡邊主将)。秋季リーグ戦の開幕は約1週間後に迫っている。来年の全日本に向けて、中大はまた新たなスタートを切った。

 

◆試合結果

     123 456 789 計

同志社大 103 000 000 4  

中  大 000 001 020 3

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部